ファイナンシャルプランナーとは?資格取得に必要なスキルや試験内容・取得メリットについて
ファイナンシャルプランナーはお金のエキスパートです。さまざまな場面で活用できるこの資格を取得するために、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
今回は、ファイナンシャルプランナーの概要や資格取得に必要なスキル、試験の内容、取得するメリットをご紹介します。
目次[非表示]
- 1.ファイナンシャルプランナーとは
- 1.1.ライフプランニングと資金計画
- 1.2.金融資産運用
- 1.3.タックスプランニング
- 1.4.リスク管理
- 1.5.不動産
- 1.6.相続・事業承継
- 2.ファイナンシャルプランナーの受験資格と試験の難易度
- 2.1.FP技能士
- 2.2.AFP
- 2.3.CFP
- 3.資格取得のメリット
- 4.まとめ
ファイナンシャルプランナーとは
ファイナンシャルプランナーは、以下のスキルが求められます。
- ライフプランニングと資金計画
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続、事業承継
各スキルを詳しく解説します。
ライフプランニングと資金計画
ファイナンシャルプランナーの名前の由来は、「ファイナンシャルプランニングをする人」です。ライフプランニングや資金計画は、ファイナンシャルプランナーには欠かせないスキルといえます。
ライフプランニングのスキルには、経済に関する知識が必要です。その他、社会保険や年金、教育資金、住宅資金、ローンに関する知識も身につけなければなりません。これらの知識を使って、将来を見据えた資金計画を立てる能力が求められます。
金融資産運用
ファイナンシャルプランナーには、金融資産運用のスキルも必要です。
金融資産運用をするには、金融商品や経済指標を学ばなければなりません。金利の仕組みを知るためにも、これらの知識は欠かせないでしょう。
タックスプランニング
タックスプランニングは、税金に関する計画です。ファイナンシャルプランナーはタックスプランニングも求められます。所得税や住民税の仕組みも学びます。
ファイナンシャルプランニングをする際、税金の知識は必要不可欠です。資金の動きに対してどのように税金がかかるのか、いくらなのか学びます。
リスク管理
資産運用にはリスクがつきものです。そのため、ファイナンシャルプランナーはリスク管理のスキルも求められます。
リスク管理として、保険の見直しや保険の選び方などがあげられます。現在、多種多様な保険商品が存在し、それぞれ保障内容や保険金が異なります。
ファイナンシャルプランナーは、各人の資産状況や保険に求めるものを分析して、最適な保険を紹介しなければなりません。
不動産
ファイナンシャルプランナーは、不動産に関するスキルも求められます。
特に、不動産に関する法律や税金、不動産投資などについての知識が必要です。不動産にはさまざまな法律があり、法律に則った管理をしなければなりません。また、不動産の所有や受け取り、引き渡しの際の税金も把握しましょう。
相続・事業承継
相続や事業承継に関するスキルも必要です。遺言と遺産分割、事業承継についての知識を身につけましょう。
相続や事業承継をするときに、「お金の流れを知りたい」「税金の一般知識を教えてほしい」「手続きをサポートしてほしい」と感じる人は多くいます。相続や事業承継に関する知識があれば、このような人への手助けができます。
ファイナンシャルプランナーの受験資格と試験の難易度
ファイナンシャルプランナーを名乗るためには、以下のいずれかの資格が必要です。
- FP技能士
- AFP
- CFP
それぞれの資格の概要と試験の難易度を紹介します。
FP技能士
FP技能士は指定試験機関が実施する国家資格です。1級から3級まであります。
3級に合格した時点で「ファイナンシャルプランニング技能士」の資格が得られます。最初は3級を受験するとよいでしょう。「知識を深めたい」「キャリアアップをしたい」場合は、2級や1級の資格取得をおすすめします。
なお、FP技能士は学科と実技の2科目を受験する必要があります。合格基準点はどちらも6割以上です。合格率は、3級では約80~90%程度、2級では50~60%程度、1級は90%程度ですが5年以上の実務経験が必要です。
資格に有効期限はなく、一度合格すると生涯ファイナンシャルプランニング技能士を名乗ることができます。
AFP
AFPとはアフィリエイテッド・ファイナンシャルプランナーの略称です。日本FP協会が認定する民間資格です。
資格取得により、ファイナンシャルプランニングの最新知識やスキルを学んでいることを証明できます。
AFP認定を受けるためには、2級FP技能検定を取得したうえで、AFP認定研修を受ける必要があります。そのため、難易度の面で言うと、2級FP技能検定と同じといえるでしょう。
こちらは、金融機関からも高い評価を得られる資格です。
CFP
CFPとはサーティファイド ファイナンシャルプランナーの略称です。日本FP協会が実施している国際資格です。
AFPよりも上級の資格であり、取得すると日本だけではなく世界24ヶ国の国や地域でファイナンシャルプランナーとして活動できます。海外でファイナンシャルプランナーとして活躍したい場合におすすめの資格です。
CFP各試験の合格ラインは、上位30~40%弱程度です。競争形式の試験のため、一定の点数を取得していればよいというわけではありません。
また、下記の条件を満たさなければならず、合格率は5%程度です。
CFP認定者になるには、以下の要件をすべて満たさなければなりません。
- AFP資格の認定者である
- CFP資格審査試験6科目すべてに合格している
- CFPエントリー研修を受講・修了している
- 通算で3年以上の実務経験がある
資格取得のメリット
資格を取得すれば、知識を有している証明になります。
例えば、AFPを取得すると最新知識やスキルの証明ができます。それだけでなく、CFPを受検できるメリットもあげられるでしょう。CFPは国際資格であり、信頼を得られます。
資格取得で得られる共通のメリットは、就職・転職に役立つ、お金に関して幅広い知識が身につくなどが挙げられます。
まとめ
ファイナンシャルプランナーとして活躍するには、資格取得はもちろん必要な知識やスキルを身につけなければいけません、LIFULL HOME'Sでは、ファイナンシャルプランナーに関するセミナー・イベントを随時開催しております。ファイナンシャルプランナーとして活躍したい方はぜひご活用ください。