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建設業界の面接に適切な服装と意識すべきポイント7選

建設業界の面接に適切な服装と意識すべきポイント7選

企業の採用面接を受ける際には、応募する会社が属する業界について詳しくなっておく必要があります。面接で求められる基本的なポイントは、どの業界もそれほど大きな違いはありませんが、建設業界特有の注意点もいくつか存在します。

今回は、建設業界の採用面接を受ける際の適切な身だしなみや意識すべきポイント、想定される質問項目などをまとめて見ていきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.建設業界の面接で適切な服装・髪型
    1. 1.1.黒や紺などのスーツが基本
    2. 1.2.「服装自由」と書かれているときの注意点
    3. 1.3.清潔感のある髪型に整える
  2. 2.建設業界の面接でNGとなる服装・髪型
  3. 3.面接で意識すべきポイント7選
    1. 3.1.遅刻はNG
    2. 3.2.携帯電話の電源を切る
    3. 3.3.持ち物や提出書類の不備に注意する
    4. 3.4.清々しい挨拶と丁寧な話し方を心がける
    5. 3.5.会話のキャッチボールを意識する
    6. 3.6.分からないことは無理に応えようとしない
    7. 3.7.履歴書や職務経歴書の内容と食い違いがないようにする
  4. 4.面接でよく尋ねられる質問
    1. 4.1.志望動機
    2. 4.2.自己紹介・自己PR 
    3. 4.3.職務経歴・建設業界での経験
    4. 4.4.前職を退職した理由
    5. 4.5.今後考えているキャリアプラン
    6. 4.6.他社への応募状況
    7. 4.7.逆質問
  5. 5.Web面接の場合の注意点

建設業界の面接で適切な服装・髪型

まずは、面接を受けるにあたっての適した服装や髪型について確認しておきましょう。

黒や紺などのスーツが基本

建設業界では、仕事において作業着を着ることも多く、業務やポジションによってはほとんどスーツを着ないというケースも少なくありません。しかし、面接ではスーツを着るのが基本であり、黒・紺・グレーなどのシンプルなカラーで清潔感のある服装にまとめることが大切です。

また、靴は黒や茶色などの革靴が適切であり、こちらもカジュアルなデザインのものは避けるほうが無難です。

「服装自由」と書かれているときの注意点

応募先によっては、求人情報に「服装自由」と記載されていることもあります。しかし、厳密には「どんな服装でもよい」というわけではなく、採用面接という状況を踏まえた服装を心がけなければなりません。

基本的には、男性なら襟付きのシャツにジャケット、チノパンといったビジネスカジュアルがよいでしょう。女性の場合も、色みの暗すぎないジャケットにパンツやスカートを合わせたビジネスカジュアルスタイルが適しているといえます。

ただ、現場作業員として面接を受ける場合は、会社によって作業着でも問題ないとされることもあります。この場合も、求人情報にはきちんと服装に関する決まりが記載されているので、あらかじめチェックしておきましょう。

清潔感のある髪型に整える

面接に適した髪型についても、建設業と他業界の間でそれほど大きな違いはありません。面接では、受け答えをする際の表情も選考の判断基準になるので、顔がはっきりと見えるように整えることが大切です。

前髪で目が隠れないように注意して、長くなっている場合は短くそろえておくとよいでしょう。

建設業界の面接でNGとなる服装・髪型

建設業は服装に関する規定が厳しいわけではないものの、あまりにも面接という場にそぐわないものは避ける必要があります。たとえば、タンクトップや半ズボンなどの「肌の露出が多いもの」、汚れやシワが目立つ「清潔感のない服装」、顔を隠してしまう「帽子やサングラス」などは明らかにマイナスの印象を与えてしまうので注意が必要です。

また、ネックレスやピアスなどのアクセサリーも面接時には忘れずに外しておきましょう。なお、結婚指輪はつけていても特に問題はありません。

頭髪については、長髪や過度に明るい髪色は避け、少し長い場合は整髪料を使って整えましょう。

面接で意識すべきポイント7選

面接においては、何よりもまず「基本的なポイントを外さないこと」が重要となります。面接本番はどうしても緊張してしまうものなので、あらかじめ基本のポイントを理解して準備を進めましょう。

遅刻はNG

面接において遅刻は絶対にNGです。指定された時間の10~15分前には面接場所に着くよう、出発時間には余裕を持たせましょう。

携帯電話の電源を切る

面接中に音が鳴ってしまうのを防ぐため、携帯電話の電源はオフにしましょう。万が一音が鳴ってしまうと、面接が遮られてしまうだけでなく、「ビジネスマナーを守れない」というネガティブな印象を与える恐れがあります。

持ち物や提出書類の不備に注意する

忘れ物や提出書類の不備がないよう、当日の持ち物については事前にチェックしておきましょう。不安な場合は、面接に備えて持ち物チェックリストなどを作っておくのも一つの方法です。

清々しい挨拶と丁寧な話し方を心がける

応募先の会社では、面接室へ行くまでの案内の人などにも自分から挨拶することを意識し、丁寧な話し方を心がけましょう。また、言葉遣いに気をつけるだけでなく、お辞儀や着席の仕方などにも気を配ることが大切です。

会話のキャッチボールを意識する

面接では、面接官からの質問に応答しながら進んでいくのが基本的な流れです。面接官の話を途中で遮らないように質問を丁寧に聞いたうえで、必要以上に長く話しすぎないように注意しましょう。

