リラックスしながら快適に使えるトイレの間取りとは
住宅づくりの際、お客さまが悩みがちな間取りのひとつに“トイレ”が挙げられます。
トイレの広さや位置などに疑問点を持っているお客さまに、適切な案内をして疑問点を解消してあげることができるよう、今回はトイレの間取りについて考えていきましょう。
目次[非表示]
- 1.トイレに求められていることとは?
- 1.1.リラックスしたい
- 1.2.トイレを使用していない人へ配慮したい
- 2.快適なトイレの間取りに取り入れたい工夫とは?
- 2.1.最適な生活動線
- 2.2.風通しをよくする
- 2.3.音が響かない位置に設置する
- 2.4.暮らす人の将来も考慮する
- 3.広さにも注目
- 3.1.掃除のしやすさにもポイントを置く
- 3.2.収納スペースを設ける
- 4.家庭によって異なるベストなトイレを導き出そう
トイレに求められていることとは?
日常生活のなかで、トイレはなくてはならない空間です。
まずは、住宅づくりをするお客さまがトイレに求めていることは、どのようなことなのかを見ていきましょう。
リラックスしたい
トイレは個室空間であるため、家族やパートナーと一緒に暮らしている人にとっては、一人で過ごせるリラックス空間だと感じている人がいます。なかには、新聞や本、スマホを持ち込み、長い時間を過ごす人もいるほどです。
そういった人にとっては、トイレがリラックスできる場所にある間取りになることが大切なポイントとなるでしょう。
トイレを使用していない人へ配慮したい
トイレがリビングやダイニングの近くにあった場合、食事をしている人にトイレでの音が耳に入り、食事の妨げになる可能性もあります。また、リビングや寝室でくつろいでいるときや寝ているときにも「トイレの音が気になりリラックスできない」と感じる人もいるでしょう。
家族や訪れたゲストと一緒に過ごす楽しい空間には、トイレの存在が邪魔にならないような間取りが求められているといえるでしょう。
快適なトイレの間取りに取り入れたい工夫とは?
トイレに求められていることを踏まえたうえで、快適に過ごすトイレにするためにはどのような工夫が必要かを確認していきましょう。
最適な生活動線
住宅全体の間取りには“生活動線”の工夫が大切なポイントになります。特にトイレは各部屋から行きやすく、ほかの家事動線などを邪魔しない場所であることがポイントです。
また、水回り設備を1ヶ所にまとめる間取りの場合は、住宅づくりのコストを抑えたり、点検がしやすくなったりするメリットがあることも、お客さまには役立つ情報となるので覚えておきましょう。
風通しをよくする
トイレは、リラックスするためにも清潔に保っておきたいものです。窓を設けることで、湿気やニオイといった空気を換気できるため、清潔感を保つには窓を設けることが必要な工夫といえます。“窓を設けたトイレをつくれる間取り”を意識してみましょう。
近隣の住宅や建物との距離が近く、窓を設けることでプライバシーを保つことが不可能となる場合には、換気扇を設けることがオススメです。換気機能はトイレには必須です。
音が響かない位置に設置する
トイレの使用には、水の音が切り離せません。例えばリビングダイニングや寝室の上の階にトイレが設置されている場合、水の流れる音が反響してしまいます。
2階や3階建ての間取りを考える際には、上下の部屋の間取りにも配慮した計画が大切です。
暮らす人の将来も考慮する
住宅づくりでは暮らす人の将来を考慮することも、住宅メーカー側としては大切なポイントです。
例えば、住宅づくりをする段階での入居予定者が夫婦二人でも、子どもが生まれて家族が増えたり、いずれ高齢者との同居を考えたりしていれば、将来的にはトイレを頻繁に利用したり、車椅子でトイレを利用したりすることもあり得ます。
ライフスタイルが変化しても対応できるような広さや、トイレ数がいくつ必要かという点も確認して、長年にわたって快適なトイレ空間をつくるサポートをしましょう。
広さにも注目
掃除のしやすさにもポイントを置く
トイレの広さは“リラックスできるか”という点においても重要ですが、“掃除のしやすい広さや素材にする”というところにも重点を置くことがオススメです。
感染症などの病気の際には、トイレから感染してしまう危険性もあります。さらにトイレは日々頻繁に使用する場所なので、掃除が楽になるような広さや素材、設備を選ぶことが、健康を保つためには大切なポイントとなります。
また、近年ではトイレ内に洗面所を設置する家庭も多くなっています。トイレ内で手洗いも済ますことができれば、わざわざ洗面台へ足を運ぶ必要がないメリットがありますが、その分のスペースが必要となってきます。ほかの部屋とのバランスを考え、設置するか検討してみましょう。
収納スペースを設ける
トイレにはトイレットペーパーのストックや、生理用品、清掃用の洗剤やブラシなどを置く必要があります。
出しっぱなしにならないよう収納できるスペースがあれば使い勝手がよく、すっきりとして、見た目からもリラックス効果が高まることが期待できます。
家庭によって異なるベストなトイレを導き出そう
トイレの広さや数、間取りは、各家庭によってベストは異なります。後悔してしまうようなトイレにならないよう、お客さまとの会話からライフスタイルや家族の人数、将来の人生設計などを引き出し、各家庭のベストなトイレを導きましょう。