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<新着>第6回 DX視点で読み解く、工務店の2025年問題の解決への道

第6回 DX視点で読み解く、工務店の2025年問題の解決への道

働き方改革が施行され2025年問題も間近に迫るなか、工務店にとっても働き方の見直しが急務です。多様な働き方、働き手の確保などの調整に追われる工務店も多いでしょう。

株式会社エフ・ディー・シーは、1997年から25年以上システム開発を専門に業務効率化や生産性の向上、近年ではDX化のお手伝いなど住宅・建設業界に限らず多くの企業様をサポートしてきました。

本記事では、工務店がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めることで、2025年問題に柔軟に対応し、業績向上を果たす可能性に焦点を当てています。

目次[非表示]

  1. 1.2025年問題とは何か?
  2. 2.働き方を見直すことの利点
    1. 2.1.1.生産性向上
    2. 2.2.2.人材確保とモチベーション向上
    3. 2.3.3.顧客満足度向上
  3. 3.2025年問題と小さな工務店の必要性
    1. 3.1.1.地域に密着したサービス提供
    2. 3.2.2.地域住民の信頼の獲得
    3. 3.3.3.柔軟で迅速な対応
  4. 4.DXを活用した解決策
    1. 4.1.1.クラウドベースのプロジェクト管理ツール
    2. 4.2.2.顧客コミュニケーションツール
    3. 4.3.3.クラウドベースのファイル共有システム
  5. 5.まとめ

2025年問題とは何か?

2025年問題とは、国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)という超高齢社会を迎えることで、雇用や医療、福祉など社会にもたらす諸問題を指します。

住宅業界では2024年4月に働き方改革が施行され、時間外労働に対する規制と時間外割増賃金の引き上げなど労働環境問題の改善が進んでいます。新規着工数が減少傾向にあるなかで、人手不足や労働環境の改善が求められているのです。

働き方を見直すことの利点

2025年問題に対する工務店の対策のなかで、働き方の見直しが鍵を握ります。この取り組みにはさまざまな利点があります。

1.生産性向上

柔軟な働き方を導入することで、従業員は個々の生産性を向上させることが可能です。例えば、ITツールの導入により、作業時間を短縮したり社内間の共有作業を自動化することで、従業員がより集中して業務に取り組むことができます。

2.人材確保とモチベーション向上

働き方の柔軟性は、優秀な人材の確保やモチベーションの向上にも寄与します。特に若い世代では、柔軟な働き方が働きやすい企業の魅力となっており、これにより工務店は競争激化する人材市場での優位性を築くことができます。

3.顧客満足度向上

従業員が柔軟な働き方を実現できることは、顧客へのサービス提供にも影響を与えます。スムーズな商談・打ち合わせの進行や柔軟な対応が可能となり、これが顧客満足度の向上につながります。そして満足度の向上は、リピート顧客の獲得や口コミによる新規顧客の増加につながります。

2025年問題と小さな工務店の必要性

一部では小さな工務店が2024、2025年問題に関連していないとの見方もありますが、逆に言えば、小規模ながら地域に深く結びついた工務店がその必要性を増していると言えます。

1.地域に密着したサービス提供

小さな工務店は、地域社会の特性や住民のニーズを熟知しています。大手企業が苦手とするカスタマイズされたサービス提供が可能であり、これが地域密着型のメリットとなります。

2.地域住民の信頼の獲得

小さな工務店は、地域住民との信頼関係を築きやすい環境にあります。これは長期的な取引やリピート率の向上につながり、地域の発展と共に工務店自体の安定性を確保します。これにより、知人の紹介による案件を確保することができます。

3.柔軟で迅速な対応

大手企業にはない柔軟性と迅速な対応が小さな工務店の利点です。これが特に2025年問題において、変化の激しい状況に素早く適応する力となります。

DXを活用した解決策

2025年問題に対する解決策として、DXの活用が挙げられます。
小さな工務店が効果的にDXを進めるための手法について、以下で詳しく解説します。

1.クラウドベースのプロジェクト管理ツール

プロジェクト全体をクラウド上で管理することで、リモートワークを含む柔軟な働き方を実現できます。これにより、プロジェクトの進捗状況がリアルタイムで可視化され、関係者間の円滑なコミュニケーションが実現します。

2.顧客コミュニケーションツール

顧客との円滑なコミュニケーションが、プロジェクトの進捗だけでなく、仕様変更や細かな調整にも影響します。オンラインツールを活用することで、打ち合わせ前後の時間にも効果的なコミュニケーションが可能です。

3.クラウドベースのファイル共有システム

書類管理の効率化は、業務全体の効率向上に寄与します。クラウドベースのファイル共有システムを利用することで、必要な情報を素早く取得でき、プロジェクトのスムーズな進行が期待できます。ファイルを探す手間が省け、社内共有がスムーズになるでしょう。

まとめ

工務店が2025年問題に対応するためには、働き方の見直しとDXの導入が不可欠です。小規模ながら地域に密着した工務店が、柔軟性や迅速な対応力を活かしてDXを進めることで、これまで以上に地域社会との結びつきを強化し、2025年問題を乗り越える道が開けるでしょう。


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1997年から25年以上システム開発を専門に業務効率化や生産性の向上、近年ではDX化のお手伝いなど、住宅・建設業界に限らず多くの企業様をITの側面からサポートしております。

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