お客さまは見ている! 名刺を渡す際に気をつけたいポイントとは?
住宅を注文するメーカーを検討しているお客さまにとって、住宅メーカー営業担当者の振る舞いは、あなたが“信頼できる営業マンなのか”を見極めるための判断材料になります。
お客さまと営業が最初に接触した際、営業マンが名刺を渡すことから営業活動が始まります。
この時の名刺の渡し方は、お客さまに与える印象を左右する要因の1つになりえます。
お客さまと良好な関係を築いていくためにも、今回は住宅メーカー営業担当者として、お客さまに名刺を渡す際に気をつけたいポイントについて解説していきます。
目次[非表示]
- 1.名刺の渡し方
- 2.名刺に記載すべき情報
- 3.オリジナルの名刺を作成するのも1つの手段
- 3.1.アピールポイントを工夫する
- 3.2.顔写真・似顔絵を載せる
- 4.ご夫婦には両方に名刺を渡すこと
- 5.子ども向けの名刺も作っておく
- 6.まとめ
名刺の渡し方
まずは、名刺を渡す際の基本的なマナーをおさえておきましょう。
事前の準備
まず事前の準備として、名刺入れに目立つ汚れがないかどうかなどを確認し、きれいな状態を保てるよう手入れを怠らないようにしましょう。
また、名刺入れには常に複数枚の名刺をいれておき、名刺が汚れていないか、折れ曲がっていないかなどを確認しておきます。
渡し方
まず、すぐに名刺を取り出せるように、名刺入れを手元に用意しておきます。
お客さまに名刺を渡す際にテーブルがある場合は、テーブル越しに名刺を渡さないよう、テーブルの横に移動して渡します。
名刺は名刺入れの上に乗せて両手で持ち、自分の胸の位置からお客さまの手元へ向けて差し出します。この時、お客さまの目を見て社名・部署名・名字を名乗るのを忘れないようにしましょう。
お客さまが名刺を受け取ったら、「よろしくお願いいたします」と笑顔でおじぎします。
以上のようなポイントに気をつけて、丁寧に名刺を渡しましょう。
名刺に記載すべき情報
お客さまによい印象を与えられるよう、名刺に載せる情報にも気を配る必要があります。
名刺に載せるべき情報には次のようなものがあります。
氏名
名刺は個人の氏名を伝えるものであり、氏名は最も重要な記載事項です。
氏名が真っ先に目に入るよう、目立つ場所に大きく記載します。
ローマ字で氏名の読み方を記しておくと親切でしょう。
会社名
会社名も見てすぐにわかるよう、正式名称で大きめのサイズで記載します。
会社のロゴがある場合は、ロゴも会社名と並べて記載すると、一目でどこの会社かわかりやすくなります。
所属部署名
所属する部署名を、氏名と会社名より小さく記載します。
部署名だけでなく、課まで記載します。
役職・肩書き
役職・肩書きは、名刺が横書きの場合は氏名の左上に、縦書きの場合は氏名の右上に記載するのが一般的です。
所在地
会社の所在地を記載します。
郵便番号や都道府県名も省略せずに記載しましょう。
簡単な地図などの会社へのアクセス情報を記載しておくと、お客さまが来社する際に参考にできます。
電話番号
会社の電話番号を記載します。
会社用の個人の携帯電話番号がある場合は、そちらも併記します。
ウェブサイトのURL・メールアドレス
会社のウェブサイトのURLとメールアドレスも記載します。
メールアドレスは、名刺の本人である営業の元へ届くものを記載します。
オリジナルの名刺を作成するのも1つの手段
名刺に載せるべき情報を紹介しましたが、会社から支給されるシンプルな名刺では、お客さまにすぐ忘れられてしまう可能性があります。
そのため、可能であれば、ユニークな“オリジナルの名刺”を作成することで、お客さまの印象に残りやすくするのも手段の1つです。
アピールポイントを工夫する
例えば「フットワークの軽い営業担当」、「三児のパパ」など、自分の特徴を表すものを載せることで、お客さまの印象に残りやすくなります。
ユニークなアピールポイントを載せることで、お客さまとのコミュニケーションもとりやすくなり、よい雰囲気の中で話を進められます。
さらに、「フットワークの軽い」と書くことでお客さまのために迅速に動こうと意識するなど、アピールポイントを加えることで、自分自身の行動を変える効果も期待できるでしょう。
顔写真・似顔絵を載せる
顔写真や似顔絵を載せることで、お客さまに顔を覚えてもらいやすくするのもよいでしょう。
顔写真を載せる場合は、履歴書の写真のような真面目なものではなく、笑顔で写っている写真を載せるようにしましょう。
顔写真や似顔絵を大きく載せる工夫をすれば、インパクトのある名刺になります。
名刺裏に載せることで、お客さまが裏面まで見てくれ、他の情報も合わせて確認してくれる可能性も高くなります。
ご夫婦には両方に名刺を渡すこと
ご夫婦で展示場や店舗などに来場した場合、名刺を渡す際は、どちらか一方に渡すのではなく、両方に渡すことが重要です。
どちらか一方だけに渡すという行為は、渡さなかった側に「自分が軽視された」と捉えられ、お客さまが不快に感じ、営業の印象が悪くなるかもしれません。
悪い印象を与えてしまうと、営業もしくは企業の不信感につながってしまうでしょう。
ご夫婦のどちらかの意見のみで決まる場合もありますが、ご夫婦やその家族全員での意見をまとめて、購入する住宅を決めることもあるのを頭にいれておきましょう。
渡す際に「1枚でいいです」と断られた場合は、それに従います。
しかし、どの住宅メーカーに注文するかの決定権が誰にあるのかを営業自身が勝手に判断し、どちらか一方だけに名刺を渡すという判断は避けるようにしましょう。
子ども向けの名刺も作っておく
お客さまとの信頼関係を築くために、“子ども向けの名刺”を作っておくことも効果的です。
子どもが喜びそうな親しみのあるデザインにし、氏名などは難しい漢字を使用せずに、ひらがなやカタカナで表記します。
子どもにも名刺を渡すことで、子どもの両親であるお客さまの信頼を得られる可能性が高まります。
まとめ
名刺1枚でお客さまに与える印象は変わります。オリジナルの名刺や子ども向けの名刺は、お客さまとのコミュニケーションを生み、信頼関係を築くことに有効です。
お客さまによい印象を与えられるよう、名刺に記載すべき情報は記載漏れのないよう確認し、基本的なマナーをおさえて丁寧に名刺を渡しましょう。