工務店・ビルダーのSNS活用! 必要性とメリット、活用方法を解説
スマートフォンの普及に伴い、SNSの利用者数が増加しています。特に、最近では企業が集客を目的としてSNSを活用するケースも多く見られます。
工務店・ビルダーの場合でいえば、Instagramでインテリアやエクステリアの施工事例を掲載して集客につなげることも可能です。
さらに、注文住宅の施工会社に関する情報収集をインターネットで行う人も一定数存在します。このようなことから工務店・ビルダーの集客においても、SNS活用の必要性が高まっていると考えられます。
本記事では、工務店・ビルダーの集客方法としてSNSが必要な理由や活用するメリット、各SNSの適切な活用方法を解説します。
出典:総務省『平成29年版 情報通信白書のポイント』
目次[非表示]
- 1.工務店・ビルダーの集客におけるSNS活用の必要性
- 1.1.①SNS利用者の増加
- 1.2.②新聞閲読者の減少
- 1.3.③コロナによる影響
- 2.工務店・ビルダーがSNSを活用するメリット
- 2.1.①ターゲティングの精度が高い
- 2.2.②潜在層にもアプローチできる
- 3.【SNS別】工務店・ビルダー集客の活用方法
- 3.1.①Facebook
- 3.2.②Twitter
- 3.3.③Instagram
- 3.4.④YouTube
- 4.まとめ
工務店・ビルダーの集客におけるSNS活用の必要性
工務店・ビルダーの集客においてSNS活用の必要性が高まっている背景には3つの事実が理由として挙げられます。
①SNS利用者の増加
集客方法としてSNS活用の必要性が高まる要因の一つがSNS利用者の増加です。
特に、住宅購入のニーズがあるとされる20~40代の年齢層でSNSの利用率が高くなっています。
▼2016年における20~40代のSNS利用率
20代:97.7%
30代:92.1%
40代:78.3%
総務省のデータ『平成29年版 情報通信白書のポイント』によれば、20~30代では、
ほとんどの人がLINEやFacebook、TwitterなどのSNSを利用しており、40代の8割弱がSNSを利用していることが分かります。
このデータから、住宅購入ニーズのある世代への訴求にSNSが有効であると考えられます。
出典:総務省『平成29年版 情報通信白書のポイント』
②新聞閲読者の減少
SNSの利用率が増加する一方で、新聞の閲読者は減少傾向にあります。
総務省のデータ『令和2年 情報通信白書のポイント』によると、2019年、20~40代での新聞の閲読率は平均で約13%と非常に少なくなっているのが現状です。
従来、工務店・ビルダーの集客には折り込みチラシを用いるのが一般的でした。しかし、一般社団法人日本新聞協会の『新聞の発行部数と世帯数の推移』によると、世帯当たりの新聞発行部数は年々減少しています。
SNSの活用は、折り込みチラシに代わる有効な集客手法としても注目されています。
出典:総務省『令和2年 情報通信白書のポイント』/一般社団法人日本新聞協会『新聞の発行部数と世帯数の推移』
③コロナによる影響
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響により、住宅展示会やイベントを以前のように催すことができなくなりました。
コロナ収束の目処が立たないなか、今後も対面で行う展示会やイベントでの集客は期待できないと予測されます。
工務店・ビルダーの集客につなげるためには、インターネット上で接点を図れるSNSの活用が必要です。
工務店・ビルダーがSNSを活用するメリット
工務店・ビルダーが集客にSNSを活用するメリットは2つあります。
①ターゲティングの精度が高い
インターネットを通じたデータの蓄積・分析によって、高精度なターゲティングが可能です。
ユーザー属性だけでなく、ユーザーが過去に閲覧したコンテンツ、興味関心に応じてアプローチ手法を検討できるため、問合せやWebサイトへの訪問を促しやすくなります。
②潜在層にもアプローチできる
SNSならではの魅力といえるのが拡散機能です。
共有や拡散によって情報がより多くのユーザーに届くため、住宅購入を意識していない潜在層にもアプローチできるメリットがあります。
自社をまだ認知していないユーザーに向けてブランディングを行う際にも有効です。
【SNS別】工務店・ビルダー集客の活用方法
ここからは工務店・ビルダーの集客にSNSを活用する方法について、代表的な4つのSNSを紹介します。
①Facebook
Facebookは20~40代に利用者が多いSNSです。実名登録が原則となっていることもあり、Facebook上の“友達”が家族や友人、仕事関係などリアルなつながりを持つ人で構成されていることが多い点が特徴です。
Facebook・Messenger・Instagram・Audience Networkに広告を掲載できるFacebook広告では、細かなターゲティングを行いやすく、購買意欲の高いユーザーに向けた広告配信ができます。
〈活用方法〉
- ウェビナーの配信
- 家族や友人の紹介キャンペーンの実施
- 企業アカウントでの店舗紹介やイベント告知
②Twitter
Twitterは10~20代の若者の利用者が多く、リツイートやいいねといった機能が備わっており、情報拡散のスピードが速いことが特徴です。
コンテンツやキャンペーンの自由度が高いため、ユーザーに親しみやすさを演出できるという魅力もあります。無料の投稿、有料の広告運用やキャンペーン実施も可能です。
〈活用方法〉
- エンターテインメント性の高いコンテンツを発信
- 住宅購入に関するアンケートやキャンペーンを実施
- コンテンツに自社のWebサイトや施工事例などへのリンクを掲載
- 自社が作成したハッシュタグでユーザー投稿を促し、拡散を図る
③Instagram
Instagramは写真や動画の視覚的なコンテンツで訴求できるのが特徴のSNSです。
ユーザーは10~30代が多く、男性よりも女性の利用者が多くなっているため、女性への訴求を狙う場合に特に有効といえます。
〈活用方法〉
- 住宅の内装や外観などの写真・動画コンテンツを配信
- 住宅やインテリアに興味のあるユーザーに広告を配信
- 地域を絞ってモデルルームやセミナーを募集
④YouTube
YouTubeは動画に特化したSNSのため、テキストや静止画では伝わらない住宅の魅力を視覚的にアピールすることが可能です。複数あるSNSのなかでも10~50代と幅広い年代に利用されています。
〈活用方法〉
- 自社の施工プロセスやこだわりを動画で配信
- 住宅づくりの疑問やポイントなど、ユーザーの興味を引く動画を配信
- 事業紹介やスタッフ紹介などブランドイメージに沿った動画を配信
- 自社工務店・ビルダーの建てた住まいで実際に住んでいる顧客に着目した動画を配信
まとめ
新聞閲読者の減少やコロナによる展示会の中止により、従来の手法だけでは工務店・ビルダーの集客が見込めなくなっています。
一方で、SNSの利用者は増えており、住宅購入ニーズのある20~40代の利用率も高くなっています。
工務店・ビルダーの集客を高めるには、チラシや展示会だけでなく、SNSの活用にも視野を向けることが必要です。
ただし、各SNSで利用者の年齢や特徴が異なるため、自社のターゲットに応じて使い分けましょう。
施工後の生活をより明確にイメージさせたい場合は動画を用いたYouTubeを活用する、自社の魅力や施工事例を視覚的にアピールしたい場合は画像の映えるInstagramを活用する、といったように、訴求内容や用いるコンテンツによって適切なSNSを見極めることが重要です。