【住宅会社必見!】施工事例の効果的な見せ方とは?写真・構成で集客力アップ
工務店・ビルダーにとって、施工事例はお客さまの心をつかむための重要な要素の一つです。お客さまが施工会社を選ぶ際に気になるのは「この企業に依頼した場合、予算内でどのような家が建てられるか」という点です。
しかし、施工事例が不十分では、お客さまの検討材料が不足してしまい、「一度話を聞いてみよう」「資料を取り寄せてみよう」という行動に出るための一歩が踏み出しにくくなる可能性が考えられます。
そこで本記事では、施工事例の効果的な見せ方について解説します。施工事例のつくり方にお悩みの場合はぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.施工事例が集客に効果的な理由とは?
- 1.1.視覚的な証拠としての説得力
- 1.2. 専門性・実績のアピール
- 1.3.ユーザーの疑問や不安の解消
- 1.4. SEO効果と集客チャネルの強化
- 2. 【写真編】間取り別の撮影ポイントと効果的な見せ方
- 2.1.リビング・キッチン・個室の撮影のコツ
- 2.2.インテリア配置で差別化する方法
- 2.3.暮らしの風景を撮影して共感を呼ぶテクニック
- 3.【構成編】施工事例の魅力を高めるテキストや情報整理のコツ
- 3.1.カテゴリ分類の重要性と方法
- 3.2.住宅の基本情報をわかりやすく伝えるコツ
- 3.3.施工プロセス紹介で信頼を獲得する方法
- 4.施工事例の見せ方で集客力を最大化するポイント
施工事例が集客に効果的な理由とは?
工務店やビルダーにとって、施工事例は自社の技術力やデザイン力を具体的に示す重要な武器です。単に言葉で説明するだけでは伝わりにくいポイントを、実際の施工写真やビフォー・アフターの比較、さらには顧客の声を通じて直感的に理解してもらえます。
施工事例を活用する主な理由は以下の通りです。
視覚的な証拠としての説得力
施工実績の写真や具体例は、閲覧者に「この会社なら理想の住まいを実現できる」と感じさせる強力な説得材料となります。画像は文字よりも記憶に残りやすく、信頼感を高める効果があります。
専門性・実績のアピール
多数の施工事例が掲載されていることは、会社の経験の豊富さと技術水準の高さの裏付けとなり、競合他社との差別化にもつながります。
ユーザーの疑問や不安の解消
大きな買い物である住宅建築において、施工事例は「こんな家が建てられるのか」「自分の理想に合うのか」という疑問に対する具体的な答えを示すことで問い合わせがしやすくなります。
SEO効果と集客チャネルの強化
施工事例ページには多様なキーワードが自然に含まれ、検索エンジンの評価向上にも寄与します。また、SNSなどでシェアされやすく、新たな顧客獲得のきっかけにもなります。
このように、施工事例はただの施工記録ではなく、見込み客の信頼を勝ち取り、新規問い合わせや契約に結び付けるための重要な集客ツールです。
次に、施工事例をより魅力的に見せる方法をご紹介します。
【写真編】間取り別の撮影ポイントと効果的な見せ方
施工事例の印象をよくするには、施工写真が欠かせません。ここでは“写真”の視点から、効果的な見せ方について解説します。
リビング・キッチン・個室の撮影のコツ
外観の写真は必須ですが、併せて各間取りの写真があるとなお効果的です。さまざまな部屋・角度から、内装やデザインを確認できるようになるため、住宅の全体のイメージをつかみやすくなります。
▼施工写真を掲載するスペース
- リビング・ダイニング
- キッチン
- 個室(書籍、寝室、子ども部屋など)
- バスルーム・トイレ・ランドリールーム
- 玄関
- ベランダ・テラス
間取り別のこだわりポイントを写真におさめることで、住宅のコンセプトや個性を余すことなく伝えることができます。
