追客・受注率向上

【工務店・ハウスメーカー向け】マーケティング業務を自動化できるMAツールの選び方とは?

【工務店・ハウスメーカー向け】自社に合ったMAツールの選び方とは? 住宅業界に特化したMAツール2選

MAツールは、すでに小売業やサービス業といった幅広い業界で導入されている実績がありますが、不動産や建築業界とも相性がよいツールとして知られています。今回はMAツールのメリットや主な機能、導入時の注意点などを詳しく見ていきましょう。また、工務店やハウスメーカーでの利用に特化したMAツールも併せてご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.MAツール(マーケティングオートメーション) とは
  2. 2.MAツールを導入するメリット5選!
    1. 2.1.①多様な機能により顧客管理が効率化できる
    2. 2.2.②顧客との関係性向上につながる
    3. 2.3.③高度な分析が行える
    4. 2.4.④営業部門との連携が強化される
    5. 2.5.⑤比較的にコストを抑えられる
  3. 3.自社に合ったMAツールの選び方
    1. 3.1.自社の課題解決につながる機能を備えたツールを選ぶ
    2. 3.2.実際に使用する現場の声も取り入れる
  4. 4.導入する際の注意点
    1. 4.1.MAツールを使いこなせる人材を確保する
    2. 4.2.メインターゲット層を明確にしておく
    3. 4.3.費用対効果を検討する
  5. 5.住宅・建築業界に特化したおすすめMAツール
    1. 5.1.■工務店向けマーケティングオートメーション 「KASIKA」
    2. 5.2.■工務店向け営業自動化システム 「Digima」

MAツール(マーケティングオートメーション) とは

MA(マーケティングオートメーション)ツールとは、マーケティング業務を自動化できるシステムのことです。マーケティング業務は顧客の分析や抽出、リストの管理、見込み顧客の育成といった幅広い分野にわたります。
 
これらの業務のなかで定型化しやすいものをツールで自動化することで、マーケティング活動における手間やコストを削減するのがMAツールの主な目的です。MAツールにはさまざまな種類があり、不動産や建築分野での利用が想定されたものも多数提供されています。

MAツールを導入するメリット5選!

MAツールを導入するメリットにはさまざまなものがあります。ここでは、主なメリットを5つ見ていきましょう。

①多様な機能により顧客管理が効率化できる

MAツールには、以下のようにマーケティングに役立つ多様な機能が備わっています。

▼MAツールの代表的な機能

フォーム作成

お客さまからの問合せフォームを作成する

スコアリング

見込み客の属性や行動パターンなどから成約の確度を数値化する

トラッキング

ユーザーの行動履歴を追跡し、興味や関心に関するデータを取得する

リスト管理

顧客リストの管理業務を効率化する

メール配信

お客さま一人ひとりに合った情報をカスタマイズしてメールを配信する

文章管理

業務で必要な契約関連書類などを管理する


これらの機能を活用すれば、マーケティング活動におけるルーティン業務が効率化され、人的リソースを大幅に節約できます。

②顧客との関係性向上につながる

MAツールの活用により、顧客の育成に関わる業務のクオリティを高めることができます。たとえばトラッキングによって顧客の行動履歴を分析すれば、一人ひとりのニーズに合わせたきめ細かなアプローチが可能です。
 
その結果お客さまとの関係性を向上しやすくなり、見込み客の獲得から成約までの確度を高められます。また、ルーティン業務の自動化によって従業員の負担も軽減され、お客さまと直接的に関わるようなコア業務にリソースを集約させられます。
 
そのため接客のクオリティも高まり、全体としてのサービス向上にもつながるでしょう。

③高度な分析が行える

マーケティングにおいては、顧客データの分析が特に重要なプロセスとなります。行動履歴や検索頻度などから有望な顧客のリストを抽出すれば、より効率的なアプローチが可能になります。
 
また、メールの開封率やアクセス数などを分析すれば施策の効果を客観的に把握できるため、PDCAサイクルを高精度で回すことできるようになります。MAツールではこれらの分析業務をスピーディかつ正確に行えるため、活用することで質の高いマーケティング活動が実現できます。

④営業部門との連携が強化される

MAツールの機能の活用で、データのスムーズな共有も可能となります。たとえばマーケティング部門で得られた顧客データを営業部門と共有すれば、より効果的な営業活動が行えるため、会社全体の成約率アップにつながります。
 
また、営業活動や具体的な商談によって得られた顧客データを共有してもらえば、マーケティング部門にとっても大きな財産となります。

⑤比較的にコストを抑えられる

MAツールにはさまざまな種類やグレードがあり、用途や企業の規模に合わせたものを選ぶことができます。安価なツールであれば月額数万円程度と比較的に低コストで利用できるため、導入のハードルがそれほど高くない点も大きなメリットです。

