工務店・ビルダーの集客効果を高めるスタッフブログの書き方ガイド
工務店・ビルダーの集客にWebサイトを活用したものの、思ったほど問合せにつながっていないといったケースもあるのではないでしょうか。
このような場合に活用したいのがスタッフブログです。自社スタッフが住宅に関する情報や豆知識などを発信することにより、ユーザーとの接点を築き、自社に興味を持ってもらうきっかけを生み出せます。
この記事では、スタッフブログの目的をはじめ、工務店・ビルダーの集客につながるブログの書き方・運用方法などを解説します。
目次[非表示]
- 1.工務店・ビルダーにおけるスタッフブログの目的
- 2.スタッフブログの制作前に必要な準備
- 2.1.ターゲットを設定する
- 2.2.キーワードを選定する
- 3.スタッフブログの書き方とポイント
- 3.1.①キーワードに沿ったテーマを決める
- 3.2.②見出し・構成を考える
- 3.3.③施工事例やイラストを取り入れる
- 3.4.④読み手に伝わる表現を用いる
- 4.スタッフブログの運用で失敗しやすい事例
- 4.1.報告ブログになっている
- 4.2.住宅に関係のないテーマになっている
- 5.まとめ
工務店・ビルダーにおけるスタッフブログの目的
工務店・ビルダーのスタッフブログの最終的な目的は、ブログをきっかけとした新規顧客の獲得です。しかし、それまでのプロセスにも以下のような目的があります。
認知度の拡大
1つ目の目的は認知度の拡大です。検索経由でスタッフブログを訪れたユーザーと接点を持ち、認知度の拡大につなげられます。
そのためには、検索エンジンで上位に表示されるように、情報媒体としての価値を高めることが大切です。たとえば、スタッフブログのストックを増やすこともその方法の一つです。
見込み顧客の育成
2つ目の目的は、スタッフブログを通してユーザーに有益な情報、自社の強みなど伝えて興味・関心や購買意欲を育てることです。
スタッフ目線のブログは読み手が親近感を得やすいため、自社への愛着を自然に生み出すことができます。それにより、今は必要性を感じていないユーザーでも、住宅会社を探す際に自社を選んでもらえる可能性が高まります。
スタッフブログの制作前に必要な準備
スタッフブログを制作する際は、事前のターゲット設定とキーワード選定が必要です。
ターゲットを設定する
まずは、どのような人にブログを読んでもらいたいのか、自社が狙いたいターゲットを設定します。
▼ターゲットの例
- 30~35歳
- 女性(既婚者)
- 出産・子育てを機にマイホームを検討中
- 夫の収入が主だが、出産後はパートで勤務予定
- 予算を抑えつつも、おしゃれな家に住みたいと思っている
年齢や性別だけではなく、住宅購入の目的やニーズなどを具体化させることが重要です。明確なターゲットを絞ることで、ブログのテーマや文章の書き方などを検討しやすくなります。
キーワードを選定する
多くのユーザーにブログを読んでもらうためには、読み手のニーズに合致した情報を提供することが大切です。
ユーザーがどのような情報を求めているのかを把握して、それにこたえるためにはキーワードの選定が重要です。その際、参考にする指標として、関連キーワードや検索ボリュームなどがあります。
なかでも、検索ボリュームは検索エンジンでキーワードが検索された回数のためユーザーの検索需要を測る指標となります。検索結果の上位表示を狙うために、検索ボリュームの目安とその特徴を把握しておきましょう。
▼検索ボリュームの目安と特徴
検索ボリュームの目安 |
特徴 |
1,000未満(スモールワード) |
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1,000~(ミドルワード) |
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10,000~(ビッグワード) |
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キーワードを選定することで、ユーザーが知りたい・求める情報に沿ったブログテーマを検討できます。スタッフブログの上位表示、流入数アップのためにもキーワードの選定は欠かせません。
▼検索ボリュームの調べ方については、以下の記事をご参照ください。
スタッフブログの書き方とポイント
工務店・ビルダーにおけるスタッフブログの書き方には、以下の4つのポイントがあります。
①キーワードに沿ったテーマを決める
スタッフブログを書く前に設定したキーワードに沿って、ユーザーに興味のあるテーマを検討します。このとき、できるだけ具体的にテーマを設定することがポイントです。
- 悪い例: 住宅ローンについて
- よい例: 住宅ローンの団体信用生命保険について
テーマが具体的になるほど、ブログの目的や内容が明確になり、検索意図を満たすブログを制作できるようになります。
②見出し・構成を考える
ブログのタイトルは、ユーザーの興味を引きつける重要な要素です。
ポイントは、ひと目でブログの内容やテーマが分かるタイトルをつけること。ブログの構成については、必要な情報を網羅しつつ、テーマから内容が逸れないように意識する必要があります。
③施工事例やイラストを取り入れる
文章だけが長いブログは、読むことに対するハードルが高くなりやすく、途中で離脱されてしまう可能性が高まります。
特に、施工事例や工法などは写真・イラストで伝えるほうが読みやすく、訴求力も高まります。たとえば、解説の合間に分かりやすい画像を掲載してスムーズに読み進められるように工夫することも必要です。
④読み手に伝わる表現を用いる
住宅に関する専門用語や難しい表現を用いたブログは、読むことに抵抗感を与えてしまうことがあります。
スタッフブログを書く際には、専門用語に慣れていない一般ユーザーにも理解しやすいよう、やさしい書き言葉を使うことがポイントです。ただし、稚拙な文章になりすぎると信憑性に欠けるため、正しい日本語を用いることも重要です。
スタッフブログの運用で失敗しやすい事例
ここでは、工務店・ビルダーでのスタッフブログで陥りやすい失敗例を紹介します。
報告ブログになっている
失敗しやすい事例の1つ目は、一方的な報告ブログになっているケースです。
工務店・ビルダー目線で取り組みや施工状況を“ただ紹介している”だけのブログではユーザーの興味を引くのは難しく、離脱されてしまう可能性があります。
このようなケースでは、読み手のターゲットを意識して、検索ニーズのあるテーマ・構成になっているか見直しが必要です。
住宅に関係のないテーマになっている
スタッフブログのテーマは、工務店・ビルダーと関連するテーマに絞られているでしょうか。
住宅と関係性のないテーマを取り上げている場合は、検索ニーズを満たせず、ターゲットに読んでもらえないほか、記事の内容が自社と関係なければ顧客獲得にはつながりにくくなります。
ブログのテーマは、自社の商材・サービスと関連するテーマに絞ることが重要です。
まとめ
スタッフブログは、工務店・ビルダーの認知度拡大や見込み顧客の育成に有効なマーケティング手法の一つです。
スタッフブログを制作する際は、事前に自社のターゲットとキーワードを選定して検索ニーズを把握したうえで、具体的なテーマや構成に落とし込んでいくことがポイントです。
執筆時には、理解しやすい表現や画像を取り入れて読みやすくするための工夫も欠かせません。スタッフブログを上手に活用して、自社の集客向上を目指してみてはいかがでしょうか。