また、すべての施工事例で間取り別の写真を掲載できれば、比較のしやすさが向上する点もメリットです。
インテリア配置で差別化する方法
まっさらな状態の施工写真を掲載するよりも住まいのコンセプトやテイストが伝わりやすくなるため、家具やインテリアを配置した状態で施工写真を撮影するのが有効です。
住宅設計の技術はもちろん、インテリアコーディネートも含めた自社のデザイン力・センスをアピールすることで、施工写真の訴求力も高まります。
暮らしの風景を撮影して共感を呼ぶテクニック
完成した住宅で生活する様子を撮影した写真は、暮らしのイメージを膨らませる効果があります。「どのような暮らしが実現できるのか」というお客さまの想像を掻き立てることで、住宅購入のモチベーションを高められます。
▼暮らしの風景を切り取った施工写真の例
- リビングで食卓を囲む家族の風景
- こだわりのスペースでくつろぐ風景
- 家事をしている風景
- 子どもたちやペットが遊んでいる風景
これらのような施工写真についても、自社のターゲット層に合わせて掲載するのがポイントです。
【構成編】施工事例の魅力を高めるテキストや情報整理のコツ
ここからは、施工事例をどのように見せると効果的なのか、“構成”の視点から解説します。
カテゴリ分類の重要性と方法
工務店・ビルダーの商材やプランなどに応じて、施工事例のカテゴリを分類します。たとえば、プラン別・価格別・住宅のテイスト別などの分類方法が挙げられます。
カテゴリで分類することで、お客さまの知りたい施工事例が見つけやすい、さまざまな軸で完成形を比較しやすい、などのメリットがあります。
なお、施工写真のカテゴリを考える際は「自社の施工事例でどのような情報が求められるか」を把握するために、ターゲットを明確化することも欠かせません。
住宅の基本情報をわかりやすく伝えるコツ
施工写真にプラスして、テキストベースでより詳しい情報も記載しましょう。住宅に関する詳しい情報があれば、お客さまが住宅のイメージをよりつかみやすくなります。
▼施工写真に記載するとよい基本情報
- 敷地面積、延べ床面積
- 方角、立地条件
- 間取り図
- 世帯人数、家族構成(例:夫婦+子1人、家族3人+ペット1匹)
- 価格帯
情報の説明文には専門用語を用いるのは避けて、一般のユーザーにも分かりやすくまとめることが重要です。
施工プロセス紹介で信頼を獲得する方法
お客さまの共感性を高めるには、基本情報と併せて施工にいたるまでのプロセスを掲載することも効果的です。
施工写真の訴求効果を高めるためには、以下のように工事前・工事中・工事後のプロセスを紹介するのがポイントです。
▼施工プロセスの掲載例
- 家を建てるきっかけ、住まいで叶えたい夢
- 抱えていた課題・制約(予算や立地)
- 自社に決めた理由
- 工事内容、設計のこだわり
- 工事中における自社の対応
- 暮らしてからの感想、住み心地、満足度
ストーリーを立てて住宅づくりのプロセスを紹介することで、お客さまからの共感を得やすくなり、どういう経緯を経て、この住宅を建てることに決めたのかという説得力も高められます。
施工事例の見せ方で集客力を最大化するポイント
施工写真は、お客さまが工務店・ビルダーを選ぶ際の検討材料となる重要な要素です。
外観写真だけではなく、間取りごとに掲載したり、インテリアや生活の様子を含めたりすることで、住宅全体のイメージ・統一性を伝えられます。そこでの暮らしを想像することで、住宅購入の興味・関心を掻き立てることが可能です。
また、施工情報・プロセスなどの文章を加えた構成にすることで、お客さまの共感が得られやすくなり、施工事例の訴求力が高まります。
施工事例をカテゴリで分類して、お客さまが求める情報にたどり着きやすくする工夫も必要です。
お客さまの心をつかみ、自社を選んでもらうために、施工事例の見せ方にもこだわってみてはいかがでしょうか。