住宅営業ノウハウ

後悔させない!住宅づくりにおける壁紙の選び方

壁紙は部屋のなかでも特に面積が広く、部屋の雰囲気を左右する重要な役割を持っています。また、バリエーションが豊富なため、壁紙選びに悩んでしまうお客さまも多いでしょう。

住宅メーカーの営業担当者として、壁紙を選ぶにあたってのポイントを押さえ、お客さまのイメージに沿った壁紙選びのサポートをできるようにしていきたいですよね。

そこで今回は、住宅づくりにおける壁紙の選び方についてご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.壁紙が持つ役割とは?
    1. 1.1.1.部屋の印象をつくる
    2. 1.2.2.木材や壁の下地を守る
    3. 1.3.3.空間を清潔にしてくれる
  2. 2.壁紙の種類とは?
    1. 2.1.ビニールクロス
    2. 2.2.珪藻土
    3. 2.3.織物や布
    4. 2.4.和紙・紙
    5. 2.5.木材質
  3. 3.壁紙を選ぶ際の考慮するべきポイント
    1. 3.1.部屋に求める雰囲気を決める
    2. 3.2.機能性の考慮
    3. 3.3.壁紙にはアクセントクロスという使い方もできる
  4. 4.壁紙を決める際の注意点
    1. 4.1.家具や床・ドア材との調和
    2. 4.2.大きなサンプルで確認する
  5. 5.壁紙の特徴を押さえて壁紙選びをサポートしよう

壁紙が持つ役割とは?

壁紙が持つ役割について見ていきましょう。


1.部屋の印象をつくる

壁紙は、部屋のインテリアや内装を大きく左右する役割を持ち、雰囲気づくりには欠かせない存在といえます。

清潔感を出したい場所や、落ち着いて過ごしたい部屋など、部屋に求めるイメージを壁紙でつくることができるところが大きなポイントとなっています。


2.木材や壁の下地を守る

壁紙には家の基盤となる木材や、壁の下地の部分などを守る役割もあります。湿気を調節してくれる壁紙もあり、カビの繁殖を抑えることが期待できます。

また、小さな子どものいる家庭であれば、壁に汚れが付くことも考えられます。壁紙にはカビや汚れを木材や下地部分に付かなくする役割も持ち合わせています。


3.空間を清潔にしてくれる

壁紙には機能性を持つものもあり、消臭や抗菌機能のある壁紙もあります。アレルギーやウイルスの浮遊を抑えるなど、機能性が優れた壁紙が展開されているので、悩みを軽減してくれる機能を持つ壁紙にも注目です。

マイナスイオンを発生してリラックス効果を高める壁紙もあります。お客さまとの会話から悩みを引き出して機能について提案することもオススメです。

壁紙の種類とは?

壁紙には、さまざまな種類があり、種類によって壁紙の機能は異なります。バリエーション豊富な壁紙を素材別で見ていきましょう。


ビニールクロス

ビニールクロスはコストが安価で一般的な壁紙になっています。汚れが落ちやすいので掃除がしやすく、子どもがいる家庭にも安心です。消臭機能やマイナスイオン、抗菌機能など多くの機能を展開している点がビニールクロスのメリットです。


珪藻土

自然素材である珪藻土は、昔から活用されているほど機能面でも優れています。また、自然素材ならではの風合いが楽しめるので、ナチュラルな雰囲気を求めている人にはオススメです。

珪藻土には消臭と調湿機能があります。夏は湿気を吸い、冬は水分を放出するため、健康を守る素材ともいえます。


織物や布

織物や布も、もとは木綿や麻などといった自然素材です。そのため、織物や布を使用した壁紙はぬくもりを感じる雰囲気が出ます。

また、高級感を出すことも可能なため、落ち着きのある重厚感を出したい部屋にはオススメです。

丈夫であり、年月とともに色が変化する経年変化を楽しめる点も特徴のひとつ。遮音、断熱や放湿性能を持ち合わせ、結露が発生しにくいという点もメリットです。


和紙・紙

紙を用いたクロスも天然素材で作られた素材のため、地球環境や健康面にも安心という理由で注目されています。和紙は独特の風合いがあり、和の落ち着きのある部屋にしたいときに欠かせない壁紙です。また和紙には消音・調湿機能があります。

欧米で広く使われている紙クロスは、日本にはない発想のデザインや色が展開されています。バリエーションが豊富なため、個性的な部屋を目指す人にはオススメな壁紙となっています。


木材質

薄くカットされた木やコルクを用いた壁紙は、ぬくもりのある雰囲気を出したい部屋に最適です。掃除がしやすく、経年変化を楽しめるという点にも安定の人気が集まっています。

腰壁など、アクセント使いができる点も木材質の特徴です。

壁紙を選ぶ際の考慮するべきポイント

壁紙の役割や機能、特徴を押さえたうえで、壁紙の選び方のポイントについて見ていきましょう。


部屋に求める雰囲気を決める

どのような部屋にしたいか雰囲気を決めることから始めましょう。雰囲気とはナチュラル系やモダン系、スタイリッシュやベーシックなど大まかなテーマを指します。

部屋の用途や目的から“この部屋でどう過ごしたいのか”を引き出すと、お客さまも部屋の雰囲気に対して理想が想像しやすくなるでしょう。


機能性の考慮

部屋に求める雰囲気が大体定まったら機能面にも注目します。

子どもやペットがいる家庭なら汚れ防止機能のある壁紙、明るく開放的に過ごしたい部屋なら光拡散ができる壁紙、湿気がこもりやすく結露が発生しやすい寝室には調湿機能を取り入れたりと、雰囲気だけではなく部屋別で快適に過ごせる機能性を選びましょう。


壁紙にはアクセントクロスという使い方もできる

壁紙は壁一面に貼り付けるものですが、一面だけアクセントとなる壁紙を取り入れることもお部屋の雰囲気をワンランク上にする技になります。

天井だけ壁紙の雰囲気を変えると小さな部屋でも開放感を出せることや、部屋にメリハリが出るなど、工夫を加えることで空間に変化をつけることができます。

壁紙を決める際の注意点

壁紙を選ぶにあたり、注意するべきポイントをご紹介します。


家具や床・ドア材との調和

壁紙との調和を考えたい部分が、家具や床などの内装です。互いの雰囲気が一致して、部屋に統一感が出るようにしなければ、壁紙の持つ雰囲気を発揮できません。

壁紙単体で考えるのではなく、部屋全体を通して調和を大切にすることが部屋の居心地につながることを覚えておきましょう。


大きなサンプルで確認する

壁紙は手のひらサイズで多くのサンプルを載せているものもありますが、ある程度候補を絞ったら、必ずA4サイズくらいの大きなサンプルで確認するようにします。

部屋の中で大きな面積を持つ壁紙は、手のひらサイズで見たときと、実際に大きく貼ったときとではイメージが異なるものです。見え方に大きな差が生じることを防ぐためにも確認は怠らないようにしましょう。

壁紙の特徴を押さえて壁紙選びをサポートしよう

壁紙は、安易に選ぶと住宅づくりを失敗したと後悔する原因にもなりかねません。

お客さまの要望も取り入れながら、“部屋での過ごし方”に重点を置いて、部屋の生活に適した壁紙選びをサポートできるように知識を持つことが大切です。


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編集部
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工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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