【工務店向け】SEOの始め方
ホームページは重要な販促ツールの一つです。
しかし、「公開するだけで自動的に集客できる」とはいかず、集客するためにはあらゆる試行錯誤が必要になります。
今回はホームページへ集客するための施策の一つ、“SEO”について解説します。
目次[非表示]
- 1.SEO(Search Engine Optimization)とは?
- 2.SEOの取り組み方
- 2.1.キーワードの考え方
- 2.2.コンテンツ内容の考え方
- 2.3.運用の仕方
- 2.3.1.公開後数ヶ月たっても順位が上がらない場合
- 2.3.2.上位には表示されるけれど流入数が少ない場合
- 3.まとめ
SEO(Search Engine Optimization)とは?
SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字をとった用語で、日本語では“検索エンジン最適化”という意味です。
検索エンジンは、インターネット上の情報を検索するためのツールで、代表的な検索エンジンとしては、GoogleやYahoo!などが挙げられます。
任意の単語を入力して検索した際に、検索したキーワードと関連性のあるコンテンツが掲載される仕組みになっていることから、分からない用語があったとき、解決方法を知りたいときなど、情報収集を目的として使われることが一般的です。
検索エンジンで検索すると、検索したキーワードによっては膨大な数の検索結果が表示されることがあります。
しかしながら、検索結果に表示されたコンテンツすべてに目を通すのは容易ではありません。当然、掲載順序が下位になればなるほどクリック率は落ちる傾向にあるといわれています。
そこで、特定のキーワードで検索した際、検索結果の上位に表示されるようにコンテンツを最適化していく施策がSEOです。
ただし、SEOは「〇〇をすれば絶対に上位に表示される」という施策ではなく、複合的に改善を重ねて最適化していく必要があるということを押さえておきましょう。
また、SEOと似た施策で“MEO”というGoogleマップで表示されるための施策もあります。
MEOについて知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
工務店の集客力をアップ! 忘れてはならない“MEO対策”とそのやり方
SEOの取り組み方
SEOの取り組み方としては、「Googleのガイドラインに沿う」という方法が一般的です。
ただし、Googleの『SEOスターターガイド』では、『コンテンツを最適化する』という項だけでも以下7項目もの取組みが推奨されています。
- 興味深く有益なサイトにする
- 読者が求めているものを把握して提供する
- ユーザーの信頼を得られるようにサイトを構築する
- 専門性と権威性を明確にする
- テーマに応じた適切な量のコンテンツを提供する
- 気が散る広告を避ける
- リンクを上手に使う
SEOを取り組むうえでは、こういった一つひとつを着実にクリアしていくことが大切になります。
本記事では、上記のうち、SEOのなかでも代表的な取組みの一つである『読者が求めているものを把握して提供する』について掘り下げてみましょう。
キーワードの考え方
『読者が求めているものを把握して提供する』について一部抜粋すると、Googleからは次のような見解が示されています。
ユーザーがコンテンツを探すときに検索しそうなキーワードを考えてみましょう。そのトピックについてよく知っているユーザーは、よく知らないユーザーとは異なるキーワードを検索クエリで使用するかもしれません。
たとえば、長年のサッカーファンは「国際サッカー連盟」の略語である「fifa」というキーワードで検索し、新しいファンは「サッカー プレーオフ」のようなより一般的なクエリを使用するかもしれません。
検索行動におけるこのような違いを予測し、(キーワードの語句を上手く取り入れて)コンテンツを記述するときに考慮すれば、良い結果をもたらす可能性があります。
(出典:Google検索セントラル『SEOスターターガイド』)
上記を踏まえると、注文住宅を検討しているユーザーの場合、たとえば次のように“地域名”を含むキーワードでの検索ニーズがあると考えられます。
- 地域名 × 工務店
- 地域名 × 注文住宅
- 地域名 × 住宅の特徴 × 注文住宅
住宅の特徴としては、“ローコスト”や“〇千万円~”といった価格帯であったり、“和テイスト”や“北欧風”などのデザイン性などが挙げられます。
自社が押し出したい点や、どういう住宅を希望しているターゲットに見てほしいかを加味して、上記のようなコンテンツの軸となるキーワードを決定しましょう。
ただし、検索するユーザーがいないキーワードの場合は、どれだけ上位に表示されても検索される機会が少ないことが考えられます。
検索ニーズについては、Googleキーワードプランナーなどで月間当たりの平均検索数を調査することが可能です。どのようなキーワードで検索されているのかを調査し、キーワード選びの指針にしましょう。
コンテンツ内容の考え方
キーワードが決まったら、そのキーワードに沿って、コンテンツの内容を検討します。
「そのキーワードで検索したユーザーが何を知りたいか?」「どのような情報を求めているか?」を推測し、キーワードとして選定した単語を使ってコンテンツの内容を考えていきましょう。
たとえば、地域名 × ローコスト × 注文住宅 の場合、このキーワードで検索するユーザーは以下のようなニーズを持っていると考えられます。
- 特定の地域に住宅が欲しい
- コストをあまりかけたくない
- 注文住宅を希望している
上記のようなニーズを、自社ではどのように満たせるのかをコンテンツとして検討しましょう。例として、以下のような内容が考えられます。
- その地域の住宅会社であること
- 価格帯
- 施工事例
- 自社で施工することのメリット
また、そのキーワードで検索した際に上位に表示されるサイトにどのような内容が含まれているかチェックすることも大切です。
運用の仕方
コンテンツの作成後は、作成したコンテンツをインターネット上に公開します。
公開後は、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスなどの解析ツールを用いて、作成したコンテンツの順位傾向や流入状況などを適宜確認しましょう。
「公開後数ヶ月たっても順位が上がらない」「上位には表示されるけれど流入数が少ない」などの傾向が見られる場合は、以下のような点をチェックし、改善していくことが大切です。
公開後数ヶ月たっても順位が上がらない場合
・コンテンツにキーワードが含まれているか?
特定のキーワードで検索結果に表示されるためには、「そのキーワードに関するページである」と検索エンジンに認識される必要があります。キーワードや関連ワードなどを含んだテキストの配置などを検討するのも有効だと考えられます。
・検索ニーズに沿った十分な情報量が含まれているか?
上位に表示されない要因としては、キーワードに対して情報量が不足しているというケースもあります。そのキーワードで検索した際の上位サイトと比較して、情報量が不十分ではないか、ユーザーの検索ニーズを満たせる十分な情報量になっているかを確認してみましょう。
上位には表示されるけれど流入数が少ない場合
・検索数が少ないキーワードを選定していないか?
検索数が少ない場合、上位に表示されても流入が見込めないこともあります。別のキーワード案でコンテンツをつくるなどを検討するのもよいでしょう。
・ユーザーの興味を引くようなタイトル・ディスクリプションが設定されているか?
上位に表示された後は、ユーザーにクリックしてもらうことが大切になります。クリックするかどうかは、検索結果に表示されるタイトルやディスクリプションで判断することが一般的です。「このコンテンツを見れば何が分かるのか」を明確に示すなど、改善を検討するのも一つの方法です。
まとめ
ホームページは、しっかりとメンテナンスを実施して改善していくことで、重要な集客ツールとしての役割を果たします。
しかし、ホームページの運用については、知識や経験が必要な場面も少なくありません。
「自社ではWebの要員が避けない」「運用できる人材がいない」といった場合は、外部のプロに任せるのも一つの方法です。