マーケティング

販売に欠かせないマーケティングミックスとは?

現代はインターネットが身近になり、さまざまなサービスが誕生していることから流通も多様化しています。そのため、自社の製品やサービスを消費者に届けるには“マーケティングミックス”を取り入れたマーケティング戦略が欠かせないものとなっています。

住宅は、お客さまにとって大きな買い物になります。お客さまは、住宅の購入を検討するにあたって多くの情報を収集することになるでしょう。

そこで、1人でも多くのお客さまに自社の製品やサービスについて知ってもらうためにも、“マーケティングミックス”を取り入れたマーケティング戦略についての知識を持っておきましょう。

今回は、マーケティングミックスの具体的な要素や考慮するべきポイントについて詳しくご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.マーケティングミックスとは?
    1. 1.1.Product:製品戦略
    2. 1.2.Price:価格戦略
    3. 1.3.Place:流通戦略
    4. 1.4.Promotion:プロモーション戦略
  2. 2.マーケティングミックスに欠かせない4Cの存在
    1. 2.1.Customer Value:価値
    2. 2.2.Cost:経費
    3. 2.3.Convenience:利便性
    4. 2.4.Communication:コミュニケーション
  3. 3.マーケティングミックスのタイミングとは
    1. 3.1.リサーチ
    2. 3.2.STP分析
    3. 3.3.マーケティングミックス
    4. 3.4.実行と分析
  4. 4.整合性を考えてマーケティングミックスを活用しよう

マーケティングミックスとは?

マーケティングミックスは、企業が考えたマーケティング戦略を営業活動や商品企画などスムーズに実行へ移すためのフレームワークの組合せを指します。

マーケティングミックスは4つの要素を持ち合わせているため、“4P戦略”とも呼ばれています。マーケティングミックスの代表例である4Pに含まれる要素を確認していきましょう。


Product:製品戦略

製品の機能や品質、サービスを考え、提供する製品についての戦略を指します。カラーバリエーションやデザインなど、ラインナップを充実させることでニーズに対応できるよう戦略を練ること必要です。


Price:価格戦略

製品をいくらで売るのかという価格設定を行っていきます。販売において欠かせない要素ですが、利益や売り上げに直結するので安易に価格設定は行えません。

他社が打ち出している価格を考慮し、市場の環境を見て最適になるように価格を設定する必要があります。また、低価格でも利益を生み出す仕組みづくりも大切です。


Place:流通戦略

流通戦略では、どこで製品を売るのか、在庫管理や流通経路に至るまでを考えていきます。

例えば、ターゲットが富裕層であれば百貨店、子育て世代ならショッピングセンターやネットショップなど販売する場所を考慮し、直販にするのか販売代理店へ委託するのかなど、販売方法最適化を図る必要があります。


Promotion:プロモーション戦略

プロモーション戦略では、販売する製品をどのようにしてアピールするかを考慮します。プロモーションにはCMや雑誌、ラジオ、SNS、新聞などさまざまな広告メディアがあり、ターゲットを意識しつつ不特定多数の消費者にアピールすることが大切です。

マーケティングミックスに欠かせない4Cの存在

4Cとは消費者目線のフレームワークを指します。4Pはあくまでも企業側の視点で考慮するフレームワークであり、物があふれている現代には消費者の視点からマーケティングを行う4Cの存在が欠かせない要素といえるでしょう。

では、4Cについて詳しく見ていきます。


Customer Value:価値

価値とは、製品の購入によって消費者はどのような価値を得られるのかという部分を深掘りしていく要素です。

製品自体にスポットを当てるのではなく、消費者の感情を重視し、お客さまの悩みを解決できるか、製品を手に入れたことでどのようなメリットを与えられるかという視点で製品を企画します。そのためにはターゲット層のニーズの情報を深く分析していくことが重要になります。


Cost:経費

消費者の経費には、生活に必要な衣食住のための費用や、趣味の費用などさまざまなコストがかかっており、消費者が製品やサービスの購入を検討する際は、それは経費の一部であると考えていることを知る必要があります。

消費者が製品やサービスを手に入れるとき、移動時間や送料、見合った価格であるかを考えて購入に至ります。Price(価格)の決定にはターゲットとなる消費者の経費を含めて考えることが大切です。


Convenience:利便性

優れた製品やサービスを、見合ったコストで打ち出していても、消費者にとって購入しづらい流通である場合には、思うような売り上げにつながりません。

ターゲットとなる消費者の行動や特性の情報を分析して、製品と消費者を結ぶ購入しやすい最適な流通を考えていく必要があります。


Communication:コミュニケーション

企業目線で見るPromotion(プロモーション)は、消費者から見るとコミュニケーションです。そのため、企業からの一方的な発信はコミュニケーションが取れず、満足度が下がる原因になりかねません。

アフターサービスとして対応する際には消費者の声にも注目することが大切です。リピート率を高めるため、消費者に向けたダイレクトメールやメールマガジン、電話セールスもコミュニケーションの一部です。丁寧なコミュニケーションが製品をより価値の高いものであると認識してもらえる手段にもなります。

マーケティングミックスのタイミングとは

マーケティングミックスは、あくまでもマーケティング戦略の一部であり、実行に移すための手段です。

マーケティング戦略の流れを見ていきましょう。


リサーチ

対象とする市場をリサーチすることで自社の提案するべき機会を見つけ出します。ライバル他社はもちろん、自社に至るまで市場の環境を把握することが大切です。


STP分析

リサーチした結果から市場を細かく分析し、自社の目指す方向を決定します。分析もさまざまな角度から考える必要性があり、市場細分化(S:セグメンテーション)・標的市場の決定(T:ターゲティング)・ポジショニング(P)を行って、“基本戦略”を打ち出します。


マーケティングミックス

基本戦略を基にして具体的な施策を考えます。具体的な施策を考慮するには、4Pや4Cのフレームワークの活用が欠かせないものとなります。


実行と分析

マーケティングミックスで具体的に策定した施策を実際に実行へ移します。実行の後には必ず分析を行い、結果の原因分析をします。原因からマーケティング戦略の見直しを行うことでさらなる結果の向上を目指せます。

整合性を考えてマーケティングミックスを活用しよう

マーケティングミックスの効果を得るには、4P・4Cそれぞれの要素に整合性を持たせることが大切です。

整合性の取れたマーケティングミックスは相乗効果を期待できるので、バランスを見ながらそれぞれの要素を考えることをオススメします。


関連サービスを見る

編集部
編集部
工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

関連する最新コラム