工務店・ビルダーの集客にFacebookを活用するメリットやポイントとは
近年、さまざまな企業のマーケティング活動にSNSが取り入れられています。なかでもFacebookは月間のアクティブユーザー数が29億人(2021年6月時点)と世界規模のSNSといえます。
画像出典:総務省情報通信政策研究所『令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』
総務省情報通信政策研究所によると、日本国内におけるFacebookの利用率は全世代で31.9%とのことです。世代を超えて利用されるFacebookは、工務店・ビルダーの集客ツールとしても活用できます。
本記事では、Facebookの特徴をはじめ、工務店・ビルダーの集客に活用するメリット・デメリット、活用のポイントなどを解説します。
出典:総務省情報通信政策研究所『令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』
目次[非表示]
- 1.Facebookの主な特徴
- 2.工務店・ビルダーがFacebookを活用するメリットと必要なポイント
- 2.1.メリット
- 2.1.1.ユーザーの信頼を獲得しやすい
- 2.1.2.ファン化につなげられる
- 2.1.3.工務店・ビルダーに合った設計ができる
- 2.1.4.効率的な広告運用ができる
- 3.必要なこと
- 3.0.1.運用リソースが必要
- 3.0.2.ユーザー反応を増やすための知識・ノウハウが必要
- 4.工務店・ビルダーにおけるFacebook活用のポイント
- 4.1.①ターゲットを明確化する
- 4.2.②ユーザーとコミュニケーションを図る
- 4.3.③リーチしやすい曜日・時間帯を分析する
- 4.4.④OGPを設定する
- 5.まとめ
Facebookの主な特徴
Facebookは全世界にユーザーを誇るSNSです。Facebookには以下のような特徴があります。
▼Facebookの主な特徴
- 実名登録制で親族や知人とのリアルなつながりが中心
- 日常活動や仕事など実生活に関する投稿が多い
- ユーザーの年齢層が幅広い(20~50代)
家族や友人とのリアルなつながりを楽しめるFacebookの利用は一般ユーザーだけにとどまりません。ビジネスアカウントを作成することで、ビジネスに特化した活用も可能です。
▼ビジネスアカウントの活用例
- イベント・キャンペーン情報をコンテンツとして投稿する
- Facebookの予約ツールで来店・内見予約を受け付ける
- インサイト機能により投稿に対するユーザー反響を解析してユーザーへ届ける情報の質を改善する
このように、顧客に対する宣伝やデータ収集の場として役立てられます。工務店・ビルダーの集客・販促ツールとしても、Facebookの活用が期待できます。
出典:総務省情報通信政策研究所『令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』『平成30年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』
工務店・ビルダーがFacebookを活用するメリットと必要なポイント
工務店・ビルダーのマーケティング活動にFacebookを利用することには、以下のようなメリットがあります。活用するうえで必要なことと併せて紹介します。
メリット
はじめに、工務店・ビルダーがFacebookの活用で期待できるメリットについて解説します。
ユーザーの信頼を獲得しやすい
Facebookは実名登録制で匿名性が低いため、アカウントの信頼性が高いというメリットがあります。
いいね・シェアなどのアクションが行われると、家族や知人などリアルなつながりのあるユーザーに投稿を届けられるため、認知度の向上も期待できます。
ファン化につなげられる
Facebookは投稿や広告配信を通じてユーザーと接点を持ち、見込み顧客を育成するツールとしても活用できます。
自社のアカウントが“友達”として登録されると、ユーザーに対して継続的に情報を発信できるようになります。ユーザーにとって有益かつ魅力的な情報を発信しながら自社への興味・関心を高めてもらい、ファン化へとつなげられるメリットがあります。
工務店・ビルダーに合った設計ができる
テキストや画像の投稿だけではなく、店舗の地図、営業カレンダー、予約ツールなどの機能を追加できることもFacebook活用のメリットです。
