空間をデザインするインテリアコーディネーターとは?
インテリアコーディネーターは、照明や家具、カーテンなどのインテリアをプロデュースし、お客さまの好みや要望に合った住空間をつくり出す専門家です。
住宅メーカーの営業担当者がインテリアコーディネーターの資格を取得すれば、お客さまの住宅づくりをサポートできる幅を広げることができるでしょう。
そこで今回は、インテリアコーディネーターの資格について詳しくご紹介していきます。
目次[非表示]
- 1.インテリアコーディネーターの資格取得で身に付くスキルとは?
- 1.1.柔軟性と想像力
- 1.2.提案力
- 1.3.コミュニケーション能力
- 2.住宅メーカーの営業担当者がインテリアコーディネーターの資格を得るメリット
- 2.1.営業担当者としての価値が上がる
- 2.2.建築知識に基づいた提案ができるようになる
- 3.インテリアコーディネーターの資格の取り方
- 3.1.難易度について
- 3.2.一次試験と二次試験
- 3.3.資格取得対策について
- 4.インテリアコーディネーターの資格を活かしてお客さまの夢を形にしよう
インテリアコーディネーターの資格取得で身に付くスキルとは?
“空間のプロデューサー”ともいわれるインテリアコーディネーターの資格を取ると、具体的にどのようなスキルを身に付けることができるかを確認していきましょう。
柔軟性と想像力
お客さまの希望や好みは十人十色です。一人一人のニーズに応えるためには幅広い視野を持った柔軟な対応が必要になります。インテリアコーディネーターの知識があれば、お客さまの考えを尊重しながらも、ポジティブな目線で要望と現実を両立させることができるでしょう。
状況に合わせさまざまな知識を取り入れる必要があるため、インテリアコーディネーターとして必要である豊かな想像力も身に付けることができます。
提案力
インテリアコーディネーターは、お客さまの要望を基に具体的にプランニングをしていきます。プランニングは、写真やデザイン画、間取り図、専用ソフトで作成したイメージ図などを活用します。
プランニングした内容をお客さまにビジュアルと言葉で分かりやすくプレゼンテーションしていくことが大切です。
インテリアコーディネーターは、建築素材や色などの組み合わせについての知識も身に付けるため、お客さまに生活がイメージしやすいような説得力のある提案ができるようになるでしょう。
コミュニケーション能力
インテリアコーディネートとは、自分のセンスや考えを強要するものではありません。お客さまの要望や希望を考慮しつつ、ライフスタイルや家族構成、予算なども加味して空間をコーディネートしていきます。
お客さまへの要望のヒアリングや、お客さま自身が具体的な希望空間をイメージできるように打ち合わせをリードする必要があるため、コミュニケーションスキルが身につきます。
住宅メーカーの営業担当者がインテリアコーディネーターの資格を得るメリット
インテリアコーディネーターの資格は、インテリアコーディネーターという職業のためだけの資格ではありません。
住宅づくりをサポートする営業担当者が、インテリアコーディネーターの資格を得ることで、どのようなメリットを得ることができるのかをご紹介していきます。
営業担当者としての価値が上がる
住宅づくりには建築素材や住空間についても考慮が必要になるため、インテリアコーディネーターの知識を活かしながら提案・サポートすることができるようになります。
インテリアコーディネーターの資格を持っていることで、他社の営業担当者と差をつけることができ、お客さまの信頼を得ることにもつながります。
また、現代の高齢化社会や核家族化により、求められる住空間の需要は多様化しながら増えていく中で、インテリアコーディネーターの資格は重宝されるものになることが予想されています。
建築知識に基づいた提案ができるようになる
インテリアコーディネーターの資格を得ると、床材や内装、塗料や壁紙、建具に至るまでインテリアを考慮しながらも快適な住環境づくりの提案ができるようになるでしょう。
インテリアコーディネーターの資格の取り方
インテリアコーディネーターの資格試験は職歴や学歴に制限がなく、どなたでも受験が可能です。それでは、インテリアコーディネーターの試験内容について見ていきます。
難易度について
インテリアコーディネーターの試験の難易度は高く、2018年度の合格者数の割合は23.8%。
過去5年間の推移を見ても20%台と横ばいで、気軽に取得できる資格ではないということが分かります。そのため、資格を取得できた場合は、自身の強みとなるでしょう。
一次試験と二次試験
一次試験は学科試験になります。学科の試験範囲はインテリアコーディネーターの歴史から役割、構成手法、照明やカーペットなど各インテリアの基礎知識、住宅設備や建築設計図、インテリアや住宅に関する制度や法規制など、多岐にわたります。
二次試験はインテリアに関する論文とプレゼンテーションを行い、文章での表現力や、インテリア空間の計画・図面での表現、情報の伝達力が問われます。
資格取得対策について
インテリアコーディネーターの資格取得に向けた対策方法は、独学や通信講座、専門スクールが挙げられます。まったく知識のない状態から対策を始める場合、1日1時間の勉強時間で計算すると、最低でも6ヶ月ほどの期間が必要です。
インテリアコーディネーターの資格を活かしてお客さまの夢を形にしよう
インテリアコーディネーターには、想像を快適かつ美しい形で現実化できるという魅力があります。資格を取得することで視野が広がり、資格取得前にはできなかった提案もできるようになるでしょう。
また、お客さまや職場内での信頼を得られることが期待できます。自分の価値を上げるためにもインテリアコーディネーターの資格取得をオススメします。