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【建築業・工務店向け】SEO対策で自社ホームページサイトのアクセス数を増やすためのポイント11選

【建築業・工務店向け】SEO対策で自社ホームページサイトのアクセス数を増やすためのポイント11選

ホームページを運用するうえでは、サイトへのアクセス数を増やして、できるだけ多くのユーザーに見てもらうことが重要です。「SEO対策」はキーワード検索からの流入数を増やすための取組みであり、自社サービスと関連する興味・関心を持ったユーザーを獲得するうえで、特に重要な施策といえます。

今回は建築業や工務店の自社ホームページを運用するにあたって、SEO対策を行う目的と具体的な取組み方についてご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.SEO対策の基本的な捉え方
    1. 1.1.SEO対策とは
    2. 1.2.SEO対策の目的
    3. 1.3.SEO対策の流れ
  2. 2.アクセス数を増やすためのポイント11選
    1. 2.1.内部施策
    2. 2.2.タイトルタグにキーワードを盛り込む
    3. 2.3.メタディスクリプションの最適化
    4. 2.4.分かりやすいURL構造の設計
    5. 2.5.内部リンクの最適化
    6. 2.6.外部施策
    7. 2.7.SNSの活用
    8. 2.8.バックリンクの取得
    9. 2.9.ローカルSEO
    10. 2.10.コンテンツマーケティング
    11. 2.11.MEO対策
    12. 2.12.レスポンシブデザインの実現
    13. 2.13.表示速度の向上
  3. 3.SEO対策において理解しておきたい2つの評価基準
    1. 3.1.E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
    2. 3.2.YMYL(Your Money or Your Life)
  4. 4.AIを利用するときの注意点
    1. 4.1.単調な文章や冗長な表現が含まれやすい
    2. 4.2.専門的な内容の解説には不向き
    3. 4.3.低品質なコンテンツはサイト全体の評価を下げることもある

SEO対策の基本的な捉え方

SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」を意味する用語です。ここではまず、SEO対策の基本的な捉え方として、取り組む目的や流れについて見ていきましょう。

SEO対策とは

SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムを踏まえ、自社のページを検索結果の上位に表示させるための取組みのことです。検索エンジンで高く評価されるポイントを押さえるとともに、低評価につながる行動を回避しながら、サイトの評価を高めていくのがSEO対策の基本です。

SEO対策の目的

SEO対策の目的は、検索エンジンで上位表示されるサイトを構築し、自社のホームページをユーザーから見つけやすくすることにあります。上位表示されれば、特定のキーワード検索を行ったユーザーの目にとまりやすくなるため、自然と検索流入数が増えます。

検索流入数が増えれば、自社の情報を見てもらえる機会が広がるため、最終的に自社サービスの利用者数・契約者数(CV)が増えるのです。

SEO対策の流れ

SEO対策の基本的な流れは次のとおりです。

■SEO対策の流れ

1.自社サイトの現状分析
2.キーワードの選定
3.戦略の立案
4.施策の実施
5.効果測定、改善


まずは自社サイトの現状分析を行い、SEO上の評価を下げている要因はないかを突き止めます。続いて、自社が属する業界や提供するサービスを踏まえて、ターゲットとするキーワードの選定を行います。

キーワードが決定したら、その都度戦略の立案を行い、どのようなコンテンツが必要になるのかを検討しましょう。その後は、実際にコンテンツを作成し、リリースしてから一定の期間が経過したら効果測定を行います。

そして、施策の結果を分析したうえで必要に応じて改善の手を打ち、検索エンジンからの評価を高めていくというのが一連の流れです。

アクセス数を増やすためのポイント11選

ホームページの集客力を高めるには、大きく分けると次のような施策が挙げられます。

■内部施策

  • タイトルタグにキーワードを盛り込む
  • メタディスクリプションの最適化
  • 分かりやすいURL構造の設計
  • 内部リンクの最適化

■外部施策

  • SNSの活用
  • バックリンクの取得
  • ローカルSEO
  • コンテンツマーケティング
  • MEO対策
  • レスポンシブデザインの実現
  • 表示速度の向上

