【住宅会社・工務店向け】YouTubeのSEO対策! 検索上位を獲得し集客を成功させるコツと注意点
住宅会社の集客戦略においては、動画コンテンツの配信に力を入れることも有効です。なかでもYouTubeはユーザー数が多く利用者の年齢層も幅広いことから、優先的に力を入れたいプラットフォームといえるでしょう。
今回は、YouTubeの検索上位を目指すうえで、住宅会社や工務店が取り組むべきSEO対策のコツと注意点について解説します。
目次[非表示]
- 1.YouTube SEO対策とは
- 2.YouTube SEO対策で得られるメリット
- 2.1.高い費用対効果が期待できる
- 2.2.自社発信で強みや魅力をアピールできる
- 2.3.中長期的なファンの創出につながる
- 3.YouTubeでのSEO対策7選!
- 4.YouTubeアナリティクスを活用して分析しよう
- 4.1.視聴回数
- 4.2.総再生時間
- 4.3.チャンネル登録者数
- 4.4.インプレッション数
- 4.5.インプレッションのクリック率
- 4.6.平均視聴時間
- 4.7.リピーター
- 4.8.ユニーク視聴者数
- 5.YouTube対策での注意点
- 5.1.中長期的な取り組みが必要
- 5.2.ユーザーファーストを心がける
YouTube SEO対策とは
YouTubeで多くのユーザーの注目を集めるには、SEO対策が重要です。そもそも、SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」のことであり、Googleなどの検索エンジンに上位表示されることで、リード獲得などを狙うのが目的としてあります。
広告以外の部分でWeb上の自然検索から流入してくるユーザーを増やすのが、SEO対策です。Web上にはさまざまなコンテンツが存在するため、多くのユーザーに視聴してもらうには、YouTubeにおいてもSEO対策が必要だといえます。
YouTube SEO対策で得られるメリット
そもそも、YouTubeの運用は、住宅会社や工務店の集客にどのような効果をもたらすのでしょうか。ここでは、3つのポイントに分けて見ていきましょう。
高い費用対効果が期待できる
YouTubeは小規模でも運用が可能であり、手法によっては比較的に低コストでスタートできます。安定的にコンテンツを配信できる仕組みを整えれば、小さなコストで大きな宣伝効果が得られる可能性もあります。
自社発信で強みや魅力をアピールできる
YouTubeは自社で自由に配信の尺や内容をコントロールできます。思い思いの方法で自社の魅力や強みをユーザーに届けられるので、創意工夫を凝らしやすいのも大きなメリットです。
魅力的なコンテンツを制作できれば、中小の工務店・住宅会社であっても大手に負けない宣伝力を持つことは十分に可能です。
中長期的なファンの創出につながる
住宅会社や工務店の場合、取り扱う動画コンテンツは住宅や建物に関する内容がメインになると考えられます。これらのテーマは、あまり歳月の経過によって価値が下がるものではないため、比較的に集客効果が長持ちしやすいのが特徴です。
安定的にコンテンツの配信を続ければ、中長期的なファンの獲得につながる有益な施策となります。
YouTubeでのSEO対策7選!
