人材採用

建築士の資格取得に必要なスキルは?試験の難易度や取得メリットについて

「建築士の資格を取りたいけど、必要なスキルはなんだろう?」

建築業界への転職を考えているとき、このような疑問を持つ方もいるでしょう。

建築士は建物を設計、デザインします。クリエイティブな能力が求められます。多くの人とかかわって仕事を進めるため、円滑なコミュニケーション能力も欠かせません。

建築士の資格を取得すれば、顧客に信頼してもらえます。加えて、昇給や昇進につながるでしょう。

今回の記事は、建築士に求められるスキルと試験時期、資格を取得するメリットを解説します。建築士に必要なスキルについて知りたい方は参考にしてください。

目次[非表示]

  1. 1.建築士に求められるスキル
    1. 1.1.コミュニケーション能力
    2. 1.2.デザイン性と創造力
    3. 1.3.空間のイメージ能力
  2. 2.建築士資格の試験時期と難易度
    1. 2.1.一級建築士の試験時期と難易度
    2. 2.2.二級建築士の試験時期と難易度
    3. 2.3.​​​​​​​木造建築士の試験時期と難易度
  3. 3.建築士資格の取得メリット
    1. 3.1.顧客に信頼してもらえる
    2. 3.2.昇給・昇格につながる
    3. 3.3.転職で有利になる
  4. 4.まとめ

建築士に求められるスキル

建築士の仕事は、建物の設計や工事監理です。建築士に求められるスキルは以下の3つです。

  • コミュニケーション能力
  • デザイン性と創造力
  • 空間のイメージ能力

建築士の資格取得にかかる時間や学習のポイントについては、以下のページを参考にしてください。

 ≫ 【建築士の資格取得】勉強時間の目安と学習のポイントを解説

建築士と建築家との違いは資格の種類です。建築家は民間資格、建築士は国家資格です。


コミュニケーション能力

建築士に求められるコミュニケーションは、以下の2つです。

  • 周囲と円滑な関係を築く
  • クライアントへの営業や提案

建物を設計してから完成するまで、多くの人が一丸となって動きます。建築士として、情報共有のしやすい円滑なコミュニケーションを心がけましょう。

建築士はクライアントに営業や提案をします。相手に魅力を感じてもらうためには話し方が重要です。建物のセールスポイントを相手に伝えられるよう、適切な話し方を学びましょう。


デザイン性と創造力

建物を設計するうえで、デザイン性と創造力は切り離せません。具体的には以下の2つが挙げられます。

  • 立体のデザインセンス
  • デザインを学ぶ姿勢

建物は1つの立体です。平面でなら実現できるデザインも、立体では難しい場合があります。

ものを作ることが得意な人は建築士に向いています。工作やプラモデルなどは立体でイメージを捉える能力が求められるため、設計に活かせるでしょう。

デザインセンスをみがくために、ほかの建築士が設計した建物や最先端のデザインを学びましょう。その上でアウトプットを繰り返してください。


空間のイメージ能力

空間のイメージ能力は、以下の2つです。

  • クライアントの希望するイメージを実現する
  • クライアントが納得できる建物を設計する

クライアントの希望に沿うように建築士は内装や間取りを考えます。特定のモデルがあるときは資料を参考にします。クライアントが納得できる建物を設計するため、設計中はその建物で過ごすところを想像しましょう。

どれほど立派で美しい建物を設計しても、使い勝手のよくない間取りや配置だと意味がありません。機能性とデザイン性のバランスも考慮します。

建築士資格の試験時期と難易度

建築士の資格は以下の3つです。

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 木造建築士

試験時期と難易度は資格により異なります。試験には学科と設計製図の2つがあります。学科試験の合格者のみ、設計製図の試験を受けられる仕組みです。

注意点として、建築士法が2020年に改正され、受験要項が変更された点が挙げられます。以下のページから、変更された内容を確認できます。

 ≫ 2020年に改正された建築士試験の受験資格について解説


一級建築士の試験時期と難易度

一級建築士の試験時期を以下にまとめました。日付はすべて2023年のものです。

項目

日程

受験申し込み(受付はオンラインのみ)


4月3日の午前10時~4月17日午後16時

学科試験

7月23日

学科試験の合格発表日

8月30日

設計製図の試験

10月8日

設計製図の合格発表日

12月25日


詳しくは、公益財団法人「建築技術教育普及センター」にある一級建築士試験のページから確認できます。一級建築士の試験は、学科試験の合格率が20%前後、製図試験では30~40%程度とされているため、全体から見た合格率は10%程度と非常に難易度の高い試験です。試験範囲が広いため、多くの知識やスキルが求められるでしょう。


二級建築士の試験時期と難易度

二級建築士の試験時期は以下のとおりです。データはすべて2023年のものです。

項目

日程

受験申し込み(受付はオンラインのみ)

4月3日の午前10時~4月17日午後16時

学科試験


7月2日

学科試験の合格発表日

8月21日

設計製図の試験

9月10日

設計製図の合格発表日

12月7日


詳しくは公益財団法人「建築技術教育普及センター」内の二級建築士試験のページを確認してください。

二級建築士は、学科試験の合格率が40%程度、その後の製図試験の合格率は50%程度と、全体の合格率は25%前後の、一級建築士よりも難易度が低い資格です。資格を取得すると、多くの住宅規模の建物を設計できます。


​​​​​​​木造建築士の試験時期と難易度

木造建築士の試験時期を以下にまとめました。データはすべて2023年のものです。

項目

日程

受験申し込み(受付はオンラインのみ)

4月3日の午前10時~4月17日午後16時

学科試験

7月23日

学科試験の合格発表日

8月21日

設計製図の試験

10月8日

設計製図の合格発表日

12月7日


​​​​​​​詳細は公益財団法人「建築技術教育普及センター」内の木造建築士試験のページから確認できます。

木造建築士は住宅規模が2階建て以下、延べ床面積300㎡以下の木造建築物のみ設計できます。学科試験は60%弱、製図試験は60%程度の合格率で全体の合格率は35%程度と、一級建築士や二級建築士よりも難易度が低い資格です。

古い建物は木造が多く、歴史的な建造物にふれる機会が増えます。建築学の観点から歴史を見つめたい人に向いているでしょう。

建築士資格の取得メリット

建築士の資格を取得するメリットは以下の3つです。

  • 顧客に信頼してもらえる
  • 昇給・昇格につながる
  • 転職で有利になる

各メリットを紹介します。


顧客に信頼してもらえる

建築士の資格を取得すると、専門家として扱われます。建物の設計に関する知識や経験があると認識され、顧客から信頼されやすくなるでしょう。提案したプランが「魅力的である」と顧客に感じてもらう裏付けにもなります。


昇給・昇格につながる

建築士の資格は昇給、昇格につながります。仕事の幅が広がるだけでなく、毎月の給与に資格手当が上乗せされるでしょう。企業には、昇進の条件として「一級建築士の資格」を挙げるところもあります。


転職で有利になる

建築業へ転職するとき、建築士の資格は有効なアピールポイントになります。

二級建築士の資格を必須条件にしている企業もあります。転職を有利に進めるために、建築士の資格を取得しましょう。

まとめ

建築士の資格を取得すると顧客に信頼してもらえます。加えて昇給や昇格にもつながります

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工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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