ここでは、それぞれの施策について、ポイントをさらに細かくご紹介します。

内部施策

内部施策とは、サイト内やWebページ内で行う施策のことです。検索エンジンからの評価を高めるために、検索エンジンに対して分かりやすく明瞭な設計を行うことを主な目的としています。

タイトルタグにキーワードを盛り込む

タイトルタグ(h1タグ)は、検索エンジンがページのテーマを評価する重要なポイントとなります。コンテンツを作成する際には、タイトルタグにきちんと狙ったキーワードを含めるように心がけましょう。

メタディスクリプションの最適化

メタディスクリプションとは、各ページの概要を100~120文字程度に要約した文章のことです。キーワード検索が行われた際に、サイト名やページ名の下に表示されるため、分かりやすく整えることで検索流入を増やす効果があります。

また、検索エンジンにとってもページの内容を判断しやすくなる効果があるため、重要な施策の一つです。

分かりやすいURL構造の設計

URL構造にも気を配ることで、検索エンジンにクローリング(巡回)されやすくなる効果があります。具体的な方法としては、「コンテンツに関連した単語を用いる」「単語の区切りはアンダースコアではなくハイフン記号で行う」「ディレクトリ構造をシンプルにする」といったものが挙げられます。

ディレクトリ構造とは、トップページからコンテンツにたどり着くまでの階層のことです。分かりやすい設計を心がけることで、検索エンジンからの評価が高まりやすくなります。

内部リンクの最適化

サイト内のページを適切にリンクさせると、サイト全体の関連性が強くなり、検索エンジンがクローリングしやすくなります。また、ページ同士の関連度が高くなれば、サイトの評価そのものも高くなる効果が期待できます。

外部施策

外部施策とは、外部のサイトから被リンクを得ることでSEO評価を高める施策です。外部サイトからのリンクやシェアの量・質が優れていれば、検索エンジンからも「高い評価を受けている」と判断されやすくなる効果があります。

SNSの活用

SNSなどの外部サービスを通じた認知度の向上(サイテーション)は、外部からの流入を増やす重要な施策です。SNSの活用によって、自社のサイトやコンテンツが共有されていけば、より多くのユーザーに認知を広げることができます。

その結果、自社のサービスやブランドに対する関心度を高め、訪問者数が増やすのが基本的な目的です。

バックリンクの取得

バックリンクとは、外部のサイトから自社サイトにつながるリンクのことです。バックリンクが多いほど、自社のサイトが他者に高く評価されている証明になるため、検索エンジンからの評価も高まります。

バックリンクを取得するためには、有益かつ信頼性の高い高品質なコンテンツを提供し、サイト全体の価値を高めることが重要です。

ローカルSEO

ローカルSEOとは、「地域名や駅名+サービス名」のように、特定の地域に関する検索ニーズに合ったページの作成に力を入れる施策を指します。建設業や工務店の場合は、地域密着型で営業することが多いため、特に親和性の高い取組みとされています。

たとえば、「地域名・駅名+工務店」「地域名・駅名+施工事例」といった検索キーワードに狙いを定めることで、効率的に商圏内のユーザーからの認知度を高めやすくなります。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、ユーザーの検索ニーズに応える有益な記事コンテンツを発信し続け、サイトの認知度や信頼性を高めていく施策です。工務店であれば、住宅性能・住宅政策に関する時事や家づくりのポイントなどを扱ったコンテンツを継続的に発信し、ユーザーからの信頼を集めていくのがセオリーです。

MEO対策

MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップなどの地図上の検索エンジンで上位表示されるための取組みを指します。ローカルSEOとともに、地域に根差して営業する業種とは特に親和性が高く、優先的に実施したい施策の一つともいえます。

具体的には、「Googleビジネスプロフィールへの登録」や「レビューへのこまやかな対応」「定期的な情報更新」などが挙げられます。

レスポンシブデザインの実現

レスポンシブデザインとは、ユーザーが使用するデバイスの画面サイズに表示を最適化させるためのデザインのことです。近年では、検索行動の多くがスマホによって行われており、PCだけでなくスマホでの閲覧を想定した設計が重要となっています。

スマホで見やすい画面デザインを実現させることで、ユーザーへの有益性が高まるため、検索エンジンからの評価も向上しやすくなります。

表示速度の向上

表示速度も検索エンジンからの評価を左右するポイントの一つです。読み込み速度が遅いページがあれば、ユーザーから離脱されてしまうリスクも高まるため、優先的に改善する必要があります。

