工務店・ビルダー集客を成功に導くホームページの構成要素と作成ポイント
パソコンやスマートフォンが普及したいま、工務店・ビルダーに関する情報収集をインターネットで行う人も多くなってきました。
総務省の『令和2年版 情報通信白書』では、インターネット利用者の7割以上が情報検索のために活用しているとの結果が出ています。
このようなデータからも、自社ホームページを作成することが集客のための第一歩といえます。
しかし、単にホームページを開設するだけで集客につながるというわけではありません。集客効果を高めるには、企業のホームページとして必要な要素を適切に盛り込むことが重要です。
この記事では、工務店・ビルダーにおけるホームページの重要性をはじめ、必要な構成要素、作成ポイントなどを解説します。
出典:総務省『令和2年版 情報通信白書』
目次[非表示]
- 1.工務店・ビルダーにおけるホームページの重要性
- 2.工務店・ビルダーのホームページに必要な5つの構成要素
- 2.1.①企業情報・事業内容
- 2.2.②企業コンセプト
- 2.3.③施工事例
- 2.4.④お客さまの声
- 2.5.⑤資料請求のダウンロード
- 3.集客向上に向けたホームページ作成のポイント
- 3.1.①ターゲットの明確化
- 3.2.②コンセプトの反映
- 3.3.③ユーザビリティ(使いやすさ)の向上
- 4.まとめ
工務店・ビルダーにおけるホームページの重要性
工務店・ビルダーの集客にホームページが重要とされる背景には、消費者の情報収集方法の変化が挙げられます。
近年、消費者の情報収集としてインターネット検索が用いられています。国土交通省の『令和元年度 住宅市場動向調査報告書』によると、注文住宅や施工会社に関する情報収集においてもインターネットが広く利用されていることが分かりました。
▼住宅購入に関する情報収集をインターネットで行った割合
施工者に関する情報:18.9%
物件(分譲一戸建て)に関する情報:34.3%
このように消費者にとって企業のホームページは重要な情報収集の場となっており、いまや企業の顔ともいえる存在であるといえます。
工務店・ビルダーがホームページを持っていないことによるデメリットには以下が挙げられます。
▼自社ホームページを持たないデメリット
- 自社の存在を知ってもらえない
- 継続的な集客につなげられない
- 電話対応に労力がかかる
自社の認知を拡大して継続的な集客につなげるためには、ホームページの作成が重要だと考えられます。
出典:国土交通省『令和元年度 住宅市場動向調査報告書』
工務店・ビルダーのホームページに必要な5つの構成要素
工務店・ビルダーがホームページを作成する際は、以下の5つの要素を盛り込む必要があります。
①企業情報・事業内容
企業情報・事業内容は、自社がどのような会社であるかを知ってもらうために、ホームページへの記載が欠かせません。
代表者・スタッフの思い、住宅づくりへの姿勢などをストーリーにして伝えることで、消費者に対して親近感や信頼感を抱いてもらえる効果も期待できます。
②企業コンセプト
企業コンセプトは、消費者の興味・関心を引きつける要素の一つです。独自性のある強みや自社ならではの魅力を紹介することで、企業価値の向上、競合他社との差別化を図れます。
▼コンセプト例
- 土地探しから施工まで一貫方式の住宅
- 無垢素材にこだわった住宅づくり
- ローコスト住宅で叶える夢のマイホーム
- デザイナーと行うマンションのリノベーション
③施工事例
施工事例は、お客さまの住宅づくりのモチベーションを高めるのに効果的な要素です。デザイン・間取り・設備など、写真を使って訴求することで、住宅完成後の暮らしのイメージを膨らませて住宅購入の意欲を高められます。
▼施工事例の掲載例
- 外観・内装・設備などさまざまな視点で撮影した写真
- リフォームのビフォー・アフター写真
- インテリア・家具を配置した住まいの写真
④お客さまの声
実際に自社で家を建てた人の感想や住宅づくりのプロセスなどを掲載するのも有効です。住宅づくりのイメージが湧きやすくなるだけでなく、自社への信頼度を高める効果が期待できます。
▼お客さまの声の掲載内容
- 住宅づくりでこだわった点
- 住宅づくりのプロセス(期間、進め方、問題の解決法など)
- 自社への感想(応対品質、サポート、センスなど)
- 新居での住み心地(休日の過ごし方、お気に入りのスペースなど)
⑤資料請求のダウンロード
ホームページの作成にあたっては、資料請求のダウンロードページも欠かせません。
ダウンロードページを設置すれば、自社の商材に興味を持ったお客さまに資料のダウンロードを促せます。見込み顧客情報の獲得やその後の問合せ・来店につなげるために設置が必要です。
集客向上に向けたホームページ作成のポイント
ホームページを活用して集客を成功させるためには、以下の3つのポイントを押さえておく必要があります。
①ターゲットの明確化
集客向上のためには、自社のターゲットに刺さるホームページを作成する必要があります。
自社のコンセプトや施工技術、強みなどを踏まえて、獲得したい顧客像を明確化するのがポイントです。ターゲットの明確化により、ホームページのデザインやコンテンツに統一感が出しやすくなるため、よりターゲットの心に響きやすくなります。
②コンセプトの反映
工務店・ビルダーの印象を左右する重要な部分といえるのがホームページのデザインです。
ターゲットの興味を引くデザインにするためには、自社のコンセプトをうまく反映させる必要があります。以下のように、自社のターゲットや商材にマッチしたデザイン・配色などを検討しましょう。
▼コンセプトごとのデザイン例
住宅コンセプト |
デザイン例 |
自然素材の住宅 |
淡い色や自然をイメージさせる柔らかいデザイン |
和の住宅 |
自然のくすみ色、和柄・文様、余白を取り入れたデザイン |
モダン・ スタイリッシュな住宅 |
寒色系やモノトーン 直線を取り入れたミニマルなデザイン |
高級住宅 |
彩度を抑えたダークトーン 明朝体・筆記体フォントなど落ち着いたデザイン |
③ユーザビリティ(使いやすさ)の向上
訪問したユーザーが必要な情報を得やすいように、ホームページ内の動線設計を考慮することもポイントです。
以下のような方法によってユーザビリティを向上することで、離脱の防止や集客効果の向上につながります。
▼ユーザビリティの改善例
改善策 |
効果 |
クリックできる場所やボタンを分かりやすく表示させる |
ページ遷移をスムーズにして操作のストレスを軽減する |
ホームページ内にメニュー表示する |
見たい情報ページにすぐにアクセスできるようにして離脱を防ぐ |
問合せ・資料ダウンロードの方法を簡略化する |
入力フォームの入力完了率を高めてコンバージョン(最終成果)につながりやすくする |
まとめ
インターネットでさまざまな情報が収集される現代において、ホームページは企業の顔ともいえる重要な集客ツールの一つです。
会社の基本情報に加えて、コンセプトや施工事例、お客さまの声などを掲載し、消費者の検討材料を充実させることが必要です。
また、ホームページを作成する際は、自社ターゲットやコンセプトに応じてデザインを反映してユーザーが利用しやすい動線設計を考慮することもポイントです。
工務店・ビルダーの認知拡大や集客向上に向けて、ホームページの作成に取り組んでみてはいかがでしょうか。