メール営業で反響率がアップ!工務店・住宅業界で成果を出すコツとテンプレート例
住宅営業といえば訪問や電話営業が主流でしたが、デジタル化が進んだ今、メール営業は欠かせない営業手法の一つです。
「電話ではなかなか捕まらない」「訪問しても決まらない」そんな悩みも、正しいメール活用で効率よくアプローチできるようになります。
本記事では、「メール営業を活用したい」「反響率をもっと上げたい」住宅・工務店営業担当者の方向けに、メールの開封率・反応率UPのコツと実践ノウハウを詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.なぜメール営業が住宅業界で重要なのか?
- 2.反響率をアップ!メール営業3つの重要ポイント
- 2.1.1.「開封したくなる」タイトル・件名のコツ
- 2.1.1.一番伝えたい情報は冒頭に集約
- 2.1.2.興味・共感をひく問いかけやキャッチフレーズ
- 2.1.3.読者のメリットが一目でわかる表現
- 2.2.2.本文の構成は「目的・共感・アクション」を明確に
- 2.2.1.【効果的な本文構成例】
- 2.2.2.構成ポイント3つ
- 2.2.3.例文フレーズ
- 2.3. 3.親しみやすい言葉選びを徹底
- 3.問合せメールへの返信で差がつく!信頼される対応術
- 4.【まとめ】メール営業で成約数と業務効率を同時にUP!
なぜメール営業が住宅業界で重要なのか?
住宅営業の営業手法といえば、訪問や電話営業が従来型とされています。
しかし、顧客の“見込み度”を判断しないまま、訪問や電話営業を行っていると、「確度の低い見込み客に訪問して断られてしまった」「訪問にかかる移動・商談時間が無駄になってしまった」などの問題が生じることもあるでしょう。
追いかけても効果の少ない顧客に労力を費やしているうちに見込み度の高い顧客を逃し、営業実績を下げてしまうこともあります。
そこで有効なのがメール営業です。メール営業は、時間や場所を調整する必要がないため、訪問・電話営業にかかる人的コストや時間を削減できます。内容の異なるテンプレートを用意しておけば、多くの顧客へのメール作成も容易になります。訪問や電話営業と比べて効率的といえます。
また、確度の低い顧客の対応も、労力・時間を削減しつつ、継続的に行えます。検討度に応じてメールの内容を変更したり、反響があった顧客には次のステップに進んだりと、見込み度に応じたアプローチができるようになるでしょう。
このように、メール営業は営業活動を効率化できるだけでなく、顧客との関係性を構築する役割があります。確度の高い顧客を見極めて、効率よく電話営業や商談につなげるためにも必要といえるでしょう。
反響率をアップ!メール営業3つの重要ポイント
メール営業は、顧客との関係性を構築し、次のステップのアポイントメントにつなげることが目的です。開封されずに無視されたり、削除されたりしていては効果が期待できません。まずは「開封して読んでもらうこと」が重要となります。
ここでは、メールの反響率を高める3つのポイントを解説します。
1.「開封したくなる」タイトル・件名のコツ
メールのタイトルは、読み手の興味を引くための重要な役割のひとつ。開封してもらうためにはタイトルの文字数に注意して、興味・関心を引くキャッチコピーを入れる必要があります。
瞬時に意味を理解できない内容や、業界独特の専門用語を使うと、メールを開封してもらえない可能性があります。文字数やフレーズ、記号を工夫して、開封してもらいやすいタイトルを心がけましょう。タイトルを作成する際のポイントには以下があります。
一番伝えたい情報は冒頭に集約
メールのタイトルで、開封するかを決める人は多いです。開封率を高めるためにはまず、最も伝えたい内容を先頭部分に入れましょう。簡潔でインパクトのあるフレーズを配置すれば、内容を瞬時に理解できます。
タイトル例
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興味・共感をひく問いかけやキャッチフレーズ
問いかけるフレーズを使うと、読者が自分に関係がある内容だと関心を持てます。質問する体裁にして、関心を誘いましょう。
タイトル例
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読者のメリットが一目でわかる表現
自分にメリットがある情報は積極的に入手したくなります。分かりやすくメリットを伝え開封を促しましょう。
タイトル例
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2.本文の構成は「目的・共感・アクション」を明確に
メールの開封後は、内容を確実に理解してもらえるよう、分かりやすい本文を記載しましょう。
