【工務店・建築会社向け】サイトリニューアルを成功させる秘訣とは
工務店や建築会社の営業では、ホームページ経由での集客も決して少なくありません。思うような集客効果が得られない場合は、サイトの質を向上させるためにリニューアルを検討してみるのも一つの方法です。
今回はサイトのリニューアルを検討すべきタイミングや具体的な進め方、成功のためのポイントをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
目次[非表示]
- 1.サイトリニューアルとは
- 2.サイトリニューアルを行うタイミング
- 2.1.部分的な更新・改修では問題が解決しないとき
- 2.2.集客に悩みを抱えているとき
- 2.3.情報の整理が必要になったとき
- 2.4.機能面で問題が生じたとき
- 2.5.デザインが古くなったとき
- 3.サイトリニューアルを成功させるポイント
- 3.1.リニューアルを行う理由を明確にする
- 3.2.SEOを考慮する
- 3.3.必要なコンテンツを過不足なくそろえる
- 3.4.ユーザビリティを考慮する
- 4.サイトリニューアルの進め方・手順
- 4.1.サイトリニューアルの方針を決める
- 4.2.実装する機能やKPI、予算の設定などを行う
- 4.3.自社で内製するか、外部に制作を依頼するかを検討する
- 4.4.制作・構築を進める
- 4.5.内容を確認して、サイトを公開する
- 4.6.継続的な運用を行い、適宜改善していく
- 5.サイトリニューアル時の注意点
サイトリニューアルとは
サイトリニューアルとは、文字どおり自社のWebサイトのリニューアルを行うことを指します。しかし単にデザインなどを一新するのではなく、ページの構造や機能、取り扱うコンテンツといったサイト全体の仕組みを見直すことを指す場合が一般的です。
また、必要があればサーバーなどのインフラ環境の見直しも行います。このように、Webサイト全体の課題を明らかにし、根本的な解決を図っていくことがサイトリニューアルの主な目的です。
その意味では、ページの一部を変更したり、新たなコンテンツや機能を追加したりする「更新・改修」とは異なる取り組みといえます。更新・改修はどちらかといえば応急処置や日々の管理といった側面があるのに対し、サイトリニューアルではより大がかりで抜本的な解決を図ります。
サイトリニューアルを行うタイミング
Webサイトのリニューアルは大がかりな作業が必要になるため、あまり頻繁に行えるものではありません。ここでは、リニューアルに適したタイミングについて見ていきましょう。
部分的な更新・改修では問題が解決しないとき
Webサイトの運用では定期的にデータを分析し、施策やコンテンツの効果を検証する必要があります。通常であれば更新・改修を行い、対症療法を行うことで問題に対しての解決が見込めます。
しかし一部の更新や改修のみで問題が解消しない場合は、サイトリニューアルによる抜本的な見直しが必要です。
集客に悩みを抱えているとき
工務店や建築会社のWebサイトは、集客を増やすことが最大の目的です。集客で思うような効果が見られない状態が続いている場合は、早急にサイトの改善を行う必要があります。
部分的な更新や改修で徐々に改善を重ねていくのも一つの方法ではありますが、長期にわたって狙った効果が表れない場合は、思い切ってリニューアルを検討してみるのもよいでしょう。
情報の整理が必要になったとき
サイトの運営期間が長期にわたると掲載する情報量が膨大になるため、コンテンツ同士のリンクなどが複雑化しやすくなります。多くのユーザーに自社サイトを使ってもらうためには、情報量に応じてサイト設計を最適化し、スムーズに知りたい情報へアクセスできるような導線を設けることが大切です。
情報量が増えて扱いづらくなってしまったときには、サイトリニューアルを行って構造やレイアウトを見直しましょう。
機能面で問題が生じたとき
サイトが古くなっている場合は、「スマートフォンに対応できていない」「SSL化(通信の暗号化)がされていない」といった機能面の問題が生じている可能性があります。これらの問題を解決することは、ユーザーの使いやすさを向上させるだけでなく、検索エンジンにおける評価を下げないためにも重要なポイントとなります。優先的にリニューアルを行って問題を解消することが大切です。
デザインが古くなったとき
一部のページだけでなく、サイト全体のデザインが古くなってしまった場合はリニューアルを行って見た目の印象を一新するのも有効です。デザインが古い場合は、ユーザーに対して「あまり更新が行われていない」「トレンドに無頓着」といったマイナスイメージを与えてしまう可能性があるので、定期的に見直しましょう。
サイトリニューアルを成功させるポイント
サイトのリニューアルを成功させるためには、改善に取りかかる前の下準備が必要となります。ここでは重要なポイントを4つご紹介します。
リニューアルを行う理由を明確にする
まずは、どのような理由でリニューアルを行うのかを明確にし、チーム内できちんと共有しておくことが大切です。目的がはっきりしていれば、具体的にどのようなコンテンツが必要なのか、デザインのテイストを変えるべきかなどの方向性も自然と固まっていきます。
反対に曖昧な理由でリニューアルに取りかかれば、費用や時間をかけても思ったような仕上がりにならず、大きな損失につながってしまうリスクもあります。
SEOを考慮する
サイトリニューアルはやり方によって、SEOの評価を下げてしまうリスクがあります。たとえばリニューアルに伴って「リンク切れ」「index登録の漏れ」「重複コンテンツの発生」「URLの引き継ぎミス」などが発生すれば、検索エンジンからの評価が下がってしまう可能性があります。
そのためリニューアルの計画そのものは大胆に立てたとしても、実際の作業では正確かつ細かな視点が必要です。
必要なコンテンツを過不足なくそろえる
実際に集客効果を向上させるためには、多くのユーザーに使ってもらうための工夫が欠かせません。そのためには、「求める情報がきちんと掲載されている」「関連性の低い情報は省略されている」といった条件をクリアすることが重要です。