自社に合ったMAツールの選び方

MAツールにはさまざまな種類があるため、自社の規模や業態に合ったものを見極めることが大切です。

自社の課題解決につながる機能を備えたツールを選ぶ

一般的に、ITツールは機能が充実しているほど費用も高くなります。また、単に機能が多ければ使いやすいというわけではなく、過度に搭載されていればかえって使用時に混乱を招く可能性もあります。

そのため、MAツールを導入する際には、自社の課題を明確化し、必要な機能をあらかじめ洗い出しておくことが大切です。自社のマーケティングプロセスのうち、どの工程を自動化すべきかをしっかりと見極めましょう。

実際に使用する現場の声も取り入れる

MAツールをきちんと活用するためには、実際に触れる機会が多い従業員の意見も取り入れることが重要です。「画面は見やすいか」「入力がしやすいか」「不慣れなメンバーでも問題なく操作できるか」といった点を確認し、スムーズに導入できるツールを見極めましょう。

導入する際の注意点

続いて、MAツールを導入する際の注意点も見ていきましょう。

MAツールを使いこなせる人材を確保する

MAツールは基本的に、ITに不慣れな方でも使えるような操作性が実現されています。そのため基本的な使い方をレクチャーすれば、日々の入力業務などは特に問題なくクリアできると考えられます。
 
しかし、ツールを効果的に活用するためには、少なくとも導入担当者はITやマーケティングの知識を持っているのが望ましいといえます。必要に応じてシステムのベンダーとやりとりしなければならないケースもあるため、MAツールを使いこなせるだけのスキルを持った人材を確保することが重要です。

メインターゲット層を明確にしておく

MAツールを導入する際には、あらかじめ自社のメインターゲット層を明確にしておくことも大切です。どのような層をリードとして優先的にリスト化すべきかは、これまでの経験やノウハウを通じて見極めるほうが判断しやすいといえます。
 
ある程度まで顧客の母数が集まったら、事前にアプローチすべき対象を絞り込んでおき、メインターゲットの特性に合ったMAツールを選定するとよいでしょう。

費用対効果を検討する

MAツールの導入にはコストがかかるため、費用対効果を慎重に検討することも大切です。MAツールの利用にかかる具体的な費用を把握し、どのくらいの売り上げ向上が期待できるのか、またどのくらいの業務コストを削減できるのかを数値で見比べましょう。
 
導入後も一定期間が経過したら、具体的な指標を基に効果の検証を行うことが重要です。

住宅・建築業界に特化したおすすめMAツール

MAツールには、住宅や建築の分野に特化したものもあります。ここでは、住宅・建築業界での利用に適したMAツールをそれぞれの特徴とともに2つご紹介します。

■工務店向けマーケティングオートメーション 「KASIKA」

「KASIKA」とはCocolive株式会社が運営する住宅・不動産会社向けのMAツールです。2023年3月時点で導入社数800社以上と、大手の不動産会社をはじめ多数の導入実績を持っており、さまざまな企業で活用されている信頼性が特徴です。
 
顧客管理の強化・追客の強化・事務作業の効率化といった幅広い機能を備えており、サポート体制も充実しています。特に自動追客機能が優れており、手間をかけずに抜け漏れのない営業活動を実現できるのが魅力です。

■工務店向け営業自動化システム 「Digima」

「Digima」は株式会社コンベックスが提供する住宅・不動産業界特化型のMAツールです。問合せや資料請求、契約までの幅広いプロセスにわたって顧客管理を自動化できるツールであり、中長期で検討しているお客さまに対して継続的なフォロー体制を構築できるのが特徴です。
 
また、自社のホームページやポータルサイトともスムーズな連携が行えるのもメリットといえます。ホームページ経由やポータルサイト経由での問合せ・依頼情報が自動的に取り込まれるため、連絡漏れや取りこぼしがなくなり、営業活動の効率化が進みます。


●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
 
Q:MAツールとは?
A:
MAツールとは、顧客の分析や抽出、リストの管理、見込み顧客の育成といったマーケティング業務を自動化できるシステムのことです。ツールにはさまざまな種類があり、不動産や建築業界に特化したものも多くあります。
 
Q:MAツールを導入するメリットは?
A:
マーケティング業務を大幅に効率化できるため、従業員をコア業務に専念させることで、サービスの品質向上などが期待できます。また、高度な分析機能を備えているので、マーケティング活動そのもののクオリティも向上させられます。
 
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 ≫ 工務店向けマーケティングオートメーション「KASIKA」
 ≫ メール・SMS・LINEにより見込み客の来場・再来場率を高める営業自動化システム「Digima」

編集部
編集部
工務店・ビルダー、新築一戸建て販売会社様を支援すべく、住宅営業のノウハウや人材採用、住宅トレンドなど、様々なジャンルの情報を発信してまいります。

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