住宅営業ノウハウ

押さえておくべき一戸建ての庭のメリット・デメリット

一戸建ての住宅づくりを検討するお客さまにとって、庭を設けるか設けないかは悩ましいポイントとなります。

今回は一戸建ての庭についてスポットを当て、メリット・デメリットをご紹介します。お客さまにとって後悔のない住宅づくりをサポートできるようにしていきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.庭があることで得られるメリットとは?
    1. 1.1.メリット1.リラックスできる空間になる
    2. 1.2.メリット2.屋外ならではの楽しみができる
    3. 1.3.メリット3.隣接する住宅と間隔を空けることができる
  2. 2.庭のデメリットとは?
    1. 2.1.デメリット1.コストがかかる
    2. 2.2.デメリット2.手入れをしなければならない
    3. 2.3.デメリット3.プライバシーの確保や防犯対策へ工夫が必要
  3. 3.メリットが生きる庭のスペースとは?
  4. 4.庭の活用時の注意点
    1. 4.1.マナーを守る
    2. 4.2.害虫の駆除対策をする
  5. 5.お客さまの価値観を尊重しながらサポートをしていこう

庭があることで得られるメリットとは?

憧れを抱く人も多くいる一戸建ての庭には、どのようなメリットがあるでしょうか。メリットについて見ていきましょう。


メリット1.リラックスできる空間になる

緑や花々のある景色は、人を癒やす効果があり、自律神経の改善やストレス緩和などにも有効とされています。

そのように、植物を身近に感じながら生活することは、健康面にとっても優れた効果が期待できるため、植物を植えたりすることができる庭を設けることは、ストレスを感じやすい人やリラックスできる空間を持ちたい人にとって大きなメリットとなります。


メリット2.屋外ならではの楽しみができる

庭を設けると、屋内ではできないことが可能となります。例えば、バーベキューや子ども用のプールを設置して遊ぶ、ハンモックでの日向ぼっこ、家庭菜園など、家族とのアウトドアから1人でくつろぐことまで、幅広く活用が可能です。

子どもがいる家庭にとっては、子どもを遊ばせられるスペースが増えることはうれしいポイントとなるでしょう。また、日光を利用して家庭菜園を子どもと楽しむことで、食育をすることもできます。


メリット3.隣接する住宅と間隔を空けることができる

庭があると、隣の住宅などの建物と距離を置くことができるので、プライバシーを確保できるというメリットがあります。

隣の住宅との距離が近いと、一戸建てでありながら隣の家の音が気になったり、照明が気になったりと、お互いの存在を気にしながら生活する場合もあります。

間隔を空けることができる庭付きの一戸建ては、プライバシーの範囲を広げることができる大切な役割を持っています。

庭のデメリットとは?

魅力的な庭にはデメリットもあります。お客さまにデメリットも理解してもらうことで、後悔のない住宅づくりのサポートをしていきましょう。


デメリット1.コストがかかる

庭のスペースを設けるということは、その分の土地を必要とします。土地は購入時だけではなく、固定資産税がかかります。地方自治体によっては“都市計画税”という税金を課す場所もあるため、後々家計に影響があるかもしれないことを説明しましょう。

さらに、コストは土地の金額や税金だけではなく、庭の管理・維持費にもかかります。きれいな庭を維持するには、剪定を委託したり、植物を購入したりと手入れ費用がかかるという面も忘れてはいけません。


デメリット2.手入れをしなければならない

庭は、手入れをしないと雑草が生え、見た目の悪い庭となります。もし庭に大きな樹を植樹して放置した場合には、他人の敷地や道路へ樹の枝や葉先が伸び、迷惑がかかる恐れもあります。

また、放置されている庭は人が隠れるスペースをつくることなり、空き巣被害に遭いやすくなる危険性も出てきます。庭の手入れには重要な役割があることを伝えましょう。


デメリット3.プライバシーの確保や防犯対策へ工夫が必要

メリットでプライバシーの確保がしやすいとご紹介しましたが、庭や庭に面した部屋のプライバシーの確保が難しいケースもあります。

プライバシーを確保するために高い塀をつくるといった対策も考えられますが、日当たりに影響することもあるので、プライバシーを確保しながら庭を活用したい場合には、カーテンなどを使った工夫が必要です。

また、庭に面した部屋では、防犯性能が劣ってしまう可能性があります。防犯ガラスや防犯ブザーなど、庭からの侵入にも気を配る必要があります。

メリットが生きる庭のスペースとは?

庭の持つメリットを生かす場合には、約3坪(6畳ほど)のスペースがあればよいでしょう。バーベキューやガーデニング、子どものプールなど充分に満喫できます。

ライフスタイルは年月を重ねるごとに変化するため、庭を設けるにはあまり広すぎないスペースがおすすめです。

庭の活用時の注意点

庭を活用する際の注意点についても踏まえましょう。


マナーを守る

庭は個人の所有する敷地内ではありますが、マナーをしっかり守ることが大切になります。バーベキューを庭で行うことは違反ではないですが、匂いや煙が立ち、近隣トラブルになりかねません。

事前に近隣に許可を得るなど、近隣トラブルを起こさないような配慮が必要となります。

また、庭に大人数で集まる際は話し声や音楽なども、近隣の人にとっては騒音となります。屋外だからこそ周りの住宅に気遣いをすることが大切です。


害虫の駆除対策をする

庭では、植物を枯らしてしまう害虫が発生する恐れがあります。一度繁殖すると大量に発生し、景観を損ねてしまうこともあるので、対策しておくことが大切です。

植物に対して害を持つ虫だけではなく、人の皮膚がかぶれてしまう害虫もいます。毛虫や毒を持つ蛾などに注意するために対策は必要となります。

お客さまの価値観を尊重しながらサポートをしていこう

庭があるからこそ生活が豊かになるメリットがある一方で、気になるデメリットも持ち合わせていることが庭の特徴です。

メリットやデメリットは、お客さまの価値観によって大きく異なることも踏まえて、お客さまに合った住宅づくりをサポートしていきましょう。


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編集部
編集部
工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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