YouTubeのSEO対策として具体的にどのようなものがあるのかを押さえておくことが大切です。ここでは、主な対策として7つのポイントを解説します。
キーワード選定
YouTubeのSEO対策もGoogleなどの検索エンジンと同じように、キーワードの選定が重要となります。YouTubeの動画はGoogleなどの検索結果にも表示されるので、適切に対策が行われていれば多くの流入数が期待できます。
基本的な取り組みとしては、キーワードの洗い出しと検索ボリュームのリサーチの2つが挙げられます。各キーワードは検索ボリュームも含めて調べておくと、優先度を判断しやすいのでおすすめです。
サジェストキーワード(検索時に候補で出てくる関連キーワード)をもとに、視聴者がどのようなニーズを持っているのかリサーチしましょう。
タイトル
YouTubeのSEOでは、メタデータ(メタタグ)の最適化が必須です。メタデータ(メタタグ)にはユーザーや検索エンジンに動画の内容を知らせる役割があり、適切な情報を載せることで検索上位に表示されやすくなります。
なかでも「タイトル」「説明文」「タグ」「サムネイル」の4つは特に重要なため、対策キーワードを意識して設定しましょう。タイトルに関しては、キーワードを含んだ30文字程度で作成するのがポイントです。
スマートフォンで閲覧をしたときに、長いタイトルだと見切れてしまうため、短くまとめることが大事です。
説明文
説明文は動画の概要を文章としてまとめたもので、動画の下部に表示されます。文章として分かりやすく伝えるため、箇条書きなどを活用してポイントを整理してみましょう。
また、説明文には自社のホームページや関連動画のURLなどを掲載できるので、スペースを有効に活用することが大切です。説明文にも、キーワードを複数回使用してみましょう。
ハッシュタグ
ハッシュタグは、キーワードやトピックを分類するために使用するものであり、「#」の記号を用います。ハッシュタグがあることでユーザーは興味のある動画を簡単に見つけられるため、視聴を促すきっかけになるでしょう。
目安としては、一つの動画に20~30個程度の関連タグを付けると効果が期待できるといえます。
サムネイル
クリック率は、対象のコンテンツが画面に表示された数に対するクリック数の割合のことであり、CTRと呼ばれています。動画コンテンツではサムネイルが「顔」ともいえるため、CTRを意識したサムネイルの設定を心がけることが大切です。
CTRが高いということは、表示された画面がユーザーの興味・関心をきちんと引き付ける内容になっていると判断できます。反対に、CTRが低ければ、表示された画面の吸引力が弱いことを意味します。
競合のサムネイルを確認したり、視認性や画質にこだわったりしながら、品質の向上を目指しましょう。
終了画面を追加
YouTubeでは、動画の終了画面にチャンネルにアップされている関連動画の視聴を促すリンクや、チャンネル登録ボタンの設置が可能です。視聴したユーザーに対して間を置かずに次のアクションを提示することで、関連動画の視聴やチャンネルへの登録につなげやすくなるでしょう。
定期的に更新
チャンネルのファンを増やすためには、定期的なコンテンツの投稿が必要です。高い頻度で新たなコンテンツを発信し続けるのが理想ではありますが、作成や投稿には時間と労力がかかるため、無理が続けばその他の業務を圧迫してしまいます。
ある程度まで試運転をしたら、1本の投稿に必要なプロセスや時間を割り出し、無理のない頻度を見極めることが大切です。
YouTubeアナリティクスを活用して分析しよう
コンテンツを作成するうえでは、アナリティクスの結果を踏まえて課題を洗い出し、改善に生かしていくことも大切です。YouTubeアナリティクスでは「視聴者の属性」「人気動画の視聴回数・再生時間」「流入経路」などを調べられます。
スマホアプリでも提供されているので、こまめに確認するといいでしょう。
視聴回数
YouTubeアナリティクスの管理画面を見れば、YouTubeに投稿している動画の正確な視聴回数が分かります。動画コンテンツは、まず見てもらわなければ始まらない部分があるため、視聴回数の伸びや、どのようなテーマの動画が多く見られているのかをチェックしてみましょう。
視聴回数が思うように伸びていないときは、サムネイルを改善して目立つように工夫をすることが大事です。また、SNSなどで動画の情報を発信する際に興味を引く内容になっているかを確認してみてください。
総再生時間
YouTubeの検索エンジンでは、動画の視聴時間も重要な評価基準となります。視聴回数が多くても、視聴時間が伴わなければ望ましい評価は得られません。魅力的なコンテンツの制作や適切な公開設定など、ユーザーに最後までコンテンツを見てもらうための工夫が必要です。
動画ごとに平均視聴時間をチェックできるので、なぜ動画の途中で離脱されることが多いのかを検証してみましょう。
チャンネル登録者数
