完成事例を紹介するために押さえておきたい!社員で上手に撮影するポイント
広告や自社のWebサイトで完成事例や施工事例を紹介する場合、お客さまの目に留まりやすい重要な部分が住宅の写真です。ただ撮影して、多くの写真を掲載すればいいというわけではなく、写真の質が大切になります。
同じ完成事例や施工事例を紹介していても、写真の撮り方次第で反響に違いが出てくることもあります。
今回は、完成事例や施工事例となる住宅の外観・内観の撮影のポイントや、住宅を魅力的に写すことができるカメラについて紹介します。
目次[非表示]
- 1.住宅の撮影におすすめなカメラとは?
- 1.1.焦点距離に注目
- 1.2.住宅撮影に合った焦点距離とは?
- 2.写真撮影する前の準備とは?
- 2.1.撮影時間帯に気を付ける
- 2.2.生活感を出さない
- 2.3.掃除をする
- 3.写真撮影する際のコツ
- 3.1.1. 垂直・水平に撮影する
- 3.2.2. 設備をアピールする
- 3.3.3. さまざまな角度から撮影する
- 3.4.4. 小道具を活用する
- 4.ポイントを押さえて撮影に挑もう
住宅の撮影におすすめなカメラとは?
撮影に一番大切なもの、それはカメラです。正確には“レンズ”の部分が重要になります。
レンズ部分にこだわると魅力ある写真撮影ができるようになるので、カメラレンズについてポイントを押さえておきましょう。もしお手持ちのカメラがあれば、レンズのみの交換で写真の質を上げることも可能です。
焦点距離に注目
“広角レンズ”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。近年ではスマホのカメラにも広角レンズが搭載されていることもある、プロも含めて愛用している人が多いレンズです。
広角レンズは写真レンズの一種で、標準レンズに比べて焦点距離が短く、画角が広いレンズを指します。焦点距離が短いと、標準レンズと同じ場所から撮影しても広い空間に見せる撮影が可能になります。
焦点距離が短いレンズは、広い範囲にピントが合いやすく、遠近感を強調しながら室内や住宅の全体像を撮影することが可能なため、住宅の撮影には欠かせないレンズです。
広々とした空間に見せることが可能なので、初心者が撮影しても標準レンズに比べてグッと魅力ある写真撮影をすることが可能になります。
住宅撮影に合った焦点距離とは?
焦点距離はmm単位で表されます。カメラの仕様書を見るとレンズの項目に“焦点距離○○mm”といったように表示されています。
この数値が小さいほど広角で撮れるというわけです。一般的なレンズの焦点距離は38mmなので、38mmより小さい数値のレンズを選びましょう。
住宅に適している焦点距離は17mm~21mmくらいとされています。デジタルカメラの場合、ズーム機能がある場合もあります。W~Tと表示されるものは、“Wide(広角)~Telephoto(望遠)”という意味です。
仕様書に約38~120mmと記載があった場合には、焦点距離が大きく、広角レンズではないということになります。カメラやレンズを用意する際には、この焦点距離をしっかりと確認することが大切です。
写真撮影する前の準備とは?
住宅を撮影する際には、撮影するタイミングや環境を整えてから撮影すると効果的です。より反響のある写真に近づける撮影前の準備について紹介していきます。
撮影時間帯に気を付ける
写真撮影に大切なもの、それは光の反射です。朝日や日中、夕暮れなど日の高さによって光の反射が変わるので、住宅の立地角度や室内の明るさなど時間帯によって写真の仕上がりが大きく異なります。
外が明るい時間帯の撮影は住宅の撮影に適していますが、日が入りすぎると本来の壁の色ではなかったり、窓からの景色を表現できなかったりします。
1日のなかで柔らかな光になりやすい、午前中~14時までの時間帯を狙って撮影することがおすすめです。外観を撮影する際には、住宅の正面に対して逆光にならない時間帯を下調べすることも重要な準備です。
照明を利用した時間帯を撮影したい場合には、真っ暗な時間帯ではなく、日没後すぐのまだ明るさも残っているくらいの時間帯がいいといわれています。
外が真っ暗なの時間帯には、照明の光と外の暗さに大きな差が生じてしまうので、カメラが照明の光をうまく表現できない可能性があります。このように日の明るさはよくも悪くも撮影に大きな影響を与えるものになるので、住宅に対してどのように日が当たるかを考えて撮影に臨むことが大切です。
生活感を出さない
写真撮影の際にはシンプルなインテリアでまとまるようにしましょう。細々した雑貨やティッシュ、洗剤などの日用品は隠し、最低限の家具のみにする方がお客さまに余計な情報を与えないので、生活するイメージが湧きやすくなるでしょう。
掃除をする
最近では、さまざまな媒体の画質もよくなってきており、Webで閲覧する場合にはズームして表示することも可能です。一目見たときにきれいに見えても、ズームしてよく見ると汚いなどと分かってしまう危険性もあります。
床や窓、壁などをチェックしてホコリが溜まっていないか、汚れが付いていないかを確認することも大切です。清潔感のある気持ちのいい写真撮影をするように心がけましょう。
写真撮影する際のコツ
撮影準備を整えたらいよいよ撮影に入りましょう。住宅を紹介する際に活用できるコツを紹介します。
1. 垂直・水平に撮影する
住宅を撮影する際には“縦は垂直に、横のラインは水平にする”という撮影法を取り入れると安定感を出すことができ、ユーザーを安心させる効果があるといわれています。窓枠やドア、床と壁の境界線などでは横と縦のラインを意識しましょう。
2. 設備をアピールする
ウォークインクローゼットや床下収納、キッチンの収納部分や浴室機能、宅配ボックスなど住宅の設備を撮影すると、ユーザーはよりイメージが湧きやすくなります。
また、撮影する際には事前にどの設備をアピールするかを考えてから撮影するとスムーズに撮影が進みやすいです。
3. さまざまな角度から撮影する
デジタルカメラは撮ったその場で撮影した写真を確認することができますが、パソコンの大画面で改めて見ると「指が入ってしまっていた」「ピントが合っていなかった」「違った角度からの写真もあればよかった」などと感じるものです。
しかし撮り直しをするにも、同じ日の光など撮影日と同じ条件の日はなかなかありません。また、撮り直す時間も大きな時間のロスにつながります。
撮影する際にはさまざまな角度で写真撮影をし、いいものをピックアップして掲載するようにできることが撮影のコツです。
4. 小道具を活用する
住宅の写真を撮影する際に活躍する小道具が、人が乗れる“三脚”や“踏み台”です。場所によっては高い位置から撮影することによって、より部屋を広く見せることが可能になります。
また、カメラを固定するための“カメラ用三脚”もあると便利です。カメラを固定しながらも気になった箇所の掃除や、インテリア家具を動かすなど自由に動けるのが魅力です。
手振れしたり、カメラを支えている手が画像に入ってしまったりという失敗も起きにくいメリットもあります。
ポイントを押さえて撮影に挑もう
住宅を撮影する際のポイントやコツを押さえれば、自社でもきれいに撮影することが可能でしょう。
他社の写真のいい部分を参考にしたり、撮影・掲載の経験を積んだりすることによってどんどんクオリティは上がっていくはずでしょう。日の光や小道具を活用して魅力ある住宅をアピールしていきましょう。