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お客さまが住宅に求める水回り設備とは?

住宅の代表的な水回りといえばキッチンや浴室、トイレ、洗面台などが挙げられます。水回りは快適な生活を送るうえで欠かせない設備のため、重要視して住宅づくりを検討するお客さまが多いです。

そのため、住宅メーカー側はお客さまの求める水回り設備を把握し、提案することが求められます。

お客さまは、どのような水回り設備を求めているかを確認していきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.キッチン編
    1. 1.1.広いシンク
    2. 1.2.食器洗い乾燥機
    3. 1.3.シャワー付きの水栓
    4. 1.4.IHクッキングヒーター
  2. 2.浴室編
    1. 2.1.バスタブの素材
    2. 2.2.浴室エアコンと乾燥機
    3. 2.3.追い焚き機能
  3. 3.洗面台編
    1. 3.1.曇り止め付きの鏡
    2. 3.2.収納できる三面鏡
    3. 3.3.洗面ボウルの形状
    4. 3.4.コンセント
  4. 4.トイレ編
    1. 4.1.温水洗浄便座
    2. 4.2.節水機能
  5. 5.生活スタイルに合わせた水回り設備を提案しよう

キッチン編

キッチンは日々食事の準備や片付けをする場所で、住宅には欠かせない場所です。設備によっては効率が上がり、時短にもなるので家事の負担を大きく左右する場所でしょう。お客さまがキッチンに何を求めているか見ていきましょう。

広いシンク

シンクは野菜や食器だけではなく、大きな鍋なども洗う場所です。広々したシンクであれば大きな鍋を洗うときや、大量の食器を洗うときにも快適に行うことができます。

さらにシンクが広いと2人で並んで片付けをすることも可能になるので、キッチン内でコミュニケーションが取りやすくなる点もメリットになるでしょう。

ただ、広いシンクなら無条件に誰でも快適ではありません。お客さまの家族構成や生活スタイルに見合った大きさを提案することが大切です。

食器洗い乾燥機

食器洗い洗浄機は、ボタンを押すだけで食器を洗浄してくれるため、時間の節約になり家事の効率を飛躍的にアップすることができます。特に子育てや仕事で忙しい人にはおすすめしたい設備です。

シンクのなかが“汚れた食器でいっぱい”といったことにならず、気持ちのいい状態を保つことができ、精神的にも余裕が生まれることが期待できるでしょう。

シャワー付きの水栓

シャワー付き水栓とは、シンクの隅々へノズルを伸ばすことができる水栓です。シンク隅の汚れやカスなども水圧だけで掃除ができるので便利です。

大きな鍋を洗う際にも、洗いたいところに向けて水を流せるので使いやすさは抜群です。効率よく洗い流せることで、節水効果も期待できるでしょう。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは従来の火ではなく、磁力によって加熱する仕組みで鍋やフライパンを加熱します。

表面を均一に加熱できるためムラなく調理ができるメリットがあるほか、消したと思っていたら不完全燃焼でガスもれをしていたなどという危険もないため、安全性が高く人気があります。

また、夏場に利用しても部屋の温度が上がりにくいため、暑い季節も快適に調理が可能になります。IHクッキングヒーターは表面がフラットなので、掃除する際は拭くだけという点も家事の時短になるポイントです。

ガス火コンロは本格的な料理を楽しむ人には根強い人気がありますが、IHクッキングヒーターでも家庭料理には十分な設備です。お客さまの重視するポイントを尊重しながら、提案することが大切です。

浴室編

住宅づくりをする際、浴室には“寛げること”を重視して考慮するお客さまが多い場所です。

しかし、浴室は湿気がこもりやすく、カビ対策が欠かせない場所です。浴室でお客さまが寛げるような空間を提案できるように、浴室設備について把握しましょう。

バスタブの素材

バスタブにはさまざまな素材があります。予算や好みに合わせて選べるようになっていますが、なかでも人気の高い素材は、掃除が比較的楽な人工大理石です。

表面が滑らかなうえ、水も皮脂もはじくような加工や、色や風合いなどデザインのバリエーションが豊かなため、お好みのバスタブが見つかりやすいです。価格帯も安価なものからあるので、予算に合うものが選べるでしょう。

浴室エアコンと乾燥機

冬場に多発しやすいヒートショックを防ぐための設備が、浴室エアコンです。浴室エアコンを使用することで寒暖差を少なくし、快適かつ健康的に入浴ができるようになります。

さらに、浴室エアコンに乾燥機が付いたものを選べば、天候の悪い日でも洗濯物を乾燥させることができ、浴室内にこもりがちな湿気を解消することも可能になります。

追い焚き機能

追い焚き機能とは、湯舟の冷めた湯をを温める機能で、入浴する文化のある日本では浴室内で人気があります。特に、入浴時間のバラバラな生活スタイルで住む家族には追い焚き機能は欠かせません。

追い焚き機能の付いている設備の場合には、ほかにも呼び出し機能や予約、保温などの機能も付いている場合があります。生活スタイルに合った機能の提案が求められます。

洗面台編

洗面台は朝起きて顔を洗ったり、歯磨きをしたりなど身だしなみを整えるのに欠かせない設備です。どのような機能が求められるか確認していきましょう。

曇り止め付きの鏡

脱衣所に併設して洗面台を設置する場合、曇り止め機能の付いた鏡は重宝します。お風呂上がりに身だしなみを整える際も快適に洗面台の利用ができるので、おすすめするべき機能です。

収納できる三面鏡

鏡の裏に洗面用具などを収納できる機能は、洗面台周りもスッキリするので人気があります。三面鏡の場合は、鏡の角度の組み合わせによって後ろのヘアスタイルや横顔を確認することができるので、女性には嬉しい機能となっています。

洗面ボウルの形状

洗面ボウルには楕円形や四角形、置き型タイプや埋め込み型などがあります。デザイン重視のおしゃれさや使い勝手のよさ、掃除のしやすさなど家族構成や生活スタイルで提案することが求められます。

コンセント

洗面台にはコンセントは欠かせない設備です。ドライヤーやシェーバー、電動歯ブラシなど家族の人数や使用する電気機器の数によってコンセントを複数設ける必要があります。

トイレ編

トイレは住宅のなかでも衛生面が最も気になる空間です。最近では大切な生活空間として快適性や機能性にこだわりを持つ人も増えています。掃除のしやすさを求めることはもちろんですが、ほかにはどのような機能を求められているか見ていきましょう。

温水洗浄便座

直接肌に触れる部分の便座が温かくなる機能です。寒い時期でも冷たい便座に肌が触れることがないので、快適性を求める人には人気です。

温水洗浄便座は温水が噴射され、用を足した後にお尻を洗浄してくれるものです。トイレを快適に衛生的なものにしてくれる機能です。

節水機能

トイレは1日に何度も利用する場所です。古いトイレの場合、1回流すごとに約15リットルもの水を利用しているトイレもありますが、最新のトイレは約5リットルとその差は歴然です。

月々の水道料金を節水したい人には、節水技術を採用しているトイレ設備の提案がおすすめです。

生活スタイルに合わせた水回り設備を提案しよう

お客さまの求める水回りの設備について紹介しましたが、生活スタイルや家族構成によってお客さまの求める設備は大きく異なります。

設備についての知識を深めることで、お客さまとのお話のなかから必要な設備の提案が可能になるでしょう。

日々進歩する最新設備にも注目してお客さまに後悔のない設備提案をできるようアンテナを張ることが大切です。


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編集部
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工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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