工務店の集客力をアップ! 忘れてはならない“MEO対策”とそのやり方
工務店やハウスメーカーなど、実店舗を持つローカルビジネスにおいては、お客さまをいかに“実店舗へ誘導・集客できるか”がひとつの課題といえます。
集客の手段として、SEO対策・リスティング広告・SNSマーケティングなどがありますが、“MEO対策(Map Engine Optimization:マップ・エンジン・オプティマイゼーション)”も忘れてはならない施策のひとつです。
MEO対策は、比較的低コストでありながら、明確層・顕在層の集客に役立つため、できるだけ早い段階で導入したい施策といえます。
本記事では、MEO対策の概要や実施するメリット、導入方法について解説します。実店舗への集客がうまくいかないとお困りの方は、MEO対策にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
目次[非表示]
- 1.MEO対策とは
- 2.MEO対策を実施するメリット
- 2.1.①Webサイトがなくても始められる
- 2.2.②短期間で上位表示を目指せる
- 2.3.③SEO対策よりもランニングコストが安い
- 2.4.④比較される競合他社が少ない
- 2.5.⑤ユーザーの利便性が高い
- 3.MEO対策の始め方
- 4.集客効果をアップするポイント
- 4.1.・口コミを増やす
- 4.2.・魅力的な写真を追加する
- 4.3.・Webサイトなどほかのメディアも充実させる
- 5.まとめ
MEO対策とは
MEOとは、Googleマップや検索結果ページで上位表示されるように最適化する対策のことを指します。
Googleでは、ユーザーが検索した“地域名×業種”に該当する3店舗を、検索結果の上部へ表示する仕組みになっています。自社の店舗情報をこの3枠に表示させることが、MEO対策の大きな目的です。
総務省が公表した『平成30年版 情報通信白書|インターネット利用の広がり』によると、住宅購入世代と考えられる30~40代の8割以上がスマートフォンを保有しています。
工務店やハウスメーカーといった住宅会社を探すときにも、インターネット検索が使われると推測できます。
さらに、店舗や企業の情報検索をするユーザーの44%は地図サービスを使用しているということが、Google社の調べで分かっています。
これらを踏まえると、Googleマップや検索結果から流入を増やすMEO対策は実店舗への集客アップに有効な手段といえるでしょう。
(出典:総務省『平成30年版 情報通信白書|インターネット利用の広がり』/Googleマップ『ストリートビュー画像でビジネス リスティングを充実させる』)
また、MEO対策はGoogleマップで表示される店舗の上位表示を目指すことが目的のため、実店舗を持つローカルビジネスのみが利用できるという特権があります。
Googleマップで上位表示されれば、ユーザーの目に触れる機会が多くなり、自然とクリック率向上も期待できます。
地域名×業種で検索しているユーザーに対して、店舗の存在や情報を見てもらうチャンスを増やせるといえるでしょう。
MEO対策を実施するメリット
MEO対策を実施することによって、以下5つのメリットを得られます。
①Webサイトがなくても始められる
SEO対策やリスティング広告にはWebサイトやランディングページが必須です。
一方MEO対策は、Webサイトがなくても始められる施策です。
“Googleマイビジネス”というサービスに店舗名や電話番号といった基本情報を登録するだけで開始できるため、Webマーケティング初心者にも比較的ハードルが低くなっています。
②短期間で上位表示を目指せる
SEO対策の場合は、Webサイトの構造最適化やコンテンツ拡充などを長期的に取り組み続ける必要がありますが、MEO対策は上述のとおり情報登録のみで開始できます。スピーディに実施できることは大きなメリットといえるでしょう。
また、上位表示された際の視認性が高いこともMEOの魅力です。
上位3枠に表示できた場合はSEO検索の1位よりも上に配置されます。リスティング広告がなければページ最上部へと表示されるため、ユーザーの目に留まる可能性も高くなると考えられます。
③SEO対策よりもランニングコストが安い
