マーケティング

最適なマーケティングには、エリア特化が有効

エリアマーケティングとは、地域に特化したマーケティング手法の一つです。

住宅メーカーは全国を対象とした戦略よりも、地域に特化した戦略を実行する事の方がより成果をあげられる可能性があります。

この記事ではエリアマーケティングのメリットを説明し、エリアマーケティングに有効なデータについて紹介します。集客や戦略に悩みを持つ住宅メーカーの担当者は参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.エリアマーケティングに注目すべき理由とは?
    1. 1.1.エリア内での自社の立ち位置を知ることができる
    2. 1.2.競合が誰なのかを知ることができる
    3. 1.3.競合他社との差別化を図れる
  2. 2.エリアマーケティングに有効なデータとは?
    1. 2.1.情報1.国勢調査データ
    2. 2.2.情報2.住宅市場動向調査
    3. 2.3.情報3.商圏分析データ
    4. 2.4.情報4.MEO・ローカルSEO
  3. 3.エリアマーケティングを取り入れて住宅の魅力をアピールしよう

エリアマーケティングに注目すべき理由とは?

エリアマーケティングは、地域に特化した市場・需要・価値観・競合他社、地域の風土や文化、情報通達方法などの情報を収集し、データ化して分析します。

これらの分析を行うエリアマーケティングから得られるメリットについて紹介します。


エリア内での自社の立ち位置を知ることができる

ターゲットとしているエリア内で、自社が優位なのか劣位なのかによって、マーケティングの方針は大きく変わります。そのため、まずエリア内での自社の立ち位置を知ることが大切になってきます。

エリアマーケティングでは、商圏分析によってチラシやDMなどで販促すべきエリアや、既存店や競合店の分析を行うことが可能なため、自社が対象の商圏でどういった立ち位置にいるのかを把握することができます。

この商圏分析によって、それぞれの商圏の人口構成と自社の顧客の人口構成を比較したときに、自社が少なければ顧客の取り込みが必要となり、「この商圏では集客に力を入れよう」という営業戦略の判断材料を得ることができます。


競合が誰なのかを知ることができる

エリアマーケティングでは、ターゲットとなるエリア内での競合の出店舗数や店の規模、店を構えている場所、強みとしているサービスなどから分析を行うことで、自社だけではなく、競合が誰なのかを知ることも可能です。

競合を知り、自社と比較することで販促を強めるべき商圏や、店舗を出店すべき商圏などが浮かび上がり、新たな営業戦略のきっかけや新規顧客獲得につなげることが期待できます。


競合他社との差別化を図れる

エリアマーケティングを通して競争相手との差別化を図ることにより、その地域に暮らす・暮らしたいと考えているニーズから高い納得性を得ることができるため、決定率の高いコアな層の信頼を勝ち取ることができるようになることが期待できます。

競合他社との差別化を図ることで、商圏ごとに設けた住宅展示場の来場者数や成約数などの目標値の達成に一歩近づくことができるでしょう。

エリアマーケティングに有効なデータとは?

エリアマーケティングは内部・外部の情報を活用し、分析の幅を広げることで有効的な戦略を立てることが可能になります。住宅メーカーにはどのような情報やデータがあるのか一部をご紹介します。


情報1.国勢調査データ

総務省が調査を行っているデータで、行政だけではなく民間企業もマーケティングに使用しているデータです。人口数や世帯数・就業者の職業・移動人口などがデータ化され、現状や傾向などの確認ができます。


情報2.住宅市場動向調査

注文住宅からリフォーム住宅、賃貸住宅など住宅全般を対象にして毎年行われている調査です。今後の企画や戦略に活用できることを目的とし公表されています。


情報3.商圏分析データ

地域ごとの店舗のボリュームや時間別の人口データ、未来人口推測データなどを基に出店や販促の戦略につなげます。ターゲット層や集客をするべきエリアが分かることで効率よく営業することができ、住宅メーカーには欠かせないデータです。


情報4.MEO・ローカルSEO

MEOとは近年Google社が力を入れている「Googleマイビジネス」といわれる機能で、Google上で検索をかけた際に地図と連動しながらユーザーにとって最適な店舗や企業を表示させるサービスです。MEOのほかにローカルSEOとも呼ばれています。

Googleは日本で最も使われている検索エンジンであり、エリアマーケティングでは無視できない存在となっています。この機能の魅力はユーザーに情報を提供するだけではなく、ユーザーがインターネット上でどのように行動したのかがデータ化されるようになっています。

例えば、ユーザーが検索をした場所・検索結果に表示されてからどのような行動をして来店したのか、どのような検索をして店舗や企業の存在を知ることになったのかなど詳しくユーザーの反応を知ることができます。

口コミ機能もあることで、店舗や企業とユーザーの距離が近くなり、ユーザーの求めている声を知ることも可能になります。

ネット上でユーザーとのコミュニケーションを積極的に取っていくことで上位に表示されやすくなり、ネット集客も可能となることで、調査だけにとどまらないエリアマーケティングの革命的な存在です。

エリアマーケティングを取り入れて住宅の魅力をアピールしよう

エリアを切り口としてマーケティングを行うと、具体的な問題点や販促の課題を知ることにつながることが期待できます。

マーケティングは短期ではなく、時代とともに変わりゆくニーズに沿う必要性もあるため長期にわたってファンをつくり続けるエリアマーケティング力が必要になります。

長い目で見て取り組みやすいエリアマーケティング施策を検討してみてはいかがでしょうか。


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編集部
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工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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