話が脱線したり、質問とは関係のない話をしたりするのを防ぐためには、「結論から話す」ことを意識するのがコツです。

分からないことは無理に応えようとしない

面接官からの質問で分からないことがあった場合は、無理に答えようとせず、素直な気持ちで回答することが重要です。あれこれと考え込んで会話が完全にストップしてしまうよりは、コミュニケーションが途切れないように気をつけるほうが大切といえるでしょう。

履歴書や職務経歴書の内容と食い違いがないようにする

面接では履歴書や職務経歴書に書いた内容と齟齬が生じないように、誠実な受け答えを心がけることも重要です。無理に自分をよく見せようとするのではなく、これまでの経験や志望理由、入社への熱意を素直に伝えるほうが好感を持たれやすくなります。

面接でよく尋ねられる質問

自信を持って面接に臨むためには、あらかじめ面接で問われやすい内容を把握しておくのがおすすめです。ここでは、建設業界の面接でよく尋ねられる質問と、回答のポイントをご紹介します。

志望動機

志望動機は「応募者がどのような熱意を持っているのか」「自社のことをどの程度理解しているのか」「入社後のミスマッチは起こらないか」などを確認する意味があるため、ほとんどの場合で質問される重要項目です。特に未経験者の場合は、建設業界を目指した理由も含めて尋ねられる場合が多いといえるでしょう。

志望動機を答えるうえでは、「キャリアを向上させたい」「自身のスキルを生かしたい」といった自分視点の回答だけでなく、企業の理念や特色を踏まえたものにすることが大切です。

自己紹介・自己PR 

面接のスタート時には、「まずは簡単に自己紹介をお願いいたします」といった形式で、おおまかな自己PRを求められる場面もあります。この場合は、あまり長くなりすぎないように心がけ、名前と簡単な職務経歴を伝えて挨拶をして締めるのが一般的です。

自己紹介については、ある程度自分で話すテーマなどを決めておけるので、事前に伝える内容を整理しておくのもおすすめです。

職務経歴・建設業界での経験

職務経歴については、具体的な業務経験やスキル、担当したポジションなどを尋ねられます。基本的には職務経歴書の記載内容に沿って質問が行われるので、内容に食い違いがないように十分注意しましょう。

また、場合によっては担当したプロジェクトなどについて、深く掘り下げて質問を受ける可能性もあります。案件の規模や詳細な担当業務内容、乗り越えた課題なども細かく答えられるように、丁寧に整理しておくことが大切です。

前職を退職した理由

中途採用の場合は、前職を退職した理由について尋ねられることもあります。特に勤続年数が短い場合は、勤務態度や協調性などにおいてネガティブなイメージをもたれてしまう可能性があるので答え方に注意が必要です。

「○○のスキルを身につけたため新たな環境で生かしたいと考えた」「新たな工事の分野にチャレンジしたいと考えた」など、ポジティブな側面に焦点を当てて回答するとよいでしょう。

今後考えているキャリアプラン

キャリアプランについては、主に「応募者がどのような目標を掲げているのか」「どの程度まで具体的に自社での活躍を描いているのか」を確かめる意味合いが強いといえます。そのため、回答にはできるだけ具体性を持たせるとともに、応募先の企業との関連性を重視することが大切です。

他社への応募状況

求職活動では複数の企業に応募し、同時に選考が進んでいくのが一般的です。面接時では他社への応募状況を尋ねられることもありますが、基本的にはありのままの状況を伝えて問題ありません。
ただし、回答の仕方によっては心証を害するおそれもあるので、応募状況については聞かれていないことまであれこれと話すのは避けましょう。

逆質問

逆質問とは、応募者から会社側への質問を問うプロセスです。面接においては、企業や業務に関する疑問点をクリアにするために尋ねられることが多いですが、質問の内容によっては熱意の度合いを測る指標となるケースもあります。

「特になし」と回答すると、企業への関心が薄いように感じさせてしまう可能性もあるので、事前にいくつか逆質問を用意しておくとよいでしょう。

Web面接の場合の注意点

近年では、遠方に住んでいる応募者などに対して、Web面接を実施している企業も増えてきています。Web面接を受ける際には、次のポイントに注意して環境整備を行いましょう。

■Web面接の注意点

  • 通信環境のよい場所を選ぶ
  • 雑音のない静かな環境を選ぶ
  • 事前にマイクやWebカメラの動作確認をしておく
  • 顔が画面から切れないように座り、背景に物が映り込まない場所を選ぶ
  • 表情が暗く映らないように部屋の明るさを調整する
  • 普段よりもゆっくりとはっきりとした声で話す


Web面接では画面越しのやりとりとなるため、まずは通信状況や機器の動作などをチェックし、トラブルが発生しないように環境を整えましょう。照明が暗いと表情が曇って見えてしまうので、ライトなどで十分な明るさを確保することも重要です。

また、Web面接では音声が聞き取りづらくなってしまうので、普段よりも意識的に受け答えのスピードを下げ、丁寧かつはっきりとした声で話すことを心がけましょう。


●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。

Q:建設業界の採用面接に適した服装は?
A:
他業界と比べると比較的に服装の制限は厳しくありませんが、それでも基本的にはスーツの着用が無難といえます。服装自由となっている場合でも、私服は避けてシンプルなビジネスカジュアルでまとめるほうがよい印象を与えられるでしょう。

Q:建設業界の面接で注意すべきポイントは?
A:
まずは、「遅刻をしない」「忘れ物をしない」などの基本的なポイントを取りこぼさないことが重要です。そのうえで、面接官の質問には最後まで耳を傾け、結論から答えるようにすると、すっきりとまとまった受け答えがしやすくなります。

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編集部
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