SEO対策は、Webサイトにかかるドメインやサーバー利用料をはじめ、代理店へ依頼する場合にはコンサル料も発生します。毎月のランニングコストだけで数十万円以上かかることも珍しくありません。
一方MEO対策は、代理店へ依頼する場合の費用相場が数万円程度となっています。
施策を始めるために必要なGoogleマイビジネスへの登録および利用(広告を除く)も無料のため、集客に多額の費用を確保できない場合でも導入しやすいといえるでしょう。
④比較される競合他社が少ない
MEO対策は実店舗を持つ企業のみが利用できるほか、表示件数はわずか3件です。
通常の検索では上位10件が表示されることに比べると、比較対象となる競合他社が圧倒的に少なくなるため、ユーザーからアクセスしてもらえる可能性が高まるといえるでしょう。
⑤ユーザーの利便性が高い
Googleマイビジネスへ登録すると、営業時間や住所などの基本情報が一覧で掲載されます。クリックひとつで通話やWebサイトへ遷移できることも魅力です。
また、ユーザーが端末の位置情報をONにしていれば、現在地から店舗までの距離や経路も表示できます。ユーザーがスムーズに情報収集できるため、来店のしやすさが向上します。
MEO対策の始め方
MEO対策へ取り組む際は、以下の手順で準備を進めていきましょう。
Googleマイビジネスに登録する
まずは、“Googleマイビジネス”へ登録しましょう。Googleマイビジネスとは、Googleが提供するサービス上に店舗情報を表示させて、管理するツールのことです。
登録手順は以下のとおりです。
- Googleマイビジネスのトップページにアクセス
- 右上にある青いボタン“Googleに登録”をクリック
- 情報を入力して登録完了
Googleマイビジネスに情報を追加する
MEO対策で上位表示を狙うためには、店舗の情報を充実させる必要があります。
住所や電話番号、営業時間など、ユーザーにとって必要な情報を追加しましょう。“リスティングの完成”という項目が100%になることを目標にするとよいでしょう。
情報追加の手順は以下のとおりです。
- Googleマイビジネスにログイン
- 管理画面にある“ビジネス情報を管理”から、情報編集を行うアカウントを選択
- 左側に並んでいる項目から“情報”をクリック
- 編集画面から情報を追加する
集客効果をアップするポイント
ただGoogleマイビジネスに登録するだけでは、効果は見込めません。
ユーザーにとって有益な情報量を増やすことを意識しましょう。
・口コミを増やす
好意的な口コミが多ければユーザーの関心も高まるため、問合せや来店といったアクションにつながります。来店されたお客さまに口コミを書いてもらう工夫を取り入れて、できるだけ件数を増やしましょう。
・魅力的な写真を追加する
Googleマップに表示される写真は、投稿からランダムで選出される仕組みとなっています。自由に選ぶことはできませんが、オーナーが投稿した写真が採用されるケースもあります。
できるだけ高画質で、アングルや色味にこだわった魅力的な写真を追加しましょう。
・Webサイトなどほかのメディアも充実させる
MEO対策と平行して、WebサイトやSNSといったほかのメディアも充実させましょう。
MEO対策で興味を持ってくれたユーザーは、店舗名を検索して自社が運営するほかのメディアを閲覧することがあります。
自社のWebサイトやコンテンツが充実していて興味を引くものであれば、より店舗へ誘導しやすくなります。
まとめ
MEO対策は、実店舗を持つ住宅会社の集客に役立てられます。
SEO対策よりも競争率やランニングコストが低く、なおかつ短期間で実施できるため、ローカルビジネスにおいては必要不可欠な施策といえるでしょう。
「ポータルサイトの費用対効果が低い」「店舗があるのになかなか知ってもらえない」とお悩みの場合は、MEO対策にも取り組んでみてはいかがでしょうか。
もし自社での登録や運用が難しいという場合は、Googleマイビジネスの作業をサポートしてくれる“Googleマイビジネスサービス”の活用がおすすめです。
他にも、LIFULL HOME'S 注文住宅 Businessでは工務店さま・ハウスメーカーさまの集客・販促を支援するサービスを多数ご用意しております。ぜひお役立てください。