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2019年版! 住宅価値が上がる人気の設備まとめ

新築住宅の建設・販売や、マンションのリフォームなどを行うハウスメーカー・工務店にとって、住宅に導入する設備選びはとても重要です。新築分譲住宅では、外観や内装のデザインだけでなく、人気の設備を取り入れられるかによって顧客の購入意思が変わってしまいます。


本記事では、「顧客に人気の設備が知りたい」「設備面で競合相手と差別化を図りたい」などの悩みを持つハウスメーカーや工務店の方に向けて、特徴の異なる住宅ごとの人気設備をまとめてみました。

目次[非表示]

  1. 1.室内設備で成約率が変わる?
  2. 2.顧客のニーズはターゲットによって異なる
  3. 3.新築住宅と中古住宅の人気設備の違いについて
    1. 3.1.シニア向け住宅の人気設備
    2. 3.2.ファミリー向け住宅の人気設備
  4. 4.賃貸併用住宅に人気の設備と間取りについて
  5. 5.まとめ

室内設備で成約率が変わる?

設備が自由に選べる注文住宅とは異なり、規格住宅では選択できる室内設備を限定する必要があります。住宅の立地や周辺環境、間取りなどはもちろん重要ですが、室内設備は顧客に物件の良しあしを印象づける重要なポイントです。新築やリフォームを行う際には、顧客からの人気が高い設備の導入によって、成約率を高めることができます。

顧客のニーズはターゲットによって異なる

室内設備の充実によって住宅価値が高まるとはいえ、人気の設備をすべて導入するのはコスト的に難しいでしょう。設備を整えるうえで考慮が必要なのは、売値に対してコスト増にならないようにすることです。コストを抑えながら利益を生むためには、ターゲットを絞り、ニーズに応じた設備を提案することが重要です。


たとえば、子育て世代のファミリー向け住宅の場合、家事の負担を軽減できる食洗器やお風呂の追い焚き機能などの設備が好まれます。そのほか、子どもが増えても収納場所に困らないように十分な収納スペースが確保されていると、なお喜ばれるでしょう。


シニア世代向けの住宅の場合、バリアフリーだけでなく、手すりの種類やエアコンに頼らない断熱材や調湿材の選択枠があるとよいでしょう。また、購入の意思決定者が男性か女性かでもニーズが異なります。女性は内装や外観にデザイン性や清潔感を求めやすく、セキュリティ設備が整っている点を重要視します。男性であれば、デザイン性やセキュリティ設備よりも、駐車スペースの広さや階段の高さ・踏み面などの日常生活の住みやすさに特化している住宅が高評価となるでしょう。競合相手との差別化を図るためにも、ニーズに特化した室内設備を導入しましょう。

新築住宅と中古住宅の人気設備の違いについて

中古住宅の場合、築年数によってはリノベーションが必要です。水回りのクリーニングやフローリングの張り替えだけでなく、ターゲットに応じたリノベーションで間取りや設備を一新するといいでしょう。


なかでも築年数の古い中古住宅に関しては、室内設備と同様に、壁やフローリングなどの清潔感が重要視されるため、内装補修をするのが効果的といえます。


バスルームやキッチン、トイレなどの水回りの設備は、配管の詰まりや臭いが残っていると住宅価値にも大きく影響するため、入れ替えも検討しましょう。


シニア向け住宅の人気設備

シニア向けの住宅では、住みやすさや安全面だけでなく高級感も重要視されます。


  • 全居室引き戸
  • ウォークインクローゼット
  • 床暖房
  • ストレート浴槽
  • 緊急コールボタン
  • 手すり
  • スライド収納


スライド収納や引き戸といった扉の開閉を簡単にする配慮や、灯油の給油やエアコン清掃といったメンテナンスが不要な床暖房が整っていることは顧客の高評価につながります。


ファミリー向け住宅の人気設備

ファミリー向け住宅の場合は、家族それぞれのライフスタイルに対応できる設備や、家事の負担を軽減する設備が人気です。


  • テレビモニター付きインターホン
  • ホームセキュリティ
  • 追い焚き機能
  • システムキッチン
  • 浴室換気乾燥機


共働き世帯が一般的となっている現代では、家族が別々のタイミングで入浴できる追い焚き機能は必須といえます。


また、効率よく料理ができるほか、皿洗いなどの負担が軽減できるシステムキッチンは、主婦から圧倒的な人気があります。時短ブームのいま、上述の機能は“あったらうれしい機能”として、今後も安定した需要があるでしょう。

賃貸併用住宅に人気の設備と間取りについて

一戸建て住宅の一部を貸し出す“賃貸併用住宅”を建てる際は、住宅の持ち主が居住する空間の設備だけでなく、賃貸用の部分にも注目しなければなりません。


同じ住宅に物件の持ち主以外の人が住むことになるため、お互いのプライバシーを確保できるように、防音性やセキュリティ面には十分な配慮が必要です。


そのほか、賃貸用の部分にもキッチンやバスルーム、トイレといった水回り設備があると、住宅の持ち主と賃貸契約者、双方のストレスを軽減できます。

単身者とファミリー層のどちらに向けた賃貸スペースを確保するのか、地域の賃貸ニーズのリサーチも行いましょう。

まとめ

中古住宅への注目が高まってきている現在ですが、築年数や設備の劣化は物件価値に大きく影響します。ユニットバスや古いタイプの水回り設備を最新設備にリフォームするだけでも、成約率の改善が期待できます。


もし間取りが現代のニーズに適していない場合には、建て替えやリノベーションで大幅な間取り改善を行うことも視野に入れておきましょう。

単身向け・ファミリー向けなど、住む人によって喜ばれる設備が異なるため、まずターゲットとなる顧客のニーズを把握することから始めてみてはいかがでしょうか。


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編集部
編集部
工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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