セミナー・イベント

住宅弱者と呼ばれる人たちのなかに、親を含め家族に頼れない若者たちがいることをご存じでしょうか。

今回は、家族に頼れない若者の支援を行う特定非営利活動法人サンカクシャ代表の荒井佑介氏を講師としてお招きし、家族に頼れない若者の実態とその課題へのアプローチとして、近代産業株式会社様と共にスタートされた民間シェアハウス「サンカクハウス」事業についてお話をいただきます。

近代産業株式会社の代表取締役である三村 翔氏にもパネリストとしてご登壇いただき、不動産会社やオーナーの目線から社会課題解決に取り組む意義や、空室対策・ビジネスとして両立するための工夫なども伺っていきます。

家族に頼れない若者たちの課題について少しご説明しますと、未成年が家を借りる際に、親の同意が必ず必要になります。2022年4月より成人年齢は引き下げられ、18歳以上であれば法律上は自由に契約ができるようになりましたが、現実は高校生や大学生が収入面で自立できているケースは少なく、親に連帯保証人を担ってもらったり、初期費用等を支払ってもらうことが大半です。

そのため、法律改正後も多くの不動産会社では、20歳未満の方と契約を結ぶ際には親などの同意書を求める運用を暫定的に続けています。

一方、親や家族に頼ることができない若者が一定数いることが、内閣府の「子供・若者の意識に関する調査」でわかりました。

自分の居場所として感じられる場所の上位として、自分の部屋（85.3％）と家庭（75.6％）が上がっていますが、それ以外の24.4%の若者が家庭が自分の居場所であると感じていない、あまりそう感じていないと答えています。
つまり、約4人に1人が家庭内に安心感を覚えていないことがわかります。

家庭に安心感を覚えられないという背景には、虐待や親が病を抱えているなど様々な要因がありますが、
そんな若者たちが社会で自立していく上で基盤となる住まいの確保においても課題や障害が立ちはだかっているのです。

決して本人の問題ではないところで困難を強いられている若者たちを支えるために、不動産業界として、社会として何ができるのか。

ぜひ皆さまと共に考える場にできたらと思っております。

本セミナーの参加申込受付は終了いたしました

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