【工務店集客につながる】チラシポスティングのメリットと成功させるコツを解説
工務店の集客活動において、チラシのポスティングは比較的にオーソドックスな手法といえます。工務店は小さな商圏で営業するケースが多いため、チラシによる地域限定的なアプローチは相性のよい手法の一つです。
今回は工務店の集客におけるチラシの効果やメリット、作成時や運用時のコツについてご紹介します。
目次[非表示]
- 1.工務店がチラシで集客をする5つのメリット
- 1.1.エリアを絞ったチラシの配布が可能
- 1.2.ターゲット層へダイレクトにアプローチできる
- 1.3.新聞折込チラシの場合は信用度が高い
- 1.4.キャンペーンなどの反響が期待できる
- 1.5.予算に応じて運用できる
- 2.チラシのポスティングを成功させる7つのコツ
- 2.1.デザインやキャッチコピーにこだわる
- 2.2.ターゲットを明確にする
- 2.3.最適な配布のタイミングを見極める
- 2.4.Webと連動させて効果測定を行う
- 2.5.オンラインの集客方法と併用する
- 2.6.具体的なゴールを定める
- 2.7.競合他社のチラシと比較する
- 3.チラシを作成するときの基本ステップ
- 4.チラシのポスティングで失敗しないための注意点
- 4.1.制作や配布に時間がかかる
- 4.2.予算を明確にする
- 4.3.掲載する情報の取捨選択を行う
- 4.4.マナーを守って配布する
工務店がチラシで集客をする5つのメリット
工務店の集客活動において、チラシのポスティングにはさまざまなメリットがあります。ここでは、主な利点を5つ見ていきましょう。
エリアを絞ったチラシの配布が可能
チラシは配布するエリアを限定して運用できるのが特徴です。不特定多数に配布するよりも自社の商圏に限定してアプローチするほうが、コストパフォーマンスは向上しやすいといえます。
ターゲット層へダイレクトにアプローチできる
チラシはオンラインの集客方法と比べて、特定エリアのターゲットに直接届けられるのがメリットです。特にWebでの情報収集に慣れていない高齢者層をメインターゲットとする場合、情報が到達する確実性はチラシのほうが高いといえます。
新聞折込チラシの場合は信用度が高い
チラシを配布する代表的な方法として、新聞折込広告の活用が挙げられます。新聞は若年層での購読数こそ減少傾向にあるものの、高齢者層にとっては依然として信頼性の高い情報源です。
そのため、工務店チラシの反響も期待しやすいのが特徴です。
キャンペーンなどの反響が期待できる
チラシは自由にフォーマットを組めるため、期間限定のサービスや特典などを目立つ形で掲載できます。独自性のあるキャンペーンを打ち出すことができれば、チラシ経由による実店舗への来店も十分に見込めるでしょう。
また、チラシに二次元バーコードなどを載せれば、Webサイトへの流入も期待できます。
予算に応じて運用できる
チラシは予算に応じて、配布するエリアや枚数を限定して、運用することができます。配布戦略次第では、限られた予算でも確かな広告効果が得られるケースもあります。
自社の商圏がある程度の広さを持っている場合は、サービスの性質とエリアの特性を踏まえて、より細かな戦略を立てるのも一つの考え方です。たとえば一戸建ての施工や家づくり相談会などの企画をアピールする場合は、ファミリー層に人気のエリアや教育施設が充実しているエリアなどに配布先を絞り込むことで、費用対効果の向上が期待できます。
チラシのポスティングを成功させる7つのコツ
チラシのポスティングを成功させるためには、いくつかコツを押さえておくのが近道です。ここでは、チラシを戦略的に活用するためのポイントを7つ見ていきましょう。
デザインやキャッチコピーにこだわる
チラシは基本的に一枚で情報を届ける必要があるため、目を引くようなデザインやキャッチコピーを取り入れることが重要です。ターゲット層に合わせた色使いやデザインを追求するとともに、シンプルで伝わりやすいコピーを考えましょう。
また、過去の施工事例の写真や顧客の声など、工務店ならではの情報を用いるのも効果的です。
ターゲットを明確にする
効果的なチラシを作成するためには、自社のメインターゲット層がどこにあるのかを見極める必要があります。また、具体的な読み手を想定するためにも、名前や職業、年齢、家族構成、価値観・趣味などを細かく設定した「ペルソナ」を作成することも大切です。
具体化された人物像を設定すれば、チーム内でイメージを共有しやすくなり、チラシの方向性にブレが生じにくくなります。
最適な配布のタイミングを見極める
チラシの費用対効果を高めるには、内容にこだわるだけでなく配布のタイミングも重要となります。たとえば、水回りのリフォームについてアピールするのであれば、水回りが気になりやすくボーナスが支給されやすい夏場を狙うなど、サービスとシーズンの相性にも気を配るのがポイントです。
Webと連動させて効果測定を行う
チラシのポスティングはWebを用いた施策と比べて、明確な効果を測定しにくいのが弱点です。どのくらいの配布枚数で、どのくらいの集客効果が得られたかが把握しにくいため、データに基づくPDCAの実行は難しい傾向にあります。