リニューアルの際にはデザインや機能を変えるだけでなく、掲載するコンテンツの質と量の追求にも力を入れましょう。
ユーザビリティを考慮する
「ユーザビリティ」とは、ユーザーにとっての使いやすさのことです。ISO(国際標準化機構)の定義によれば、ユーザビリティは「ユーザーの目標を達成するうえで有効か」「目標達成を効率的に行えるか」「不快感なく快適に使用できるか」という3つの要素に分かれています。
ユーザーが必要な情報をスムーズに得られるためには必要なコンテンツをそろえるだけでなく、構造そのものを最適化する必要があります。たとえば、「エラーが起こりにくい」「閲覧済みのリンクが色違いで表示される」「構造がシンプルで操作性が高い」「ページの表示速度が速い」など、ユーザー目線で快適に使用できるかどうかを追求することが重要です。
ユーザビリティを向上させることで検索エンジンからの評価が高まるとともに、実際に多くのユーザーに支持してもらえるサイトづくりが行えます。
サイトリニューアルの進め方・手順
サイトリニューアルの基本的な進め方は次のとおりです。
1 |
サイトリニューアルの方針を決める |
2 |
実装する機能やKPI、予算の設定などを行う |
3 |
自社で内製するか、外部に制作を依頼するかを検討する |
4 |
制作・構築を進める |
5 |
内容を確認して、サイトを公開する |
6 |
継続的な運用を行い、適宜改善していく |
ここでは、各手順について見ていきましょう。
サイトリニューアルの方針を決める
まずは社内で担当チームを立ち上げ、サイトリニューアルの方針を固めましょう。サイトリニューアルはある程度の長期的なプロジェクトになるため、場当たり的に進めるのは望ましくありません。
サイトの分析や市場調査、マーケティング・ブランディングへの影響などを一つずつ丁寧に行い、しっかりと計画を立てることが大切です。また、プロジェクトに参加するメンバー間で齟齬(そご)が生まれないようにするためにも、スタートの段階でリニューアルの目的や経緯、方向性などの情報をきちんと言語化しておきましょう。
実装する機能やKPI、予算の設定などを行う
リニューアルの方針が固まったら、計画に基づいて具体的に話し合います。この段階で決めておくべき要素としては次のようなものが挙げられます。
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これらの項目を一つずつ明確化し、計画書のような形で落とし込んでおくとよいでしょう。
自社で内製するか、外部に制作を依頼するかを検討する
続いて、リニューアルの進め方を「自社での内製」か「外部への委託」かの2通りから決めます。内製で進める場合には個人の経験やスキルをもとに、担当するチームや責任者を決めて十分なリソースを確保する必要があります。
外注する場合は、「過去の実績」「得意分野・得意な業界」「料金体系」「納品までのスケジュール」「アフターフォロー」などのポイントから、依頼にふさわしい制作会社を探しましょう。このとき、いきなり特定の会社に依頼先を絞り込むのではなく、複数の会社に見積もり依頼を行うことが重要です。
制作・構築を進める
社内でリニューアルを進める場合は、サイトの全体設計をもとにデザイン・機能の整備やコンテンツの追加・修正、コーディングを行います。コーディングには専門知識が求められるため、内製する場合でもコーティングは外注するといったケースも多くあります。
いったんコーディング作業に入ると、その後は全体の設計変更などが難しくなるため、実装前に入念にチェックすることが大切です。
内容を確認して、サイトを公開する
リニューアルが完了したら、内容を確認してサイトの公開に入ります。ただし、いきなり公開をするよりもサンプルサイトとして稼働させ、本番と同じ環境での動作を確認するほうが安心です。
特に問題がないことを確認したら、いよいよサイトの公開を行います。
継続的な運用を行い、適宜改善していく
サイトの公開後はリニューアル計画で設定したKGIやKPIをもとに、継続的な効果測定と改善を行います。リニューアルを行ったとしても、はじめから狙ったとおりの効果が得られるとは限らないため、柔軟なPDCAが行えるように社内の管理体制を構築しておきましょう。
サイトリニューアル時の注意点
サイトリニューアルを外部に依頼するときは、公開時期や予算などをあらかじめ確認しておくことが大切です。また、制作会社との意思疎通をスムーズに図るためにも、計画書は誰にでも分かるような客観性を持たせて作成する必要があります。
一方、リニューアルを社内で行う場合は、必要な体制を整えられるのかを十分に検討しなければなりません。スキルや経験は十分であっても、リニューアル作業によって既存の業務を圧迫してしまう可能性があるので、社内全体の事業計画やリソースと相談しながら判断しましょう。
サイトのリニューアルを行う際には、公開後の管理体制もきちんと整えておく必要があります。急なトラブルにどのように対処するのかをルール化しておくとともに、継続的な更新・改善が行えるように人員の確保を行いましょう。
●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:サイトリニューアルとは?
A:Webサイトのシステムや構造、環境などを抜本的に改善する取り組みです。Webサイト全体の課題を明らかにし、根本的な解決を図っていくことがサイトリニューアルの主な目的です。
Q:サイトリニューアルにふさわしいタイミングは?
A:更新・改修といった一部の変更で問題が解消しない場合や、機能・デザイン面で古さを感じてしまう場合、情報が膨大になり整理が必要なときなどには、リニューアルを検討してみることも大切です。
Q:サイトリニューアルを成功させるコツは?
A:まずは、リニューアルの理由を明確にしたうえで、計画を立てることが大切です。そのうえで、「SEO対策の観点を考慮する」「必要なコンテンツを過不足なくそろえる」「ユーザビリティを追求する」といった点が成功のポイントとなります。
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