インテリアコーディネーターに必要なスキルは?試験内容と難易度、取得メリットまで解説
住む方が暮らしやすい空間を提案する「インテリアコーディネーター」の資格。
取得すれば住宅関連業界で活躍できます。スキルアップを目指して取得したい方も多いのではないでしょうか。
今回はインテリアコーディネーターに必要なスキル、試験内容を解説します。
目次[非表示]
- 1.インテリアコーディネーターに求められるスキル
- 1.1.豊富で幅広い専門知識
- 1.2.コミュニケーション能力
- 1.3.発想力
- 1.4.ヒアリング力
- 2.インテリアコーディネーター資格試験の実施時期と試験内容
- 3.インテリアコーディネーター資格試験の難易度
- 4.インテリアコーディネーター資格取得のメリット
- 4.1.インテリア関連の専門知識が身に付く
- 4.2.就職・転職に有利
- 4.3.開業や独立がしやすくなる
- 4.4.顧客や取引先から高評価を得る
- 5.まとめ
インテリアコーディネーターに求められるスキル
インテリアコーディネーターに求められるスキルは、以下の4つです。
- 豊富で幅広い専門知識
- コミュニケーション力
- 発想力
- ヒアリング力
これらのスキルは、顧客の部屋空間を総合的にプロデュースする際に役立ちます。
インテリアコーディネーターの仕事は、顧客からのヒアリングを元に、ニーズを形にすることです。
インテリアコーディネーターの仕事内容を詳しく知りたい方は、以下を参考にしてみてください。
ここからは、インテリアコーディネーターに必要なスキルについて紹介します。
豊富で幅広い専門知識
インテリアコーディネーターは、インテリアに関連する専門的な知識を求められます。
顧客のニーズに合ったインテリアを提案する際、内装や家具など、インテリア関連の深い知識が欠かせません。インテリアごとにどのような特徴があるのか、価格帯はどうかなどの説明が必要です。
インテリアコーディネーターは、自身で設計図を作成したり、建築士と協力して仕事を進めたりします。インテリアの知識以外にも、建築知識やコミュニケーション力を得ておきましょう。
コミュニケーション能力
インテリアコーディネーターには、高いコミュニケーション能力が求められます。
インテリアコーディネーターは、顧客の理想や要望を聞き出したり、取引先・業者などと協力して仕事を進めたりします。人と接する機会が多いといえるでしょう。
日頃から周囲とコミュニケーションをとり、関係性が良好になるよう気を配りましょう。周囲と信頼関係を築くと、仕事がスムーズに進みます。
発想力
発想力は、部屋や住宅空間をプロデュースする際に求められるスキルです。
インテリアコーディネーターは、住む人の立場に立って、住まいのニーズが満たされている空間をイメージできる力が必要と言えます。豊かな発想力があれば、様々な提案ができ、より顧客の希望を実現しやすくなるでしょう。
住む人の立場に立って、住まいのニーズが満たされている空間をイメージできる力が重要です。
日頃からインテリアの情報に触れて、発想力を鍛えておきましょう。
ヒアリング力
インテリアコーディネーターには、聞く力が求められます。
こちらの提案を押し付けるのではなく、顧客のニーズをうまく聞き出すようにしましょう。ヒアリングをしっかり行えば、よりよい空間作りが実現できます。
ニーズをうまく言葉にできない顧客も多くいます。話しやすいような雰囲気や会話作りが大切です。顧客の緊張をほぐすように常に笑顔を心がけましょう。雑談で使えるネタを蓄えておくこともおすすめです。顧客が自発的に話す環境を整えると、ニーズが引き出しやすくなります。
高いヒアリング力があると、顧客が満足できる空間作りにつながります。仕事も円滑に進むでしょう。
インテリアコーディネーター資格試験の実施時期と試験内容
ここからは、インテリアコーディネーター資格試験について解説します。いつ実施されるのか、試験はどのような内容なのかを知りたい方は参考にしてください。
試験実施時期
インテリアコーディネーターは、一次試験の学科、二次試験の論文の両方に合格すると資格が取得できます。
一次試験は定められた期間内で、自身の都合のよい日時を一つ選んで受験します。2023年度の一次試験は、9月中旬から10月中旬に予定されています。
二次試験は一次試験の約2ヶ月後で、2023年の場合は12月3日(日)です。二次試験は、過去3年以内の一次試験合格者のみ受験可能です。