表示速度を上げるにはさまざまな方法がありますが、特に施工事例などでは1ページ当たりの写真データが多くなるため、画像サイズの最適化を行うことが大切です。

SEO対策において理解しておきたい2つの評価基準

SEO対策の効果を高めるためには、検索エンジンがどのような点を評価するのかを理解しておく必要があります。ここでは、特に重要となる2つの用語について解説します。

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)

「E-E-A-T」とは、経験・専門性・権威性・信頼性の頭文字をとった用語であり、Googleが重視する評価基準の一つです。「経験」とは、コンテンツの作成にあたって内容が実体験に即しているかどうかという基準です。

また、専門性は対象のトピックについて高い知識・スキルを持っていることを示し、権威性では第三者から見て価値あるコンテンツとして評価されているか(=バックリンクやサイテーションが充実しているか)が判断基準となります。信頼性とは、「サイト運営者が信頼できるものか」「通信の安全性は確保されているか」といった点が評価されます。

SEO上の評価を上げるうえでは、これらの4つの指標を踏まえてサイト運用を行うことが大切です。

YMYL(Your Money or Your Life)

「YMYL(Your Money or Your Life)」とは、財産や健康といった人生に関わる重要なジャンルを指す用語であり、具体的には次のようなものが含まれます。

■YMYLの対象ジャンル

  • ニュースと時事問題
  • 金融
  • 公共サービス
  • 政治、法律
  • ショッピング
  • 健康と安全
  • 民族、宗教、性別
  • その他(フィットネスや栄養、就職、住宅など)

これらのジャンルは、ユーザーの人生に与える影響が大きいことから、より高度なレベルでの「E-E-A-T」が求められます。工務店が扱う住宅関連の情報もYMYLに属すると考えられるため、コンテンツの取扱いには十分に注意する必要があります。

AIを利用するときの注意点

コンテンツマーケティングなどにおいては、AI活用の可能性についても広く検討されています。AIを用いたコンテンツ作成は、短時間で量産が可能であり、記事作成時間を大幅に短縮できるのがメリットです。

しかし、現状においてはAIでコンテンツそのものを作るというより、見出しの作成や共起語の収集などに役立てるほうが適していると考えられます。ここでは、その理由について、3つの観点から見ていきましょう。

単調な文章や冗長な表現が含まれやすい

AIの文章作成能力は着実に向上しているものの、それでも単調な文章や回りくどい表現によって、文全体を読みにくくさせてしまうケースがあります。文章のテンポや歯切れが悪くなることで、ユーザーの離脱を招くおそれがある点はAIの課題といえます。

専門的な内容の解説には不向き

専門的なデータや内容の解説については、情報の正確性が担保できないため、AIには不向きとされています。AIに任せきりにしてしまうと内容の整合性が取れないなどのリスクが生じるため、専門知識を持った人間の手で編集やファクトチェック、細かな校正作業を行う必要があります。

低品質なコンテンツはサイト全体の評価を下げることもある

コンテンツマーケティングを行うにあたっては、ユーザーに有益な内容を適切な形で届けるというスタンスが基本になります。効果が出るまでには一定以上のコンテンツ量が必要となりますが、品質を犠牲にすれば、サイト全体の評価や信頼性を損なう可能性もあるので注意しましょう。

自動生成によるコンテンツも低評価の要因になり得るため、AIのみで完全なSEO対策を行うのは難しいという点を前提にしたうえで、効果的な活用方法を検討することが大切です。


●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

Q:SEO対策の目的は?
A:
検索エンジンからの評価を向上させ、キーワード検索の上位にサイトを表示させることが基本的な目的です。キーワード検索による流入数を増やすことで、自社の認知度が向上し、CV数の増加も期待できるようになります。

Q:工務店のサイトへのアクセス数を増やす方法は?
A:
まずは、内部対策と外部対策により、検索エンジンからの評価をシステム的に向上させる工夫が必要です。そのうえで、ローカルSEOやMEOといった地域密着型の業種・営業スタイルとのマッチ度が高い施策を取り入れてみるとよいでしょう。

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