本題に入るまでの冒頭部分が長いと、読むことをやめてしまう可能性があるため注意が必要です。挨拶はコンパクトにまとめ、メールの目的や伝えたい内容を簡潔にまとめます。
また、顧客が抱えているかもしれない悩みや問題を指摘する内容も効果的です。タイトルで問題を提起して、本文で解決策を提案する手法もあります。
さらに、メールを読んだ後にどのようなアクションを起こしてほしいか、行動を明確にすることもポイントです。
【効果的な本文構成例】
シンプルな挨拶(省略可)、または共感(「資料請求ありがとうございます」等)
メールの目的や要点を端的に
読者が共感できる悩みや不安を示す
その解決方法やサービス・キャンペーンを提示
問合せ・予約・来店などアクションを明示
構成ポイント3つ
・長々とした前置きや形式的文章は省略
・具体的なメリットや、行動を起こす理由を明確に
・行動喚起(CTA)は複数パターン(フォーム・電話・LINE等)で用意
例文フレーズ
「資料請求いただきありがとうございます。お客様の理想の家づくりをサポートする最新プランをご紹介中です。ローン、土地、設備など住宅に関するご相談は無料です。
→【来店予約はこちら】フォームURL
→【お問合せ】電話・メールどちらでもOKです」
3.親しみやすい言葉選びを徹底
文章表現がフォーマルすぎると、堅苦しく読みにくい印象を持たれます。メールの本文は、失礼のない範囲で親しみやすい表現が望ましいでしょう。
また、専門知識が必要な内容は、情報が読み手に正しく伝わらない可能性があります。誰もが共感でき、分かりやすいと思えるような内容を心がけましょう。
さらによい印象を持ってもらうためには、あからさまな“営業色”を控える必要があります。「信頼性のないメールだ」「ただの営業メールか」と思われないよう、読み手の立場に立った表現を意識しましょう。
問合せメールへの返信で差がつく!信頼される対応術
メール営業を実施するうえで、顧客からのメールへの返信対応は重要なポイントです。「メールを開封して問合せしたのに連絡がない」「質問に対する回答がない」となれば、顧客の興味や信頼は失われます。
顧客によい印象を与え、次のアポイントメントや来店につなげるためには、できるだけ早く反応することが重要です。メールの返信は、24時間以内に行うことが望ましいでしょう。返信が早いほど熱意も伝わり、アポイントメント獲得や来店にもつなげられます。
また、顧客からの問合せに対して、曖昧な回答やまわりくどい内容の回答はNGです。「この会社に任せるのは心配」「しっかり対応してもらえるか不安」といった不信感を抱かれる可能性があります。
質問に対してすぐに回答できない場合は、濁すのではなく、「明確な回答は○○日までお待ちください」「状況を正しく把握したうえで回答させていただきます」など、丁寧に一時返信を行いましょう。
さらに、問合せに対するお礼を述べることはもちろん、問合せに対しての返信だと理解してもらえるよう、件名や差出人名を記載するといった配慮も不可欠です。
【まとめ】メール営業で成約数と業務効率を同時にUP!
メール営業は、訪問や電話対応をする時間・コストを削減できるため、営業活動を効率化できる有効な手法といえます。
時間や場所を問わずにアプローチできるため、「見込み度の低い顧客に訪問をしてしまった」「複数回にわたって電話しても出てもらえない」といった状況を回避できます。
また、確度の高い顧客に絞って訪問や電話営業につなげられるため、受注率アップが期待できるという利点もあります。
ただし、メール営業は「いかに開封して読んでもらうか」が重要です。読みたくなるようなタイトル、伝えたい内容を簡潔にまとめた本文を工夫するとともに、親しみやすい表現を心がけるようにしましょう。
そして、メールの反響があった際は、迅速かつ丁寧な返信が重要です。顧客が求めている情報は明確に回答し、お礼の気持ちを伝えて次のアポイントメントにつなげましょう。
「メールの反響がなかなか返ってこない」という方は、反響率を高めるポイントを理解して、メールの内容や返信対応などを見直してみてはいかがでしょうか。
「営業担当者が自己流で返信している」「効果的なメール、そうでないメールをチーム内で把握できていない」という場合は、現在のメール営業を見直すときです。
【よくある質問(住宅・工務店営業向け)】
Q. メール営業で全く反響がない場合、まず何を改善すべき?
A. タイトル(件名)で読者の心をつかめているか、CTAが具体的か、内容が独りよがりになっていないかを見直しましょう。
Q. 社員の対応にバラツキがあって困っています…
A. 効果の高いテンプレートやタイトル例をナレッジにして社内共有。「ミニ勉強会」もおすすめです。