工務店・ビルダーの基本情報を掲載すれば、自社ホームぺージのような役割を持たせることもできます。柔軟なカスタマイズにより、工務店・ビルダーの事業形態やサービスに合わせたページ設計が可能です。
効率的な広告運用ができる
Facebook広告には、実名登録制ならではの正確なユーザーデータを活用することによって高精度なターゲティングができるという強みがあります。これにより、ユーザーの行動や興味・関心に応じた的確な広告配信が可能です。
また、広告フォーマットも豊富なため、購買フェーズに応じた広告配信ができるメリットもあります。工務店・ビルダーの認知度向上や見込み顧客の育成、店舗集客など、異なる段階で効率的なアプローチが可能です。
必要なこと
次に、Facebook活用で必要なことについて見ていきましょう。
運用リソースが必要
Facebookを活用して認知度の向上やファン化を目指すには、ユーザーとの継続的な相互コミュニケーションが欠かせません。
ユーザーからのコメントやメッセージ、来店予約などがあった際には迅速な返信も必要です。定期的な投稿作業、返信対応を行うために、社内の運用リソースを確保しておくことが重要です。
ユーザー反応を増やすための知識・ノウハウが必要
Facebookの投稿で上位表示を狙うには、いいね・コメント・シェアなどのユーザー反応を高める必要があります。
Facebookでは友人間の日常の交流に関する投稿が重視され、企業の投稿は上位表示されにくいためです。
より多くのユーザーに反応してもらえるような投稿を行うには知識やノウハウが必要になることから、運用のハードルが高くなる可能性があります。
工務店・ビルダーにおけるFacebook活用のポイント
工務店・ビルダーがFacebookを活用して集客アップにつなげるには、事前のターゲット選定や分析、ページ設定への工夫などが必要です。ここでは、Facebookを有効活用するためのポイントを紹介します。
①ターゲットを明確化する
Facebook運用を始める前に、以下の項目を含む自社のターゲットを明確化することが必要です。
- 年齢層
- 家族構成
- 年収
- ライフスタイル
ターゲット像を明確にすることで、ユーザーのニーズを満たす有益なコンテンツを検討しやすくなります。これにより、ユーザーからのいいね・シェアの獲得や投稿の拡散が期待できます。
②ユーザーとコミュニケーションを図る
Facebook運用では、ユーザーとのコミュニケーションを積極的に取ることがカギとなります。コメントやメッセージなどのレスポンスは時間を空けず迅速に対応することがポイントです。
また、ユーザー参加型のアンケートやキャンペーンを実施してコミュニケーションを図るのも有効といえます。
Facebookを通じたコミュニケーションによって自社に親しみや愛着を持ってもらい、ファン化につなげることが可能になります。
③リーチしやすい曜日・時間帯を分析する
ターゲットの多くがFacebookを閲覧している曜日・時間帯を分析することも重要なポイントです。
これらの曜日・時間帯を狙って投稿することでリーチできる可能性が高まり、ユーザーからの反応も獲得しやすくなります。
また、リーチしやすい投稿に絞ることにより、社内リソースを削減できるメリットもあります。
④OGPを設定する
OGP(Open Graph Protocol:オープン・グラフ・プロトコル)とは、SNSでWebページをシェアした際に、そのページの概要を表示する仕組みです。
Facebookの投稿画面にWebページのタイトル・画像・説明文などを表示することで、記事リンクへのクリックを促す効果が期待できます。
GPの設定は、Facebookの投稿を通じて自社ホームページのブログや施工事例などを配信する場合に有効です。
まとめ
Facebookは利用者の年齢層が幅広く、実名登録制で信頼性の高いSNSです。リアルなつながりや実生活に関する投稿がメインのため、人々の暮らしに大きく関わる住宅を商材とする工務店・ビルダーとも相性がよいといえます。
工務店・ビルダーが集客にFacebookを運用する際は、ターゲット選定やユーザーとのこまめなコミュニケーションに加えて、投稿を行う曜日・時間帯の分析、OGPの設定なども重要なポイントです。工務店・ビルダーの集客方法の一つとしてFacebookを取り入れてみてはいかがでしょうか。