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【住宅業界の集客担当者向け】集客におけるInstagram (インスタグラム)の活用方法とは?その特徴とメリット・デメリット〈Instagram集客のまとめ第1回〉

SNSの中でも写真での訴求がしやすく、世界観を表現しやすいInstagram。ここ数年でユーザー数も伸びており、導入したいとお考えの広告担当・営業担当の方も多いのではないでしょうか。

集客につなげるには、Instagram特有のポイントを押さえ、ユーザーの反応を見ながら試行錯誤を繰り返していくことが大切です。

この記事では、住宅業界の集客力アップにつながるInstagramのポイントについて、シリーズでご紹介します。〈Instagram集客のまとめ第1回〉では、Instagramの特徴とメリット・デメリットについてみていきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.Instagram集客は本当に必要?
  2. 2.なぜ、7割近くの人が住宅購入時にInstagramを活用するようになったのか?
  3. 3.Instagramの特徴とは?
  4. 4.Instagramのメリットとデメリット
  5. 5.アカウント開設時に大切なこととは?
  6. 6.まとめ

Instagram集客は本当に必要?

ある日突然上司に「明日からInstagramでも集客をしてくれ!」と言われたとします。急にやれと言われても…「Instagramって本当に必要なの?お客様は来てくれるの?」と思う方もいるでしょう。

数年前は、インスタ映えという言葉が一人歩きし、若い人向けのSNSというイメージが強かったInstagramですが、今では日本国内のアクティブユーザー数は約3,300万人(*注1)となり、幅広い世代が活用するようになりました。

注文住宅を購入した方674名を対象に行ったアンケート調査によると、 Instagramを利用して情報収集を行った人は68%と、インターネット利用者全体の約7割を占める結果もでています。

(*注1:アクティブユーザー数 出典:株式会社ガイアックス )
(*出典:注文住宅最大の体験談メディア「MINIQUE」による調査) 


なぜ、7割近くの人が住宅購入時にInstagramを活用するようになったのか?

数年前までは、住宅購入の際、まずは資料請求をしたり展示場に訪れたりするのが一般的でした。しかし、その後急速にオンライン化が進み、ウィズコロナ、アフターコロナの時代になってもオンラインを活用する人は増え続けています。都合にあわせて効率よく情報を収集できるInstagramは、時代のニーズにあった媒体ともいえるでしょう。

検索に使うツールも変化しています。かつては、情報収集するのにGoogleやYahoo!の検索エンジンを使うのが一般的でした。最近では、「ググるよりタグる」と言われるように、検索方法がSNSにシフトしてきています。さらに、Instagramの発見タブを眺めて情報を収集する「タブる」ユーザーの行動も増え、Instagramでの発信は企業活動にも欠かせないものとなってきています。

また、自社サイトに誘導するための媒体としての役割もあります。Instagramに施工事例や物件情報を掲載し、自社サイトへ誘導する流れも加速しています。自社サイトを通さず、直接Instagramから問合せがあるケースも増えてきました。

Instagramアカウントを開設することで、自社の看板を無料でもう一つ増やすことができると考えてみてはいかがでしょうか。

Instagramの特徴とは?

では、Instagramにはどんな特徴があるでしょうか。

●発信内容がスピーディーに伝わる
ブログは更新してもすぐに読み手に伝わるのが難しい一方、Instagramは、すぐにフォロワーのフィードに反映されるので、反映・拡散までの時間が圧倒的に短いです。

●多くの情報を一度に伝えることができる
動画や画像とともに文字も掲載できるので、文章のみで成り立つ他のSNSと比べ多くの情報を一度に伝えることができます。

●関心の高い層へ効率よく情報を届けられる
ハッシュタグ、発見タブ、おすすめ投稿に露出されることにより趣味や好みの近い人への発信が可能になります。自社の商品に関心のある層へ効率よく情報を届けることができます。

●世界観を表現できる
過去の投稿をさかのぼりにくい他のSNSとは異なり、Instagramではプロフィールページに過去の投稿を写真の一覧として表示できます。全体を見渡すことができ自社の世界観を一目で伝えることができます。

こういったInstagramの特徴を住宅業界の集客の中で考えてみると、“動画や画像で訴求でき世界観を表現できること”が一番の特徴ではないでしょうか。また、特定のエリアの住宅を探している顧客にアプローチするために、地名を含むハッシュタグを活用して訴求できる点も便利です。

Instagramのメリットとデメリット

では、Instagramを活用するメリットとデメリットについても考えていきましょう。
ほかの集客手段に比べて、どんなメリットがあるでしょうか?

