次世代(Z世代)の顧客に備えた住宅営業とは? SNSを活用した戦略やポイントを紹介
一般的には10代前半から約25歳までの年齢の方を「次世代」と呼びます。
今回の記事は、次世代(Z世代)の特徴や具体的な訴求ポイントをまとめております。
経営者や広報担当、営業担当も知っておくべき内容なので、目を通してください。
目次[非表示]
- 1.次世代(Z世代)に向けた住宅営業とは
- 2.Z世代の特徴
- 2.1.デジタルネイティブ
- 2.2.自分らしさを重視
- 2.3.価値を重視した消費行動
- 2.4.コスパとタイパを重視
- 2.5.社会問題・環境問題に関心が高い
- 2.6.便利さを求める
- 3.Z世代に向けた訴求方法とポイント
- 3.1.注目されるSNSを複数利用
- 3.2.ストーリー性を意識した情報発信
- 3.3.利用しやすい自社サイトの強化
- 3.4.個々に合わせたコンテンツの作成
- 4.まとめ
次世代(Z世代)に向けた住宅営業とは
2023年から見た次世代は、Z世代と呼ばれる1990年代後半から2010年生まれの人を指します。2023年現在に社会人数年目の人たちに当てはまります。
次世代は、住宅購入にはまだ早い年齢といえるでしょう。住宅営業におけるメインターゲット層は、ミレニアム世代と呼ばれる1981年から1997年生まれの人です。
しかし、今後はZ世代がターゲット層に入ります。将来メインターゲットとなる彼らに向けた準備は、すぐに始めても早くはありません。
Z世代の特徴
Z世代は生まれた時からデジタル技術に触れています。自分から発信でき、自分に合う情報の取得が得意な世代です。
彼らは自分らしさを重要視する傾向があります。ここからはZ世代の特徴を紹介します。
≫ Instagram・YouTube・Twitter・LINE...住宅会社が注力すべきSNS・WEBサービスは?
デジタルネイティブ
Z世代は、学生時代からスマートフォンを使用している世代です。
スマホやSNSに慣れていて、InstagramやYouTube、LINEなど、SNSを使いこなせます。情報収集はSNSで行い、自分に合った情報を取得します。コミュニケーションツールとしてSNSを活用している点も特徴です。
Z世代においてSNSの存在は重要です。一日に一度もSNSを利用しないZ世代は珍しいでしょう。各種SNSを時と場合によって使い分けています。
自分らしさを重視
デジタルネイティブなZ世代はさまざまな情報を目にする機会があり、多くの価値観に触れて育ちました。そのため、多様な価値観や個性を尊重できる人が多い世代です。彼らは個性は尊重されるものという考え方をします。
同等に自分の個性も重要視しています。昔は誰もが目指していた、家庭や住まい、車、安定した職業という考え方にはあまり惹かれません。ありのままの自分を大切にし、自分が望む生き方を送ります。
価値を重視した消費行動
Z世代はブランドや商品の知名度に購買意欲を左右されません。世間的に価値があるといわれているものより、自分が気に入るものを選びます。
不況の時代に生まれたために無駄な消費を嫌います。「必要がないものへの消費はもったいない」と経済面では保守的です。
しかし、商品のコンセプトやストーリーに価値があると感じたり、心を動かされたりしたものに対しては金銭を惜しまない傾向にあります。
コスパとタイパを重視
コスパとはコストパフォーマンスを略した言葉です。支払った費用をコスト、与えられる能力や価値をパフォーマンスと呼びます。タイパとはタイムパフォーマンスを略した言葉です。「タイパがいい」は「時間を効果的に使えた」ことを指します。
Z世代はコスパとタイパを重視し、これらが悪い消費はしません。パフォーマンスが高いものに関心を持ち、購買意欲を刺激されます。
社会問題・環境問題に関心が高い
SNSを通じ世界の社会問題や環境問題に触れる機会の多いZ世代は、社会課題への関心を強く持っています。
2011年に東日本大震災がありました。多くのZ世代はその時、小中学生でした。加えて、Z世代はSDGsの情報を入手しやすい環境にいます。災害や社会課題についての関心をもつことは当然という認識が強いといえるでしょう。
特にSDGsの17の目標にあるジェンダー、不平等、貧困などの問題に関心が強く、多様性に関しては上の世代よりも寛容な点が特徴です。
便利さを求める
Z世代は、普段からデジタル環境の整った生活をしています。スマートフォンやタブレットを自由に使いこなし、自分が取得したい情報を集めています。
そのため、手軽に情報が入手できる状況を好むでしょう。失敗したくないと考える傾向が強く、事前に情報収集をしっかりと行う人が大半です。分かりやすい商品説明や情報を取得しやすいサイトなど、便利と感じるサービスを求めています。
Z世代に向けた訴求方法とポイント
Z世代に向けて住宅をマーケティングするとき、どのような方法が重要なのでしょうか。それを知るためには彼らの消費を学びましょう。
Z世代へ商品やサービスを提供する際のポイントを紹介します。
注目されるSNSを複数利用
Z世代はさまざまなSNSに精通していて、自分に合ったSNSを利用しています。
最初はターゲットに合ったSNS選びが大切です。たとえば、デザイナーズマンションのようなおしゃれな物件情報を宣伝したい場合はInstagramが適しています。住宅の利点を細部まで説明したい場合は、YouTubeが便利でしょう。
それぞれのSNSの長所と、利用しているユーザー層の調査が欠かせません。加えて、SNSを1つに絞らず、複数利用すれば多くのZ世代の目に触れます。
ストーリー性を意識した情報発信
自分の個性を尊重するZ世代は、デザイン性が高く低価格なものでも、自身が共感や納得できるストーリーがないと商品を手に取りません。Z世代の共感を得るためには、商品のストーリーを包み隠さないような発信が大切です。
住宅を売る前に、物件を購入した後の暮らしを想像できるストーリーを考えましょう。商品の背景となる情報を発信すると、Z世代は好意的に受け取り、購入につながる可能性が出てきます。
利用しやすい自社サイトの強化
Z世代は便利さを求めます。SNSから自社サイトに誘導できたとしても、サイトが使いにくいと離脱されます。情報や購入までの流れが分かりやすいサイトを作りましょう。サイトの利便性を強化すれば、Z世代へ情報が伝わります。
個々に合わせたコンテンツの作成
マーケティングにおけるパーソナライズは、顧客の趣味嗜好、行動や興味に合わせた情報やサービス提供をいいます。Z世代にはパーソナライズされた情報提供が重要です。
住宅情報を発信するだけではあまり効果がありません。企業と顧客が一対一で交流できるダイレクトな関係性の強化が必要です。個人個人に合わせた情報の発信を行いましょう。
まとめ
今回の記事は、Z世代へ効果的な住宅営業について解説しました。自社サイトの強化や、パーソナライズされた情報の提供など、デジタルネイティブ世代ならではのマーケティングが必要です。
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