日当たりの悪い部屋を明るくする方法を提案しよう
新築の住宅づくりを検討しているお客さまのなかには、日当たりを重要視しているお客さまが多くいます。日当たりは、快適な暮らしに欠かせないポイントとして根強く重視されているのです。
今回は“日当たりの悪い部屋を明るくする方法”を紹介していきます。日当たりに不安を持っているお客さまに寄り添い、不安を解消できるような案内ができるように確認していきましょう。
目次[非表示]
- 1.日当たりを重要視する理由とは?
- 1.1.光熱費の軽減
- 1.2.洗濯物が乾きやすくなる
- 1.3.開放感を生み出す
- 2.日当たりの悪い部屋を明るくする方法
- 2.1.太陽光照明の採用
- 2.2.リビングを2階に配置する
- 2.3.吹き抜けのあるリビング
- 2.4.カーテンを工夫する
- 2.5.ベランダやバルコニーを工夫する
- 2.6.観葉植物を置く
- 2.7.壁紙や家具などのインテリアを工夫する
- 3.工夫次第で明るくできる
日当たりを重要視する理由とは?
海外と比べても日本人は日当たりを重要視する人が多いとされており、昔から日当たりのよい南向きの家が好まれています。なぜ日当たりを重要視するのか、その理由を見ていきましょう。
光熱費の軽減
日当たりがよいだけで部屋が暖まり、暖房機器の使用回数や使用時間を減らすことが期待できます。よって光熱費を抑えることができ、経済的な負担を軽減できる要因になります。
洗濯物が乾きやすくなる
生活しているうえで欠かせない洗濯ですが、太陽光は洗濯物を乾かす重要な役割があります。近年では洗濯乾燥機を活用する人もいますが、屋外干しは依然としてメジャーな洗濯物の干し方です。
開放感を生み出す
太陽光は人の生理現象を調整する力があります。体内時計を整えたり、幸せでポジティブな気持ちになったり、暖かく過ごせたりなど、気分よく過ごすためには光のコントロールは心身の健康に欠かせない存在です。
また、室内の日当たりは閉鎖感が軽減されるため、開放感が生まれ快適に気持ちよく過ごすことができるようになります。
日当たりの悪い部屋を明るくする方法
住宅づくりをするうえで部屋を明るくするための対応策について紹介します。
太陽光照明の採用
太陽光照明とは照明器具のひとつで、日当たりの悪い部屋でも太陽光を利用した自然光で部屋を明るくできます。人工の照明とは違って電気を利用せずに室内を明るくすることが可能なため、光熱費の軽減も可能になります。
特殊な方法で太陽光を取り込むので“採光装置”や“採光システム”とも呼ばれています。屋根部分に採光装置を取り付けて利用するのですが、有害な紫外線はカットして自然光の気持ちよさはそのままという画期的な照明器具となっています。
リビングを2階に配置する
近年の住宅では一般的となっている方法ですが、リビングを2階に設けることで家族が集まる部屋を明るくすることができます。
従来、一般的であった1階部分に比べると日当たりや見晴らしもよくなるため、開放感が生まれ、気持ちよく過ごすことができるようになります。特に密集地域に住宅づくりを検討している人にはおすすめの方法です。
吹き抜けのあるリビング
2階にリビングを設けると階段を利用しなければならないため、お客さまによっては難しい設計になってしまうこともあります。そうした場合、吹き抜けのあるリビングを提案しましょう。
吹き抜けを設けることによって2階部分からの光が1階に取り込めるので、1階のリビングでも明るい空間にできます。吹き抜けは開放感があり、風通しもよくなるメリットもあります。
カーテンを工夫する
明るい色のカーテンを取り付けるだけでも部屋は明るくなります。白やオレンジ、水色などの色を用いると部屋が明るく、太陽光も通しやすくなります。
また、カーテンではなく自然光を取り入れやすいロールスクリーンやシェードを採用することもおすすめです。日本で古くから使用されている障子には、太陽光を通しながらも紫外線はカットし、自然光の暖かさは取り入れるというメリットがあります。
障子や障子の紙を利用した障子スクリーンをカーテンの代わりに利用しても部屋を明るくすることが期待できます。
ベランダやバルコニーを工夫する
室内に隣接する庭やベランダ・バルコニーがあれば、その部分を工夫することで室内に光を取り込むことができます。白砂(はくさ)と呼ばれる白い軽石質や玉砂利を敷き詰めると、白砂や玉砂利に反射した光が部屋に入ります。
白砂は古くから室内に光を入れるアイテムとして重宝され、電気のない時代から活用されていました。昼間は太陽光・夜間は月の光を反射させて暮らしていたそうです。
また、白砂を敷くと実際よりも広く見せることが可能なので開放感も生まれます。
観葉植物を置く
観葉植物には人をリラックスさせる効果があります。観葉植物には日光が必要不可欠と思われがちですが、日当たりが悪くても育つ耐陰性のある観葉植物もあります。
例えば、オリヅルラン・ポトス・ライム・ザミフォーリア・デコラゴム・テーブルヤシ・ガジュマル・モンステラなど南国の雰囲気のある観葉植物も耐陰性があります。種類もさまざまなため、部屋のインテリアに合わせることができるでしょう。
壁紙や家具などのインテリアを工夫する
インテリアは明るめの色を選ぶと部屋のなかで光が拡散するため、白を基調とした壁紙や家具を選ぶことがおすすめです。床の色も明るめの色を選ぶとより明るい印象にできます。
また大きな鏡を置くと光が反射し、明るくなります。窓の向かい側に設置すると窓が増えたような感覚になり開放感も生まれるため、おすすめなインテリアです。
工夫次第で明るくできる
日当たりは快適な暮らしに欠かせないため、重視する人が多いのです。
南向きの住宅のみではなく、それぞれの方角のメリットも押さえつつ、日当たりをよりよくする方法を提案してお客さまの住宅づくりをサポートしていきましょう。