Instagramのメリット

―「今年中に住宅を購入したい!」という顕在層にリーチできる
顕在層の顧客は広告経由でも獲得できますが、点の接触となる広告に比べて、フォローしてもらうことなどで継続的にコミュニケーションが取れます。

―「いつかこんな家に住みたいな」という潜在層にも初期の段階からアプローチできる
住宅展示場や完成見学会に足を運ぶ段階ではない未来のお客様も、Instagramであれば気軽にフォローをしてもらえます。

―心理的な距離が近いのでファン化を狙いやすい
ユーザーは、気軽にいいね!などのアクションをすることができ、このようなタッチポイントを増やすことで、問合せ前にファンになっている可能性もあります。ファン化できることで自然と成約率アップにもつながります。

また、お客様の立場で考えてみると、Instagramは失敗しないためのリアルな情報を得られる場であるとも言えます。自社サイトに掲載されているお客様の声は、良いことばかりが並びがちですが、Instagramでは生の声を伝えることができるので、うまく活用していきたいものです。

Instagramのデメリット

それでは、デメリットとしては何がありそうでしょうか?よくある失敗例もチェックしておきましょう。

―とりあえずやってみても続かない
目的が決まっていないと、何のために何を発信しているのか分からなくなり続きません。目的を明確にした、コンセプト設計が必要です。途中で投稿をやめてしまって、開店休業状態になってしまうと、信頼度を下げることにもつながり大変もったいないです。

―広告のような即効性はない
顕在層顧客の獲得を目的とした広告とは異なり、潜在層にもアプローチするInstagramは効果がでるまでに時間がかかります。1〜2ヶ月のトライアルであきらめず、半年は続けてみましょう。

メリットとデメリットを天秤にかけて、どう活用したら一番売り上げにつながるのか考えてみるといいかもしれませんね。

アカウント開設時に大切なこととは?

Instagramをこれから開設するご担当者さまへ、まずはアプリをダウンロードして、「アカウントを追加」をタップしようとしていませんか?

その前に、ぜひ取り組んでいただきたい大切なことをご紹介します。

目指すゴールを決めましょう!

マーケティング用語では「目的(KGI)」と「指標(KPI)」の策定といいます。

Instagram運用を通して何を実現したいのか?考えてみましょう。例えば、「認知度の向上」「自社サイトへの流入促進」「潜在顧客からの興味関心の向上」などでしょうか。

どんな目的かによって、目標とする指標も変わってきます。Instagramは、幅広い目的に対して活用できる一方で、目的によって行うべき施策や見るべき指標も異なってきます。

例えば…

  • 認知度の向上→リーチ数/インプレッション数
  • 自社サイトへの流入促進→サイトクリック数/プロフィールアクセス数
  • 潜在顧客からの興味関心の向上→いいね数/保存数 など

何を伝えたいか、メインコンセプトを定め、どんなアカウントにするか決めましょう

Instagram運用の目的が見えてきたら、その次はメインコンセプト作りをしましょう。

まずは、この2つを考えてみましょう。

  • どんな人に見てもらいたいかターゲットを明確にする
  • 自社の強みや専門性のある領域を中心に、ターゲットが求める情報は何か、有益な情報は何かを考える

ターゲットは、年代、性別、職業、家族構成、解決したい悩みなど、できるだけ細かく考えることをおすすめします。Instagram運用を通して、どんな人に、どんな役立つ情報を提供できるか、仮でもいいのでメインコンセプトを決めてみましょう。​​​​​​​

住宅業界のアカウント設計事例

どんなアカウントにしていきたいか、イメージできましたか?
参考までに、いくつかの事例を簡単にご紹介します!

―広いリビングや特徴的なバルコニーといった強みを生かす
広いリビング・特徴的なバルコニーが売りのマンションや一戸建て分譲住宅を取り扱っている不動産会社のアカウント。上質で豊かな暮らしを送るためのバルコニーライフやインテリアコーディネートを、特徴的なバルコニーやリビングを絡めながら紹介しています。

―都心での上質な暮らしを発信
都心の高級賃貸を扱っている不動産会社のアカウントでは、「都心での上質な暮らし」をテーマに、物件紹介だけではなく、周辺のスポットも併せて紹介しています。

―接客時のカタログとしても活用できるアカウント作り
「こだわりの住まいを提供する」というコンセプトで自社ブランディング強化のために、施工例を投稿している事例。テーマごとの投稿は、接客時のカタログとしても活用できます。

アカウント設計がうまくいかないと感じたら、最初は運用代行を活用するのもおすすめです。

まとめ

ここまでお読みになった方は、一度Instagramをやってみようと思われたことでしょう。

ここで一番大切なのは、“お客様目線で考えること”です。この住宅をご購入いただくことでどんな悩みを解決してあげられそうか、ここに住むことでどんな気持ちになれるか、などを想像して投稿してみると、お客様に寄り添う投稿ができるようになりますよ。

「こんな家に住みたい!」と思ってもらえるような投稿を目指して、Instagram上でよりあなたの会社らしい世界観を作っていけるといいですね。

今後もInstagramの運用のコツや、運用代行の選び方などについての記事を掲載していきます。次回は「集客のためのInstagramアカウント発行からハッシュタグ設定方法」についてご紹介する予定です。

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編集部
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工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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