住宅営業ノウハウ

接客時にはこれを聞こう! 子ども部屋についてのヒアリング術

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「子ども部屋の接客がうまくいかない」と思ったことはありませんか。

提案に手応えがない場合には、お客さまが考える子ども部屋に対する理解が足りていないのかもしれません。お客さまが子ども部屋に何を求めているのかを知ることで、よりよい提案をすることができます。また、子ども部屋での接客時の会話内容について、事前に情報を準備しておくことができます。

今回は子ども部屋で接客をする際や、子ども部屋についてヒアリングを行うとき、ヒアリングすべき内容と、 “お客さまが子ども部屋に求めているものは何か”について説明していきます。

目次[非表示]

  1. 1.子ども部屋はお子さんの特徴に合わせて
  2. 2.ヒアリングすべきお子さんの情報
    1. 2.1.年齢、性別
    2. 2.2.部活、習い事
    3. 2.3.趣味、性格
  3. 3.親御さんが子ども部屋に求めるものは?
    1. 3.1.開放的な環境
    2. 3.2.収納の多さ
    3. 3.3.日当たりのよさ
    4. 3.4.子ども部屋以外としても使えるように
  4. 4.まとめ

子ども部屋はお子さんの特徴に合わせて

子ども部屋のヒアリングをする際には、お子さんの特徴を掴むことが重要です。

お子さんの年齢や性別などに応じて、お客さまに勧めるべき子ども部屋の広さや場所も変わってきます。お子さん本人に聞ける場合には、しっかり要望を聞いてあげましょう。

親御さんとお子さんで理想の部屋のイメージが乖離している可能性もあります。

ヒアリングして得た情報からお子さんが満足する部屋がある程度わかるはずです。あくまで子ども部屋で過ごすのはお子さんなので、お子さんの意見を代弁し、親御さんに伝えることでお子さんが満足する部屋に近づくでしょう。

また、お子さんが幼い、または、接客時にお子さんがおらず本人にヒアリングできないこともあるでしょう。そういう場合にこそ親御さんに対して詳細にヒアリングすることが必要です。

ヒアリングすべきお子さんの情報

では、具体的にどのようなことをヒアリングすればよいのでしょうか。ここからはヒアリングすべきお子さんの情報について説明していきます。


年齢、性別

まずはお子さんの年齢、性別から確認していきます。中学生以上で男女のきょうだいがいるご家庭であれば、1人1部屋ずつ必要でしょう。

また、当たり前ですがお子さんは成長します。

年齢によって部屋の使い方が変わり、部屋のスペースが足りなくなることも考えられます。
お子さんが幼い場合、成長後のイメージができているかを確認し、成長過程を踏まえたうえで子ども部屋の広さや収納にはある程度の余裕を持っておくことを提案するとよいでしょう。


部活、習い事

部活や習い事の種類によっては、道具を置くためのスペースが子ども部屋に必要になってきます。その場合は、広めの収納スペースがある部屋のほうが適しているでしょう。


趣味、性格

お子さんの趣味や性格も子ども部屋の使い方に影響します。

例えば、テレビを見るのが好きなお子さんはリビングで過ごす時間が長くなるので、子ども部屋は“寝る場所”としての役割が大きくなり、そこまで広いスペースは必要としないかもしれません。

オモチャやプラモデルを集める趣味があるお子さんには、少し広めの部屋と集めた物を飾る収納が必要となるでしょう。

以上のような特徴をきいて、お子さんが子ども部屋をどのように使いたいのかを考えましょう。

親御さんが子ども部屋に求めるものは?

接客をするときにお客さま目線は欠かせません。

お客さま目線になるためにもお客さまのニーズを把握することは重要です。ここでは、親御さんが子ども部屋に求めるものについて紹介していきます。


開放的な環境

「子どものプライバシーを守ることは大切だと考えつつも、部屋に籠りっきりになると不安」という気持ちを持つ親御さんが多いようです。

そのため、お子さんの様子が部屋の外からもわかりやすく、ほかの部屋との境目が曖昧になっている開放的な子ども部屋をお客さまから相談されることもあるでしょう。

例えば、玄関の近くに子ども部屋をつくるとお子さんが帰宅後すぐに子ども部屋に入ってしまい、リビングにいる親御さんからは様子がわかりにくくなってしまいます。

リビングに隣接する部屋を子ども部屋にするなど、家族と距離が遠くなり過ぎない工夫が求められるでしょう。


収納の多さ

教科書や部活などの道具で子ども部屋には物が増えがちなので、収納の多さにも注目が集まっているようです。

お子さんが年齢を重ねるごとにだんだん物は増えていくと考えられるので、余裕を持って収納を用意しておきたいのでしょう。
特に思春期を過ぎるとオシャレに興味を持つお子さんもいるため、洋服を収納するクローゼットやラックを置くスペースは余分に確保しておきたいものです。


日当たりのよさ

日当たりについても重要なポイントのようです。

部屋が暗くなることで居心地の悪い空間になる可能性があります。せっかく子ども部屋をつくってもお子さんがいたがらない部屋になってしまってはもったいないです。

できるだけ日当たりのよい部屋を選ぶことに加え、それが難しい場合は部屋を明るくする照明などの工夫を提案すると喜ばれるでしょう。


子ども部屋以外としても使えるように

お子さんが成長していくと、進学や就職、結婚などのタイミングでそれまで一緒に住んでいた住宅を出ることも考えられます。

子ども部屋が広い場合、可動式の仕切りを設置しておけば、子ども部屋としての役割を終えた部屋を、仕事部屋と趣味を楽しむ部屋に変更するといった活用もできます。

高校生や大学生、社会人のお子さんがいらっしゃる場合、このような子ども部屋の活用をお客さまが考えていることもあります。

営業担当者として、このようなニーズや活用方法があることを頭に入れておきましょう。

まとめ

今回は子ども部屋の接客でのヒアリングとお客さまのニーズについて説明しました。

子ども部屋に限らず、営業では“お客さまを知る“ことが大切です。
お客さまの気持ちの理解を怠ると的外れな提案になってしまい、住宅購入につなげることは難しいです。

今回紹介したポイントを意識してヒアリングすることで、お客さまの子ども部屋に対する気持ちを把握し、よい提案をすることを心がけましょう。

ぜひ次の接客から実践してみてください。


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編集部
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工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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