YouTubeの検索エンジンでは、視聴者とのかかわりが活発に行われていることも好ましいと評価されます。多くのコメントが残されていたり、ライクやチャンネル登録の数が多かったりすれば、ユーザーにとっての有益性が高いと判断されるのです。
そのため、視聴者との交流に力を入れることも欠かせないSEO対策となります。
インプレッション数
YouTubeにおけるインプレッション数とは動画が公開されてから、動画のサムネイルがユーザーにどれくらい表示されているかを示した回数をいいます。インプレッションとしてカウントされるには、サムネイルの50%以上が1秒以上表示される必要があります。
インプレッション数を増やすためには、動画のクリック率と視聴時間(総再生時間・平均視聴時間)が重要な要素です。
インプレッションのクリック率
インプレッションのクリック率が高ければ、よい動画コンテンツであるとYouTubeに認識されて、おすすめとしてユーザーに表示される頻度が上がることが期待できます。クリック率を増やすには、ユーザーが思わず見たくなるようなサムネイルを作成することが大事であり、工夫できる箇所がないかを再チェックしてみましょう。
平均視聴時間
動画の平均視聴時間もインプレッションのクリック率と同様に、YouTubeから評価されるポイントです。動画に長く滞在してもらえば、それだけユーザーから興味を持ってもらえているということなので、自ずと評価が高くなるでしょう。
一方、平均視聴時間が短ければ、動画のテーマなどを見直す必要が出てきます。他にアップしている動画と比較しながら、問題がないかをチェックしていくことが大事です。
リピーター
YouTubeにおいて、視聴者とのかかわりは重要な評価基準となるため、ユーザーには積極的にコメントやチャンネル登録を促すことが大切です。具体的な指標として、各動画のコメント数や高評価率の目標を設定して取り組むのもいいでしょう。
また、SNSなどを活用して、ユーザーとの交流を継続していくように心がけてみてください。加えて、リピーターが離れていくことを防ぐために、定期的に新しい動画をアップしていくことも重視してみましょう。
ユニーク視聴者数
ユニーク視聴者数とは、チャンネルや動画を視聴したユーザー数のことを表している指標です。つまり、ユニーク視聴者数が増えていれば、新たな視聴者を獲得できていることになります。
チャンネルをしっかりと育てていくためには、新たな視聴者の獲得が欠かせません。ユニーク視聴者数の増減をチェックして、改善に取り組みましょう。
YouTube対策での注意点
最後に、YouTubeを運用するうえで意識しておくべきポイントを簡単に確認しておきましょう。
中長期的な取り組みが必要
YouTubeのSEO対策が効果を生み出すまでには、一定の時間が必要となります。コンテンツの数と頻度も重要なポイントとなるため、中長期的な取り組みになることを踏まえて戦略を立てましょう。
なお、SEOを意識したコンテンツ作成が適切に行われれば、数ヶ月でも一定の成果が出る可能性はあります。しかし、YouTubeを運用する目的は、単一の動画に注目を集めることではなく、あくまでも「自社のファンを創出すること」です。
継続的にチャンネルを視聴して自社の魅力を知ってもらい、信頼性を高めることが大切であるため、質の高いコンテンツをコツコツと配信し続けるのが基本です。
ユーザーファーストを心がける
細かなSEO対策の内容は、検索エンジンの改良などによって変わる場合もあります。そのため、定期的に対策の内容を見直し、必要に応じて改善を重ねていくことが大切です。
そのうえで、GoogleやYouTubeの基本的な考え方は、「ユーザーファースト」にあるといっても過言ではありません。細かなテクニックとしてのSEO対策を身につけるよりも、まずはユーザーにとって有益かつ信頼性の高いコンテンツを安定的に配信することが重要です。
また、コンテンツ数がある程度まで増えてきたら、ユーザーが必要な情報を探しやすいように整理をしたり、再生リストを組んだりすることも有効です。社内や関係者にも広く意見をもらいながら、ユーザーが快適に使えるようなチャンネル構成を目指しましょう。
●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:YouTubeのSEO対策ではどんなことをすべき?
A:主な取り組みとしては、「キーワードの選定」「メタデータ(メタタグ)の最適化」「アナリティクスによる分析と改善」「ユーザーとの積極的な交流」が挙げられます。いずれも検索エンジン上の評価を高めるために重要なポイントとなります。
Q:工務店・住宅会社がYouTube運用に取り組むメリットは?
A:他社の広告媒体を使う場合と比べて、低コストかつ自社発信で企業の魅力や強みを届けられるのがメリットです。また、住宅や建築に関するコンテンツは比較的に息が長いので、中長期的に自社の新たなファンを創出することにもつながります。
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