理想のキッチンとは? 対面キッチンの特徴について
対面キッチンのニーズは年々上昇していることもあり、「住宅を建てるなら対面キッチンがいい」というお客さまもいるかもしれません。
アイランドキッチンやL型、Ⅰ型、Ⅱ型、ペニンシュラなど、対面キッチンには多くの種類とメリットがあります。しかしデメリットもあることも事実です。
お客さまが住宅を購入後、キッチンで後悔するのを防ぐためにも、お客さまに対して正しくアドバイスする必要があります。
対面キッチンのメリット、デメリットを正しく理解して、お客さまに的確な提案をできるようにしましょう。
目次[非表示]
- 1.対面キッチンの種類とは
- 1.1.Ⅰ型・Ⅱ型キッチン
- 1.2.L型キッチン
- 1.3.アイランドキッチン
- 1.4.ペニンシュラ型キッチン
- 2.対面キッチンのメリット
- 2.1.開放感
- 2.2.家族とのコミュニケーション
- 2.3.配膳や調理の効率が上がる
- 3.対面キッチンのデメリット
- 3.1.掃除や片付けに手間がかかる
- 3.2.スペース
- 3.3.匂い
- 4.まとめ
対面キッチンの種類とは
対面キッチンのメリット・デメリットに触れる前に、対面キッチンの種類について知識を整理していきましょう。
ここでは、Ⅰ型、Ⅱ型、L型、アイランド型、ペニンシュラ型について紹介します。
各キッチンは種類ごとに特徴があるものの、似た形をしている部分もあるため、何がどう違うのかをしっかりと理解し、お客さまに質問された際に説明をできるようにしておきましょう。
Ⅰ型・Ⅱ型キッチン
Ⅰ型は、シンクや調理スペース、加熱機器などが分かれておらず、1列になった状態のキッチン。
Ⅱ型は、シンクと加熱機器が2列に分かれ、どちらか一方が壁付けである状態で設置されたキッチンのことを指します。
L型キッチン
L型キッチンは、名前のとおりに壁の1面、または2面に接したL型のキッチンです。
1面でのレイアウトの場合、ダイニングスペースと対面式にすることが可能で、2面の場合は壁付きになるため壁をキッチン道具の収納スペースなどに活用することができます。
アイランドキッチン
アイランドキッチンは、シンクや調理スペースなどが壁に接しておらず、キッチンの周りを自由に移動することができ、部屋の中で1つのスペースとして独立している状態のキッチンのことを指します。
ペニンシュラ型キッチン
ペニンシュラとは“半島“という意味で、アイランドキッチンと似た形式をしていますが、キッチンの左右どちらかが壁に接している状態であることが特徴です。
対面キッチンのメリット
では、実際に対面キッチンにはどういったメリットがあるのかを紹介していきます。
開放感
やはり開放感のある空間をつくれることが対面キッチンの一番のメリットでしょう。
キッチンとダイニングの境界である壁がなくなり1つの部屋のようになるため、広々とした感覚を味わうことができます。
家族とのコミュニケーション
対面キッチンでは家族との会話を楽しみながらの調理が可能です。
リビングやダイニングにあるテレビをキッチンから見ることができます。料理の最中も家族とコミュニケーションを取ることで楽しい空間をつくり出せるでしょう。
配膳や調理の効率が上がる
広々と空間を使うことができるので、調理の際に動きやすいです。
また、配膳や後片付けの際にダイニングまで足を運ぶ必要がありません。食器をダイニングにいる人に手渡しできるので移動の手間を省くことができます。
対面キッチンは機能性も優れています。
対面キッチンのデメリット
メリットがあればデメリットもあることが事実。
お客さまが最善の選択ができるようにデメリットについても理解を深めておきましょう。
掃除や片付けに手間がかかる
コンロの前に壁がないので、油や水が広い範囲にはねてしまい掃除をする場所が増えてしまいます。
また、ダイニングからキッチンがよく見えるため少し物が置いてあるだけで散らかっている印象を受けます。特に来客が多くなる予定の場合、キッチンがよく見えてしまう点は大きな問題になってくるでしょう。
キッチンを片付ける際には、調理器具の収納スペースが重要になってきます。
収納が不足するようであれば収納付きのキッチンカウンターを提案するとよいかもしれません。
スペース
広々とした空間をつくるにはそれだけスペースの確保が必要です。
キッチンに十分なスペースを使うとなると、ダイニング部分が狭くなる可能性があります。
お客さまによって満足するキッチンやダイニングの広さは異なるので、お客さまが納得できるまで相談に乗ってあげることが重要です。
匂い
部屋中に料理の匂いが広がる点はデメリットになるので、換気には気を配りたいところです。
特に揚げ物や魚料理など匂いが強いものをよく作る家庭には注意が必要です。生ゴミも悪臭の原因になることを頭に入れておきましょう。
しかし、料理の匂いはデメリットだけではありません。
待っている家族は料理の匂いによって食欲を刺激され、料理をおいしく食べることができるため、メリットにもなりえるポイントです。
まとめ
時代の変化とともに自宅での食事には“家族とのコミュニケーション”という役割が生まれ、コミュニケーションの取りやすい対面キッチンのニーズは若者を中心に増加しています。
住宅購入を検討する際、キッチンを重視するお客さまも多くなることが考えられます。
お客さまのキッチンに対するこだわりを実現させることは、住宅メーカーの営業にとって、今まで以上に価値のある行動になるかもしれません。
ぜひ今回紹介した対面キッチンのメリットとデメリットを営業活動に生かしてみてください。