営業のモチベーションをアップさせる方法とは? 10個のポイントを紹介
人が何かをしようとするときの動機付けや目的となる“モチベーション”。
どの業種・職種でも必要な要素ですが、とくに営業職には不可欠です。
なぜなら、営業職は人とのコミュニケーションが中心の仕事。モチベーションの低下は表情や態度にも影響するほか、さまざまなリスクを招く恐れがあるためです。
本記事では、モチベーションが低下することで招きうるリスクと、モチベーションをアップさせる方法を解説します。
目次[非表示]
- 1.モチベーション低下が招きうるリスク
- 1.1.エンゲージメントの低下
- 1.2.生産性の低下
- 1.3.離職率の増加
- 2.モチベーションが高い状態とは?
- 2.1.前向きに取組める
- 2.2.集中して仕事を行える
- 2.3.チームが一体になって取組める
- 3.モチベーションをアップさせる方法
- 3.1.組織で取組む方法
- 3.1.1.評価制度・報酬制度を変える
- 3.1.2.自社の成し遂げたいことを可視化する
- 3.1.3.企業としての使命を一人ひとりに浸透させる
- 3.2.個人で取組む方法
- 3.2.1.目標を設定する
- 3.2.2.自分の実績を振り返る
- 3.2.3.営業スキル・専門知識を身に付ける
- 4.まとめ
モチベーション低下が招きうるリスク
誰でも、仕事やプライベートにおける何らかの要素が影響してモチベーションが低下してしまうこともありますが、仕事を行ううえで、モチベーションを高く保つことは重要です。
モチベーションの低下は企業活動のなかでリスクの引き金になることもあります。
エンゲージメントの低下
従業員一人ひとりのモチベーションはエンゲージメントに影響します。
企業活動ではエンゲージメント、すなわち会社への愛着や貢献意欲が重要です。エンゲージメントを高めるためにはモチベーションが高いことが前提。
会社に対して思い入れや信頼がなければ、企業のミッションの実現に向かって取組めません。
また、組織には団結力が重要です。売り上げアップという同じ目標に向かって努力している営業部のなかに、モチベーションが低い従業員がいれば団結力が弱まってしまうという懸念もあります。
一人の従業員のモチベーション低下はほかの従業員にも影響して、全体のエンゲージメントが下がるリスクもあります。
生産性の低下
モチベーションが低下すると、業務に無駄な時間が生まれて生産性が低下してしまう場合もあります。
モチベーションは何かを行動しようというときの動機付けです。モチベーションが低下している、つまり「やる気がでない」「がんばる理由がない」状態では、なかなか行動に移せません。
何とか行動に移せても、一つの仕事をこなすのに時間がかかります。
さらにモチベーションが低下している人は変化や挑戦を避けるといった傾向もあります。
離職率の増加
モチベーションの低下は離職を招いてしまうというリスクもあります。
ビジネスにおいてのモチベーションは仕事への貢献意欲を指します。つまり、モチベーションが低い状態は仕事にやりがいを失っている状態ともいえます。
意欲が低下すると生産性が下がり、生産性が下がると成績も下がります。このような状況はモチベーションの低下を助長し、結果、離職につながりかねません。
また、離職率の増加は同時に採用コストの増加にもつながります。
モチベーションの低下はこうした負のスパイラルに陥るリスクを高めます。
モチベーションが高い状態とは?
では、「モチベーションが高い」とはどのような状態なのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
前向きに取組める
モチベーションが高い状態は、仕事に対するやる気が満ちている状態です。仕事に対して意欲的に取組めるようになります。パフォーマンスも向上し、仕事の品質も向上します。
集中して仕事を行える
モチベーションが高いと、雑念に捉われることなく集中して仕事を行えます。
目標に向かって効率よく取組むことができるため、短時間で業務をこなせるようになるでしょう。生産性も向上して、より多くの仕事をこなせるようになります。
チームが一体になって取組める
モチベーションが高い状態は、エンゲージメントが高まっている状態です。
会社に対する愛着やチームへの信頼感が増えれば、周囲への気配りも生まれます。団結力が強まり、組織全体によい影響を与えると考えられます。
モチベーションをアップさせる方法
モチベーションをアップさせるためには、組織・個人の両方の取組みが必要です。
以下ではモチベーションをアップさせる具体的な方法を、組織で取組む方法と個人で取組む方法の2つに分けて紹介します。
組織で取組む方法
評価制度・報酬制度を変える
どれほど努力しても報酬に反映されなければ、モチベーションの低下を招きかねません。
報酬の有無はモチベーションを高める大きな要素。
「ノルマを課さない代わりにインセンティブもない」というケースも見られますが、どれだけ結果を出していても報酬が変わらなければ不満を抱える要因になります。
評価制度・報酬制度が従業員の取組みと適切に結び付いているか見直しましょう。
自社の成し遂げたいことを可視化する
「なぜこのような仕事をするのか分からない」という状態は、従業員のモチベーションに影響します。どのような企業にも、成し遂げたい目標があるでしょう。
どれほどすばらしいビジョンでも従業員が理解していなければ、企業と従業員の間にギャップが生まれてしまいます。
「何を目指しているか」「何のために行うのか」などを可視化して、従業員がモチベーションを保つように工夫しましょう。
企業としての使命を一人ひとりに浸透させる
モチベーションをアップするためには「なぜ行うのか」「何のために行わないといけないのか」といった行動する理由が必要です。
従業員自身の仕事が、企業が使命を全うするために役立っていることを浸透させて、個人単位の目標にまで落とし込みましょう。
「自分が会社にとって必要な存在だ」という自信はモチベーションアップにつながります。
個人で取組む方法
目標を設定する
目標設定はモチベーションアップに必要な要素です。目標がなければ意欲も湧かず、効率よく仕事を進めることもできません。
達成不可能な壮大な目標ではなく、自分自身のやる気につながるような目標を設定しましょう。
自分の実績を振り返る
自分が何をしたかを振り返ることは、モチベーションアップに役立ちます。自分の実績を振り返って次に生かすことで、業務品質も高まります。
「成約を勝ち取った」「お客さまに喜んでいただけた」ことを思い出すと、新たな気持ちで業務に取組むことができるでしょう。
営業スキル・専門知識を身に付ける
スキルや知識は仕事に自信をもたらします。自分に自信がなければ、説得力のある提案も難しいでしょう。
営業に必要なスキルや住宅に関する専門知識を身に付けられれば、仕事に対する自信、ひいてはモチベーションアップにつながります。自信を持って仕事に取組めるよう準備しましょう。
まとめ
人とのコミュニケーションが中心となる営業にとって、モチベーションの高さは欠かせません。
モチベーションが低いと、エンゲージメントや生産性が低下して離職を招くリスクもあります。
一方、モチベーションが高い状態は、仕事に前向きになり生産性が向上するなどのよい効果をもたらします。
モチベーションをアップするためには、従業員の承認欲求を満たす評価制度・報酬制度の導入や一人ひとりの取組みも不可欠です。目標を持って業務に取組み、自身の行動を適切に振り返ることで業務が洗練されて品質も向上します。
また、スキルや知識を身に付けることも有効です。自信を持って取組むことで、説得力のある提案を可能にして、仕事の達成感も得られるでしょう。
スキルアップをご検討される場合は下記のお役立ち資料も併せてご活用ください。