そこで、チラシに二次元バーコードをつけるなど、Webと連動させる仕組みを設けるのも一つの方法です。チラシ経由でどのくらいの流入があったのかを把握することで、効果的な配布戦略を立てやすくなるでしょう。
オンラインの集客方法と併用する
チラシによる集客は、その他の手法と組み合わせることでさらに高い効果を生み出します。ホームページやメルマガ登録への誘導、SNSとの連動などを実施すれば、ユーザーをより一層取り込みやすくなります。
具体的なゴールを定める
チラシを作成する際には、具体的なゴール(目的)をきちんと設定することが大切です。たとえばイベントへの来場やモデルハウスの見学申し込みを狙う場合と、認知度の向上やSNS登録、メルマガ会員登録を狙う場合では、チラシの内容に違いが生まれます。
まずはチラシがどのゴールに向かって作成されるものなのかを明らかにし、それに合わせて作成計画を立てましょう。
競合他社のチラシと比較する
効果的なチラシの作成には、競合他社のチラシを研究・分析することも大事です。他社がどのような点に力を入れているのかを探ることで、自社がアピールすべき強みをあぶり出せたり、独自性を持たせやすくなったりします。
類似したサービスを取り扱う会社同士でも、押し出すポイントによって全く違った紙面になるため、競合の動向は常にチェックしておきたいところです。
チラシを作成するときの基本ステップ
チラシを作成する際には、いきなり紙面作りに取りかかるのではなく、しっかりと下準備をしてから進めましょう。チラシを作成する際の基本ステップは次のとおりです。
▼チラシを作成する手順
1 |
自社の強みの把握、競合他社の調査 |
2 |
ターゲットの選定 |
3 |
チラシ運用におけるゴールの設定 |
4 |
作成方法の決定 |
5 |
作成 |
6 |
配布 |
7 |
効果測定・改善 |
前述のように、チラシの効果を高めるためには競合他社の調査が重要となります。まずは、競合する他社の動きと自社の強みを把握し、戦略の土台を固めましょう。次に、ターゲットの選定を行い、具体的なペルソナを設定します。そして、そのペルソナに基づいてチラシ運用のゴールを定めましょう。
ここまでの項目が固まったら、いよいよ具体的なチラシの作成に入ります。チラシの作成方法については自社で担当するだけでなく、外部に委託するのも一つの選択肢です。
十分な人的リソースやノウハウがない場合は、専門的な知見を持った外部に委託するほうが、かえってコストパフォーマンスを高められるケースも多くあります。チラシが完成したら実際に配布し、Webと連動させて反響や効果を測定し、施策の精度をさらに高めていくことが大切です。
チラシのポスティングで失敗しないための注意点
最後に、チラシのポスティングで失敗しないために注意すべきポイントを確認しておきましょう。
制作や配布に時間がかかる
チラシは制作だけでなく配布にも時間がかかります。Web広告に比べると情報が行き渡るまでに時間がかかるため、期間限定のキャンペーンなどを打ち出す場合は、タイムラグを踏まえて配布することが大切です。
特に、制作を外部に委託する場合は、いつまでに仕上げてもらいたいかを明確に伝えるためにも、あらかじめ綿密なスケジュールを立てておきましょう。
予算を明確にする
チラシの制作や配布を外部に依頼する場合には、当然ながら費用がかかるため、あらかじめ予算を明確にしておくことも大切です。また、社内で作成・配布を行う場合は、その分だけほかの業務が圧迫されるため、全体としての業務量をできるだけ明確にしておきましょう。
掲載する情報の取捨選択を行う
チラシに掲載できる情報量や配布枚数には限りがあるため、どの情報を優先的にアピールすべきかを十分に検討することが大切です。自社の強みや競合他社の動き、アプローチしたいターゲット層などを踏まえて、最適な内容・レイアウトを見極めましょう。
マナーを守って配布する
チラシのポスティングについては、トラブルが起こらないように丁寧に配布を心がけることも大切です。マナー違反があれば、かえって自社の信用を損なう結果にもつながりかねないため、ポスティングは慎重に実施するようにしましょう。
「チラシお断りの家には投函しない」「ポストがない家への投函は避ける」「深夜や早朝の時間帯は避ける」といった基本的なマナーを守るとともに、万が一に備えて「身分を証明できるものを携帯しておく」「クレームには誠実に対応する」といった点も押さえておきましょう。クレームが発生した際には、速やかに謝罪するとともに、その内容やトラブルがあった配布先を社内で共有することが重要です。
●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:工務店がチラシで集客するメリットは?
A:エリアを絞って広告が打てるため、地域密着型の工務店にとっては高い費用対効果を期待できる手法といえます。また、予算に応じた配布計画を柔軟に立てられるのもメリットです。
Q:チラシの運用を成功させるコツは?
A:興味を引くデザイン・キャッチコピーにこだわるとともに、自社のターゲットや競合他社の動きなどを意識して内容を検討しましょう。また、WebサイトやSNSといったオンライン施策と連動させるのも効果を高めるポイントです。
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