インテリアコーディネーターの資格試験は1年に1度行われます。例年4月以降に次年度の試験日のお知らせがあります。試験を受けるときは、最新の情報を確認してください。
試験内容
一次試験は、2023年から、テストセンターのコンピューターで受験するCBT方式が採用されています。テストセンターは全国の会場から選べます。お住まいや勤務先の近くで受験が可能です。
出題は日本語で、解答選択式の全36問です。受験に際して特別な資格、経験などは必要ありません。
二次試験は、会場受験でプレゼンテーションと論文執筆です。試験会場は東京、大阪など都市圏を中心に全12地域で開催されます。
試験範囲は、以下を参考にしてください。
一次試験 |
二次試験 |
1 .インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること |
プレゼンテーション・論文によるインテリア計画の提案に関すること |
(引用:公益社団法人 インテリア産業協会)
インテリアコーディネーター資格試験の難易度
インテリアコーディネーター資格試験の難易度は、やや高めです。インテリアコーディネーター資格試験の範囲は広く、難解な問題が多く出題されます。
インテリアコーディネーターの資格試験を主催している公益社団法人インテリア産業協会の発表によると、2022年度(第40回)の一次試験合格率は34.2%、二次試験は54.8%でした。
総合的な合格率の平均は約22〜25%です。簡単に合格できる試験とはいえません。
インテリアコーディネーター資格試験に望むときは、受験対策を万全にすることが大切です。
インテリアコーディネーター資格取得のメリット
ここからは、インテリアコーディネーター資格取得のメリットを紹介します。
インテリア関連の専門知識が身に付く
インテリアコーディネーター資格を取得しているということは、インテリア関連の専門知識が身に付いている証です。専門的なインテリア関連の幅広い情報や知見を得られるでしょう。
住宅関連業界で仕事をしている方は、インテリアコーディネーターの資格取得のための勉強をすると、より顧客のニーズに合った提案ができるようになります。資格取得すれば、知識のアピールができるでしょう。
就職・転職に有利
インテリアコーディネーター資格は、住宅関連業界への就職、転職で有利に働きます。再就職もしやすくなるでしょう。
顧客のインテリアに対する多様なニーズの高まりとともに、インテリアコーディネーターの需要が高くなっています。
インテリアの提案ができる人材は、多くの企業で重宝されます。実務経験が少なくても、資格を持っていれば即戦力と評価してもらえるでしょう。
開業や独立がしやすくなる
インテリアコーディネーター資格を取得すると、開業や独立にも役立てられます。
インテリアコーディネーターの資格は、インテリアコーディネートの知識を客観的に証明できます。大きなアピールポイントになるでしょう。
資格を活用すれば、記事や書籍の執筆、メディア露出も夢ではありません。インテリアコーディネーターとして、さらに幅広い仕事に携われる可能性があります。
キャリアアップや将来的に独立を考えている人にとって、インテリアコーディネーターは非常に魅力的な資格です。
顧客や取引先から高評価を得る
先述のように、インテリアコーディネーターの資格は、インテリアコーディネートに関連する知識を持っていることをアピールできます。顧客や取引先から信頼されやすいといえるでしょう。資格取得は、顧客や取引先の立場からすると信頼できる材料になります。
インテリアコーディネーター資格を取得すると、知識だけでなくプレゼンスキルや法律関連の知識も身に付きます。資格取得で得たスキルを使えば、顧客や取引先が満足できる提案ができるでしょう。周囲から信頼され、収入アップや昇進も期待できます。
まとめ
今回は、インテリアコーディネーターについて紹介しました。
インテリアコーディネーターに求められるスキルは、コミュニケーション能力やヒアリング力など、多方面にわたります。資格試験に向けて、知識やスキルを身に付けましょう。
インテリアコーディネーターは、難易度が高い分、就職や転職で有利になります。将来的に開業や独立を検討している人は、取得を検討してください。
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