竣工(建築)写真加工を外注するメリットと注意点
竣工写真は、建築会社や工務店にとって自社の技量やデザイン性をアピールする宣伝材料になるため、しっかりとクオリティにこだわる必要があります。
今回は竣工写真の重要性を確認したうえで、加工作業を外部に依頼するメリットや相場の目安、依頼時の注意点を見ていきましょう。
目次[非表示]
- 1.竣工写真(建築写真)が建設業のホームページに重要な理由
- 1.1.SEO対策や競合他社との差別化につながる
- 1.2.実績などのアピールにつながる
- 2.写真加工を外注するメリット
- 3.写真加工を依頼したときの相場の目安
- 3.1.写真加工の1枚あたりの相場
- 4.写真加工を外注する際の注意点
- 4.1.依頼内容を明確にする
- 4.2.掲載先のガイドラインや公正競争規約の確認
- 4.3.事前にサンプルを提示してもらう
- 4.4.相見積もりをとる
竣工写真(建築写真)が建設業のホームページに重要な理由
竣工写真とは、建物が完成したタイミングで撮影する写真のことです。ここではまず、ホームページにおける竣工写真の重要性について見ていきましょう。
SEO対策や競合他社との差別化につながる
施工事例が充実していると、SEO対策や他サイトとの差別化につながります。施工事例には、具体的なサービスの内容や工法・間取りなどの情報、施工された地域情報などが盛り込まれます。
そのため、特定の工法や地域を含めたキーワードで検索を行うユーザーとマッチしやすく、有益性を評価されやすくなるでしょう。こうしたユーザー層には、本格的に建物の施工依頼を考えている顕在層も多いため、集客につながりやすいのも利点です。
実績などのアピールにつながる
竣工写真は自社が携わった建築物の様子を一目で伝えられることから、建築会社にとっては実績や得意分野、技術力などをアピールできる宣材写真となります。
建築会社のホームページは集客を最大の目的としており、自社の強みや魅力を分かりやすい形でユーザーに知ってもらうことが大切です。竣工写真を施工事例として掲載すれば、建築にそれほど詳しくない一般ユーザーにも、端的に自社の技術やデザインを伝えられます。
そのため、竣工写真は集客に直接的につながる重要なコンテンツといえるでしょう。
写真加工を外注するメリット
竣工写真は会社にとって名刺代わりにもなる重要なコンテンツであるため、クオリティを向上させるために外部の制作会社へ加工を依頼するのも有効な方法です。ここでは、竣工写真の加工を外注するメリットをご紹介します。
加工作業の省力化
写真の加工や編集には手間と時間がかかるため、枚数が多ければ労力も膨大になってしまいます。写真加工サービスを扱う会社に外注することでそうした作業を省力化でき、人的リソースの大幅な節約が可能です。
また、写真加工には写真に関する知識や専用のツールを扱えるスキルが求められます。高度なクオリティに仕上げられるまで社内の人材を育てるには、多くの時間とコストがかかってしまうでしょう。
外部のサービスを活用することで、その分の人件費や育成コストを削減できるのも大きなメリットです。
クオリティの向上
写真加工を専門に行う会社では、写真そのもののクオリティはもちろん、トレンドなども踏まえた品質が期待できます。高い技術力を持った専門家が作業を行うため、高水準の仕上がりが実現されるとともに、比較的に短い納期で大量の写真加工を依頼することも可能です。
写真加工を依頼したときの相場の目安
写真加工を外注する際には、どのくらいの費用がかかるのかを把握したうえで検討する必要があります。具体的な費用は依頼先や作業内容などによっても異なります。
写真加工の1枚あたりの相場
一般的な写真加工の作業であれば、1枚あたり数百円から数千円程度で依頼可能です。そのうえで複数枚をまとめて依頼することで、割引が適用される会社も多数あります。
ただし、高品質な仕上がりや複雑な作業内容を求める場合は、1枚あたり数千円以上の金額が設定されることもあります。どのくらいの品質を求めるのかによって費用に大きな差が生まれるので、大量に発注する場合は複数の会社から相見積もりをとって比較検討してみるとよいでしょう。
写真加工を外注する際の注意点
写真の加工を初めて外注する場合は、相場や仕上がりのイメージなどが想像できず、どの会社に依頼すべきかの見極めが難しいこともあるでしょう。ここでは、外注先を選ぶ際の注意点について解説します。
依頼内容を明確にする
写真の品質を左右する要素はいくつかありますが、どのような仕上がりの写真を優れているととらえるかは、シーンや目的、それぞれの価値観などによっても異なります。そのため、仕上がりのイメージが固まっている場合は、きちんと伝えられるように言語化などの準備しておきましょう。
また、どのような加工がよいか判断に迷う場合は、竣工写真の加工実績がある会社や、建築分野での取引実績のある会社を中心に選ぶのも一つの方法です。仕上がりイメージの食い違いを避けるため、丁寧に相談に乗ってくれるかどうかを確認しておきましょう。
掲載先のガイドラインや公正競争規約の確認
不動産ポータルサイトに掲載する場合には、各ポータルサイトで定められたガイドラインに準拠する必要がありますので、事前にご確認お願いします。また、自社サイトに掲載する場合には、加工の度合いによっては優良誤認を招く可能性もあるため、不当表示に該当しないよう注意を払う必要があります。
その際には、不動産の公正競争規約に準じたご対応をお願いいたします。
事前にサンプルを提示してもらう
加工の品質を見極めるためには、事前にサンプルを提示してもらい、仕上がりを確認してみるのも有効な手法です。建築分野での加工実績がある会社であれば、可能な範囲で過去の事例を見せてもらうのもよいでしょう。
相見積もりをとる
加工サービスの料金は、作業内容によっても変動するため、依頼内容に合わせてあらかじめ見積もりを出してもらうことが大切です。同じ作業でも会社ごとの得意分野によって料金に差が生まれるケースがあるので、複数の会社で相見積もりをとって比較してみるとよいでしょう。
また、大量に発注する場合は、依頼枚数に応じた割引サービスなどを行っているかどうかをチェックするのも予算を抑えるポイントといえます。
●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:竣工写真の重要性とは?
A:竣工写真は施工した建築物の仕上がりを通じて、工務店や建築会社の力量や強みをアピールするのに役立ちます。また、施工事例として活用すれば、ホームページの集客力向上やSEO対策、他サイトとの差別化にもつながります。
Q:竣工写真の加工を外注するメリットは?
A:専門的なスキルと経験によって、短期間で高品質な仕上がりを期待できるのがメリットです。加工には多くの時間と労力が必要であるため、外注によって社内のリソースを大幅に節約することもできます。
●関連コラムはこちら
≫ 竣工写真の撮影はカメラマンが良いの?費用の相場をまとめました
≫ 施工事例の効果的な見せ方とは? 写真・構成の2つの視点で解説
●関連コラムはこちら